弁護士に聞いた! オーダーと違う髪型にされたら美容室を訴えられるか

こんにちは。遅咲き姫専門家の菊乃です。

今回「オーダーと違う髪型にされて美容室を訴えることはできますか?」というご質問をいただき、『みらい総合法律事務所』の伊勢田篤史弁護士に聞いてきました。

美容室を訴えて損害賠償を認められたケースもあるそうです。

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髪にはコミュニケーション力が出る。イメージを伝える努力をせよ

キャバクラに勤務する女性が、オーダーどおりの髪型にならずキャバクラ嬢としての業務に影響が出たとして、合計600万円の損害賠償を請求する事件がありました。

判決では、「キャバクラ嬢という容姿の美しさが重視される職業に携わっており、髪型は容姿に大きく影響する」一方で、「髪型の問題は時期がくれば解消する」などとして、最終的に慰謝料として30万円が認められました(東京地裁平成17年11月16日判決)。

キャバクラ嬢だから髪型が希望通りでないと業務に影響が出るというのは、分からなくもありません。

普通の会社員でも、美容室に行って注文とは異なる髪型になってしまうケースはあると思います。

たとえば、(1)と(2)のようなケースで訴えることはできるのでしょうか?

(1)思ったより短く切られてしまった

はじめて行く美容室で、ちょっと切って欲しいと注文したのにものすごく切られてしまった。カットしているときは気が付かなかったけれど、乾かしたらすごく短くなってみっともない。

美容室で会計は済ませた。自分でシャンプーをして乾かしたら、さらに短く変になった。職場で「変だ」「前の方がよかった」といわれて傷ついた。

伊勢田弁護士『お気持ちはお察ししますが、訴えることはお勧めしません

上記裁判例では、“抽象的に求められたデザインの髪型とするために合理的なカット手法”であれば問題とはならないとされています。

たとえば、肩までかかった髪をベリーショートくらいにまでカットされてしまえば損害賠償を取れるかもしれませんが、それでも裁判で認められる金額としては数万円程度にとどまる可能性もあります。

ましてや、ほんの数センチ程度の誤差であれば、裁判では認められない可能性が高いといえるでしょう』

(2)ヘアアレンジがイメージと違った

親友の結婚式に参列するため、式場近くの美容室を予約してヘアアレンジをお願いした。写真は持って行かずに口頭でイメージを伝えたら、全く違う髪型になり派手すぎた。

美容室で会計は済ませた。集合写真なども残るので精神的苦痛をこうむった。

伊勢田弁護士『こちらも、残念ながら訴えることはお勧めしません。

茶髪でロングのストレートというイメージを伝えて、金髪のショートボブのような髪型になったということであれば、上記のような“合理的なカット手法”とは言えず、損害賠償が認められるかもしれません。

それでも、裁判で認められる金額は決して高くないでしょう。

髪の色が自分のイメージと異なるといった場合やロングのストレートが自分のイメージと異なるといった場合であれば、“合理的なカット手法”の範囲外とまではいえず、損害賠償は認められないように思います』


なお、(1)のケースも(2)のケースも、訴えるということになると弁護士にお願いすることになるかと思います。

しかし、よほどの事情がない限り、損害賠償で得られる金額よりも弁護士費用の方が高くなってしまうでしょう

また、裁判においては立証の問題(要するに、オーダー内容について、言った・言わないという問題)もあります。

こういった点からも、このようなケースでは訴えるということはあまりお勧めできません。

意思疎通がうまくいく美容師に巡り合うこと

神戸の美容室『GRADATION』の店長・福井弓子さんにもお聞きしました。

『普通はどこの美容師もお客様と確認しながら切っていきます。こちらが「1cmぐらい」と思って切っても、お客様が「すごく短くなった」と感じることもあるでしょう。

お客様が思っているなりたい髪型に、お客様の髪質や毛量、生え方が向いていない場合もあります。

ですので、仕上がりのイメージを共有するために、美容師はカウンセリングをして意思疎通を図ることが重要です。

カットはできたとしても、このお客様とのやり取りで場合によってはうまく意思疎通ができないケースがあるかもしれません。自分の要望を聞いてくれる美容師に巡り合えるといいですね』

結果として、美容室を訴えることはできないようです。

私も、女性で髪だけ変な人ってほぼいないと思う。後ろ姿でキレイな髪の方は、正面から見てもメイクや服装もキチンとしている。古い髪型の人は、他も若作りだったり。

望んだ髪型にならなかったとしたら、自分を振り返るチャンスではないでしょうか? 髪にはコミュニケーション力も出ますね

【取材協力】
・伊勢田篤史
弁護士・公認会計士。みらい総合法律事務所所属。「相続で苦しめられる人を0に」という理念の実現のため、一般の方にもわかりやすい終活セミナー、デジタル終活セミナー等に力をいれている。

・福井弓子
美容師。美容師歴29年。神戸で美容室『GRADATION』を経営。ハーブを使った頭皮ケアで10年後も美しい髪をかなえる美容室です。

●ライター/菊乃(遅咲き姫専門家)

●モデル/福永桃子

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