アラフォー世代の性同一性障害で悩む方へ

【相談者:40代女性】
私はホルモン治療やカミングアウトもしていないMtFですが、精神的にはお医者様に診断書をもらえるレベルです。若い頃に性同一性障害という言葉もなく、忙しいまま今に至りました。今さらホルモン治療をしようと異性装をしようと、化け物にしか見えないので、何もかも諦めています。

でも時々、誰からも愛してもらえない自分を思うと、心の底からどうしようもなく寂しくなります。また、いつも好きになる人はビアンさんなのですが、ビアンの人には仲間に入れてもらえず困っています。見た目と中身がまったく違う私は、どこへ行けば私を恋愛対象や友達として認めてくれる人たちと出会えるでしょうか?

a まずはジェンダークリニックの受診を。そして、自分の悩みを共有してくれる仲間をひとりでも多く見つけましょう。

初めまして。ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。

質問者さんは、MtF(※自分の心と体が一致しない。体は男性、心は女性の意味)ながら、ホルモン治療、異性装、カミングアウトが一切できていない。40代という年齢ともあって、今更これらのことを一から始めることに諦めを感じている、とのご相談ですね。

確かにホルモン治療は若ければ若いほど効果がありますので、ある程度の年齢になってから行うと、多かれ少なかれパス度(※自分の望む性別に見える)に影響が出るのは致し方ないことかもしれません。

また質問者さんの仰るように、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」は2004年に施行しておりますので、まだまだその歴史は浅く、当時は「性同一性障害」という言葉も存在していなかったことは事実だと思います。

しかし、だからといって、そのままの状態では精神的にお辛いでしょうから、一度機会を作ってジェンダークリニック(※性同一性障害専門の医療機関)に足を運んでみてはいかがでしょうか。

そこで質問者さんのこれまでの経緯、心と体の違和感を、専門のお医者さんにしっかりと打ち明けてみてください。ホルモン治療を行わないにしても、正式に診断書を貰えるだけでも、きっと今よりも心の負担が減って精神的に楽になるはずです。

同じ悩みを共有できる、または理解してくれる人を探すために

130125yukimi続いて、質問者さんが好きになる相手は、いつもビアン(※女性の同性愛者の意味)さんということもあって、どこへ行けば自分の恋愛対象や友達として認めてくれる人たちと出会えるのか、という質問についてですが……。この件については、過去の記事『同性愛や性同一性障害の悩みを相談できる場所とは?』が参考になるかもしれません。

質問者さんも相談内容で触れていますが、仰る通り、ビアンさんのなかにはMtFの方を完全な女性とは見れず、恋愛対象とはならない、という声は私も耳にしたことがあります。しかし、すべてのビアンさんが必ずしもそうではありませんので、インターネットでセクシャル・マイノリティ専用のコミュニティの活用、もしくはミックスバー(※ゲイやビアンの方、もしくはセクシャリティ問わず入店OKのお店のこと)を積極的に行き来することも、いい出会いを見つけるひとつのきっかけになるかもしれませんね。

そして、先日の記事『同性愛者である自分のことが嫌い……これって治せますか?』でも触れましたが、同性愛者であれ、性同一性障害者であれ、自分の悩みを共有できる存在がひとりでも多くいることは大変心強いものです。

カミングアウトを無理強いするつもりはありませんが、もし質問者さんの身の回りで理解してくれそうな方がいれば(異性愛の方でも、年下の方でも構いません)、相談を持ちかけてみるのも手かもしれません。

一生に一度の人生です。質問者さんにいい出会いがあって、少しでも今ある心の寂しさが幸せに変わりますように、私も陰ながら応援しています。

また何か質問したいことがありましたら、遠慮なくご相談くださいね。お待ちしております。

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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