なぜ「オネエ系」と「オナベ系」の認知度には差があるのか?

【相談者:20代女性】
最近テレビやメディアを見ていると、オネエ系と呼ばれる人たちの活躍が目覚しいと思うんですが、反対にオナベ系と呼ばれる人たちはなかなかイメージが湧きにくいような気がします。これって、どうしてでしょうか。教えてください。

オネエ系の方がイメージを記号化しやすいから、かもしれません。

初めまして。ご質問ありがとうございます。

最近、テレビやメディアでオネエ系と呼ばれる人たちが活躍しているなかで、一方、オナベ系と呼ばれる人たちのイメージを抱きづらいのはどうして、というご質問ですね。

たしかに、オネエ系(言葉や仕草がオネエの方)といわれると、例によってマツコ・デラックスさんやミッツ・マングローブさんといったタレントさんの名前およびイメージがパッと頭のなかに浮かびますが、反対にオナベ系といわれると、「……?」といった具合で連想する人が思い当たらず、セクシャル・マイノリティに馴染みのない方からすれば、余計にイメージがしづらい印象があるかもしれません。

理由はいろいろなことが考えられると思いますが、まず男性と女性の性差として、「女性から男性へ」よりも「男性から女性へ」の方が周囲の視線が集まるから、ではないでしょうか。

元が女性であれば、髪を短くしたり、服装を男性物にすることはそう難しいことではありません。しかし、元が男性であると、髪を長くしたり、服装を女性物にすることは、社会の目から見てもなかなか難しい現状がありますよね。

そういった背景から「男性から女性へ」、すなわちオネエ系と呼ばれる人たちの言動がオナベ系と呼ばれる人たちよりも目立つ、ということ。ほかにも、それをネタにして面白おかしく笑いに変えることで、オネエ系がメディアにウケている理由になっていることも考えられるのではないかな、と思います。

そのため、オネエ系と聞くと、テレビのタレントさんのイメージに直結したり、あまりいい意味ではないイメージが先行してしまい、一例として言葉や仕草が女の子っぽいと「オカマ」と揶揄される原因になってしまっているのではないかな、とも思います。

言い換えれば、それだけ「オネエ系」という言葉が世に普及されている表れ、ということになりますが、これを「オナベ系」に置き換えると、まだそこまでのイメージが確率されていない。だから、オナベ系といわれても、パッと頭のなかに思い浮かぶ人がいない要因になっているのではないでしょうか。

ただ、ここで勘違いして欲しくないのは、良くも悪くもオネエ系のイメージが作られたのは、それまで個々のタレントさんの目覚しい活躍ぶりがあったからこそ、ここまでセクシャル・マイノリティの認知度が広まってきた、ということ。

また、一見イメージがしづらいオナベ系でも、素敵なタレントさん等はいらっしゃるので、もしかしたらそういった方々の今後の活躍ぶりによっては、質問者さんの「オネエ系」や「オナベ系」のイメージがいい方向に変わっていくかもしれませんね。

また何かほかにも相談したいことがありましたら、遠慮なくご質問くださいね。お待ちしております。

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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