映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』に学ぶ、“友情と愛情”の究極の選択とは?

【相談者:30歳男性】
10年来の大切な女友達を好きになってしまいました。今の友情を壊したくないけど、今の感情を抑えられない……そんな時はどうすればいいでしょうか?

「友情」を選んだ男女2人の変化し続ける23年間は、必見です!

みなさん映画は観てますか〜? 

明けましておめでとうございます。今年もいつの間にか始まってしまいましたね。お正月にお雑煮+お汁粉+映画鑑賞で体重が順調に増量中の、恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。

担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事なので、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになれば……と思い、新年もさっそくご紹介させていただきますね。

ご質問ですが、新年早々大変難しいご質問ありがとうございました!

これはある意味永遠のテーマでしょうかねぇ。しかし10年は長いですね……友情を取るか愛情を取るのか、究極の選択かもしれません。

では、この場合「男女間に友情があるのかどうか」についてはまた別の機会にして(笑)。

10年間悩み続けている「友情から愛情に発展させられない想い」にスポットライトをあて、1本とっておきの映画をご紹介させて頂きますね。

ちなみに、初めて僕のコラムを読む方もいらっしゃると思いますので前もって言っておきますが、ネタバレは普通にします(笑)。云いたくて仕方ないので、その点はご注意くださいね♪

では、新春一発目!

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』発売元:アスミック・エース

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
Blu-ray&DVD発売中
Blu-ray:4,935円/DVD:3,990円
発売元:アスミック
(c)2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

デイヴィッド・ニコルズのベストセラー小説の映画化で、監督は『17歳の肖像』の女性監督のロネ・シェルフィグです。主演は『プラダを着た悪魔』や『ダークナイトライジング』でキャットウーマン役を演じていたアン・ハサウェイと『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェス。ベストセラー小説を女性が監督していたからなのかどうなのか、全体的にとても丁寧に静かで透明感のあるラブストーリーになってます。

物語は、「私たちは友達同士でいよう」こんな出逢いからスタートした男女の23年間、毎年くる“7月15日”にポイントをあて、二人の友情、愛情、環境にファッションと、その都度変化している“7月15日”を紡ぐように描いていく面白い表現をしたラブロマンスになります。

出逢った時の“7月15日”と、それから何年も経つ“7月15日”は当然違うわけです。

逆に出会った時と変わっていない“7月15日”もあります。環境も違えば、歩む道も違う、住んでる場所すら違う。その中で最初に選択した「友情」、常に互いを必要とし合う男女の想い、そしてタイミングのズレが非常にリアルに描かれている気がしますね。

せっかくなので、「友情」を選んだ男女の23年間、変化し続ける2人の“7月15”日を時系列で追ってみますね。2人の想いの差やタイミングのズレがよくわかると思います。

では、物語は真面目な学生エマ(アン・ハサウェイ)とチャラいイケイケの性格のデクスター(ジム・スタージェス)の出逢いから始まります。性格も生きてきた環境も全く違う2人、どのように愛が育まれていくのでしょうか。


■1988年7月15日

エマとデクスターは大学の卒業式後の飲みで意気投合。そのまま流れでベッドイン……

エマ:「誰かと寝るといつも笑うか泣くかよ……その中間ならいいのに……」
デクスター:「いいじゃないか、僕らは友達のままでいよう」

ということで男女の関係にならず、ここで友情成立。親友としての関係性がスタートします。

■1989年7月15日

エマ:デクスターへの微妙な想いを抱えたままロンドンへ引っ越し
デクスター:「楽しめよ、若者の特権だ!」と勢いよくフランスへ

それぞれの道へ進む。

■1990年7月15日

エマ:小説家を目指しつつ、食べるために謎のメキシコ料理屋のバイトの日々。
⇒デクスターに対する恋の想いを告げられない。新人のバイト君イアンに出会う。

デクスター:フランスで英語の講師に。ちなみに実家はお金持ち。
⇒生徒に手を出すようなチャラさ。

■1991年7月15日

エマ:小説家を諦めない傍ら、変わらず生活のためにブリトーを悶々と運び続ける日々。
⇒デクスターへの想いは変わらず。

デクスター:「君に一つだけプレゼントするなら……自信だ!」とエマを絶好調に励ます。
⇒TVの仕事も上り調子、瀟洒な住まいにCDプレーヤーと環境も絶好調!
⇒新しい恋人を連れ、エマのバイト先でキス……こちらも絶好調。

■1992年7月15日

デクスターの提案で、2人で休暇旅行!

