内縁関係だった彼の浮気と結婚の裏切り……プロ探偵が復讐の仕方を伝授

【相談者:30代女性】
8年同棲している彼氏がいます。……いや、いましたと言った方が正しいのかもしれません。私は当然結婚をするつもりでしたし、何よりも4年前に一度中絶をしています。その時に堕ろした理由は、彼の経済状況の悪さからでした。

それから4年経ち、彼は働いている場所でそこそこの役職になり、給料も安定してきたので、そろそろ入籍かと思っていたのですが、その矢先に彼は浮気をしました。相手は大学4年のコだったのですが、8年も同棲していれば浮気の一回や二回許そうって気にもなります。

でも、どうしても許せないのが、「その浮気相手の大学生が妊娠したので産ませる」と言ってきたことです。子供を育てるために結婚しなければならないから、別れて欲しいと言われました。私が4年前に中絶したのは何だったのかと思います。許せません。どうすれば良いですか? どうすれば、私の気は晴れますか?

内縁の妻の権利としてお金と社会的な制裁を加えましょう。

こんにちは! 火消し探偵の山木です。

文章から質問者様の辛いお気持ちが伝わってきます。彼が何で浮気したのか、何でその相手に子供を産ませて結婚しようと思ったのかというのは、彼にしか分からないことです。

おそらく同棲相手がいるということを伝えずに付き合いだし、甘え上手な相手に出産と結婚をねだられたのだとは思いますが、真意が分からない以上、ここでは触れません。

代わりに、質問者様の恨みの晴らし方を教えましょう。

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(1)内縁の妻の権利

まず、質問者様と彼氏は8年間同棲していたとありました。これは「内縁関係」が成立します。

「内縁の妻」という言葉を聞いたことはありませんか? 民法では、入籍はしていないけど事実上結婚しているカップルに対して様々な権利を与えています。遺産相続の権利も発生しますし、財産分与など通常の夫婦が有する権利を持てるようになるのが内縁関係です。

これが成立するのは一定の期間(平均4〜5年)、夫婦と変わらない状況にて暮らしていることが条件になるのですが、明確な基準はありません。重要なのは周りからも当然結婚するものだ(あるいは、しているようなものだけど入籍していないだけだ)と認識されていることですが、8年も一緒に暮らしていれば問題なく「内縁関係」として認められることでしょう。

通常の夫婦と同じ権利が発生するということは、彼氏がしたのは浮気ではなく不貞行為です。相手の同意なくして「内縁関係」を不当に破棄し、事実上の結婚生活が解消されてしまう場合を「内縁の不当破棄」と言います。また、破綻させた第三者である浮気相手の女性は、損害賠償の義務を負うことが認められています。

つまり、貴女は彼と浮気相手の女性に慰謝料を請求することが出来るのです。

ここで注意してほしい事があります。「内縁の妻」とは法的の婚姻関係ではありませんので、内縁関係の解消を拒否して争ったとしても意味のあることではありませんので、貴女は彼への想いに留まらず、迷わず前へ進みましょう。

(2)婚約破棄として慰謝料の請求

次に、婚約破棄に対して慰謝料請求をしましょう。

通常、婚約というのは結納のことを指します。口約束では婚約とは言わないものですが、8年同居したという事実が「結婚を前提にしていた」と質問者様の追い風になります。質問者様も当然結婚するつもりだったと書いていますし、弁護士の見解も同じになるとは思います。

質問者様の中絶した理由が経済状態の悪さということでしたが、同棲期間中の生活費はどのようにしていたのでしょうか? 彼が家賃や食費を全部出していたなら別ですが、質問者様が食費や光熱費などを出していたというのであれば、慰謝料の額は大きく変わってきます。

(3)心身的ダメージの慰謝料請求

続いて、中絶したことへの慰謝料請求です。

不義の子というわけではないのだから、病院に残っている中絶同意記録は彼氏の名前のはずです。中絶したことへの身体的ダメージと心のダメージ。中絶した理由は、彼が経済的に育てられなかったからという理由。

育てられる状況になった時に貴女に別れ話を告げるのは、「何もフォローしてくれなかった」「責任を取ってくれなかった」として、十分に主張出来ます。

とどめとして、8年間の時間を主張しましょう!!

30代女性とありますが、8年同棲していたということは、付き合い出したのは20代前半から半ばでしょうか。女として一番の盛りの時期に付き合っていた男に騙された! 婚期を逃した! という主張も出来るでしょう。

……この主張に関しては、質問者様のプライドもあるとは思いますが、頭に入れておいて損はありません。

彼と浮気相手の女子大生に対して、これらの慰謝料請求を訴訟を起こします。内縁関係の不当破棄は、家庭裁判所に調停を申立てることができます。「内縁関係円満調整」「内縁関係解消請求」、この2つも家庭裁判所で取り扱います。

示談ではなく訴訟を起こすのは何故か?

この件は、示談でも和解でもなく、訴訟を起こすことが重要になります!

もちろん、訴訟を起こしても最終的には示談をすることになると思いますが、裁判所に呼び出されて訴訟をして行くという心理的ストレスを彼らに与えてやる必要があります。加えて裁判というのは平日にやるもの。弁護士を雇わない限り、彼は会社を公判の度に休むことになります。

そして、その裁判になったという事実を彼の実家、相手の女性の実家、彼の勤務先(小さい会社なら社長宛て、大きい会社なら配属先の部長宛て)に文書として送り付けます。

彼は、「名誉棄損だ!」と茹でタコのように真っ赤な顔になるかも知れませんが、日本のどの法律に照らし合わせても、裁判を起こした事実を教えてはいけませんという条文はありません。

特に相手の女性の親からしたら、娘を渡す相手に実は内縁の妻がいて訴訟沙汰になっていると知ったら、どう思うでしょうね? 自分の娘まで「被告」になっているとしたら? そんな相手との結婚を手放しには喜べないことでしょう。

裁判とは縁がない世界で生きてきたご両親だった場合、「被告」という言葉は強烈です。まるで犯罪者のように感じてしまうもの。

質問者様は、ただ事実をありのままに教えてあげているだけでいいのです。貴女が“法に沿って行動する限り”名誉棄損でも誹謗中傷でも何でもないのだから、気に病む必要はまったくありません。

実際にこの内容で訴訟を起こした場合、慰謝料は500万円位というのが私の見積もりです。安い金額ではありませんが、特別高い金額でもありません。何より、貴女の失われた8年は戻って来ない。

それならば、いっそのこと絶対に忘れない名前として、質問者様の名前を彼氏と浮気相手の女性の脳裏に刻んであげるのが、復讐としては上々なのではないでしょうか。

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●ライター/山木陽介(探偵専門家)

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