友情ルール1:寝室は別々、酔っても抱きつかないこと
友情ルール2:イチャついたり酔って欲情しないこと
友情ルール3:ヌードは禁止、裸で泳ぐのも禁止
友情ルール4:スクランブル・ゲーム禁止

エマ:デクスターに昔の胸のうちを告白「学生時代は憧れていた」
デクスター:裸でプールに泳ごうと誘う

デクスターは男女の関係を求めるが、エマは拒絶。

■1993年7月15日

エマ:友人とルームシェア
⇒デクスターの酔っ払い電話に呆れ中。

デクスター:TV番組の司会として成功、バブルの様な派手な生活の日々。
⇒チャラさ絶好調!

■1994年7月15日

エマ:普通
⇒バイト先のイアンから猛アプローチを受け、交際スタート。

デクスター:酒と薬に溺れ、病気の母親の約束すら反故に
⇒「あなたはいい人間じゃない」と母親に云われてしまう。

■1995年7月15日

エマ:執筆をやめ、生活のために教師
⇒イアンと交際中

デクスター:“深夜のロックイン”という下品なTVの司会。母親が亡くなる。新聞記事に「TV界の嫌われ者」と書かれエマに弱音ばかり。
⇒下品な女Aと交際中

■1996年7月15日

エマ:小説家を目指し執筆活動中
⇒イアンと交際中、デクスターと決別。

デクスター:飲んだくれの毎日

■1997年7月15日

エマ:平泳ぎがうまくなった

■1998年7月15日

デクスター:時代の流れについていけず、TVの司会をクビになる。

■1999年7月15日

エマ:恋人イアンと別れる
デクスター:新しい恋人シルヴィに出会う

■2000年7月15日

同級生の結婚式にて

エマ:同級生たちの話題になるほど、美人に変身。
⇒デクスターの想いを再認識

デクスター:友人カラムに仕事を紹介してもらう。
⇒シルヴィとデキ婚することに

■2001年7月15日

デクスター:愛娘ジャスミン誕生、カラムの会社で下働き。

■2002年7月15日

デクスター:ジャスミンの育児に奮闘
⇒シルヴィとカラムが浮気しても気づかず。

■2003年7月15日

エマ:小説家として成功
⇒イケメンJAZZピアニストと交際中

デクスター:離婚
⇒エマへの想いを再認識し、エマのもとへ。そして気持ちを告白。

そして、エマもデクスターへの想いを再認識し、2人は交際することに……!

■2004年7月15日

エマ、デクスター結婚!

■2005年7月15日

順調な新婚生活!

■2006年7月15日

エマ:○○○○……。


この2006年から物語りは急展開します。衝撃の後半戦は是非直に観てみてくださいね♪

いかがでしたでしょうか?

出会って23年、お互いどこかに想いはあるもののなかなか合わず、今一はっきりしないまま長い歳月が経ちました。タイミングのズレ、環境の違い、心境や性格が全てガチっとハマらないと、先へ進まないんですね。逆にガチっとハマる異性はやはり「奇跡的」な相手なのかもしれませんよ。

ただ云える事は、急展開する際はやはりどちらかが胸のうちを告白し、「一歩」前に歩もうとした「勇気」の結果、変化しているようです。

その場合、ある意味「友情と愛情」を天秤に乗せるのではなく、伝えざるえなかったようにも見えますね。内から出るというか、出すことが当然というか。

「友情と愛情」永遠のテーマですが、人生で後悔しないためにも「1日」がいかに貴重か、その際決断するための「勇気」がいかに大事なのか、そんなことを感じる作品です。

時は何もしなくても進みます。いつの間にか未来よりも過去のほうが長くなってしまいますからね、後悔ないよう是非勇気の明日を。

……とまぁ、今回は少し堅くなってしまいましたが(笑)。これからも楽しく書かせて頂きますね。この一年も宜しくお願いします。

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

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