被害者意識はヤバい!? 恋人に二股をかけられた怒りを癒す心理テク

【相談者:20代女性】
半年付き合っていた彼に二股をかけられていたので別れました。私は大好きだったのに遊ばれていたのかと思うと虚しくなります。

自分のことをすごく軽く見られていたことにも傷つきました。

あまりにも頭にきたので、別れた日はグーで殴っちゃいました。それでスッキリするかと思ったのですが、今でも怒りが収まりません。

こうして書いているだけでもムカムカしてきます(苦笑)。正直いまはもう好きとかっていう感情はありません。

あんな男のことはサッサと忘れて次の恋をしたいのですが、元彼への怒りがその邪魔をしている気がします。どうしたら怒りを捨てられるでしょうか。

a ひどい体験の中にも必ずあるプラスの一面を見つけ出しましょう。

日常の迷宮脱出ガイド、心理分析士の咲坂好宥です。

悲しい結末でしたね。ひどい仕打ちを信じられずに、頭の切り替えがうまくいかない日々を過ごされたのではないでしょうか。

それでも前に進もうとされている姿勢は素晴らしいと思います。

あとは元彼への怒りが消え去りさえすれば……というのに、これがずっと居座り続けているとなると厄介ですね。

そこで、あなたの怒りの意味を見つめ直しながら、次に進むためのコツについて考えていきましょう。

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怒りは別の感情を味わわないためのフタかもしれません

まず、あなたが感じた怒りについて分析してみます。怒りというのは、心理学では『偽の感情』『第二感情』などとも呼ばれます。

……というからには本物の感情、第一の感情があるわけですが、これが直に感じるには耐えられないひどい代物なのです。

その本当の感情というのは、「つらい、悲しい」という超ネガティブなものです。こんな気持ち、絶対に味わいたくないですよね。

だから、その気持ちが表に出てくる直前に、怒りというアイテムを使ってフタをしてしまうのです。これが怒りのメカニズムです。

あなたはいまでも元彼への怒りが収まらないとのこと。

ということは、未だに裏切られたことを「つらい、悲しい」とお感じで、まだココロの傷口がふさがっていないのかもしれませんね。

そんな傷口に塩を塗るようなことはしたくないのですが、前に進むためにちょっとだけ向き合ってみてください。

あなたのつらくて悲しい気持ちにフィットするキーワードはどんなものでしょうか。

・私は被害者
・自尊心をへし折られた
・見捨てられた気がする
・愛を独占できなかった
・他の誰かに負けた……

いろいろ出てくるかと思います。この中で一番厄介なものは一体どれかおわかりになりますか?

もったいぶらずにお答えすると、「私は被害者」という感覚です。これはヤバイのです。それはなぜでしょうか。

被害者で居続けることで得られるメリットとは?

「私は被害者」という感覚、いわゆる被害者意識を持っているとなぜ厄介なのかというと、この現実が地獄だろうとなんだろうと、その場に踏みとどまり続けてしまうことが多いからです。

被害者というのは、とてもつらい立場であることは間違いありません。

ただ、被害者でいれば、もし人生でつまずいたとしても加害者のせいにすることができます。

「あいつのせいで私の人生はうまくいかない!」という一言さえあれば、何かに失敗しようがつまずこうが、誰からも責められずに済みそうな感じがしませんか?

だから、被害者の立場を取るというのはもちろんつらいことには違いないのですが、何かの免罪符が手に入るので、つらいはずのその場所が妙に居心地よくなってしまうことがあるのです。

そしてもうひとつ。被害者というのは加害者がいないと成り立ちませんよね。この時点で、被害者の人生は加害者のコントロール下にあることを意味します。

被害者は加害者がどんな行動をするか選べませんから。悲しむのも勝利感を味わうのも、加害者の対応次第というわけです。

もしあなたが被害者意識で元彼に怒り続けているのだとしたら、別れたはずなのに未だに彼の影響下、もっと言えば彼次第の人生を歩んでいるってことです。

彼が誠実に謝ってくれるか、逃げるか、無視するか……なんて全て彼次第ですからね。あなたは自由を取り戻さなければ前に進むことはできません。

そのための方法は、“もう被害者をやめる”ということが一番。その瞬間、あなたは彼のコントロール下を離れて、自分で自分の人生を決めることができるのです。

ひどい出来事の中から、プラスの面を探してみましょう

では、どうやって具体的に被害者意識と彼への怒りを捨てて前に進むか、ということについて考えてみましょう。

イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士は著書『その科学が成功を決める』の中で、興味深い実験を紹介しています。

マイアミ大学のマイケル・マカラックらは300人以上の学生を3グループに分け、自分が傷つけられたり嫌な思いをさせられたりした体験について書いてもらいました。

このとき、第1グループにはその体験で感じた怒りやマイナスの影響について、第2グループにはその体験から得たプラスのことについて考えさせ、第3グループには関係ないことを考えさせました。

この実験の最後で、自分を傷つけた相手に対する気持ちが測定されました。

この実験の結果、ひどい体験だとしてもそのプラスの面を考えるだけで、怒りや不快感を沈める効果があることがわかりました。

自分を傷つけた相手を許そうと考える気持ちが強くなり、仕返ししたいといった気持ちが減ったのです。

二股をかけられたことはとてもひどい経験だったことと思います。でもそれは、未来の“理想の自分”になるためのプロセスなのかもしれません。

つまりあの二股体験は、未来の幸せのために必要な経験値だった、ということです。

このように未来から逆算して考えたとき、実はあなたは何かプラスの一面を手にすることができていたのではないでしょうか。

たとえば、「他人の心の痛みがわかるようになった」「強くなれた」というようなことでも立派なプラスポイントです。

ぜひじっくり時間をかけて、元彼との日々からプラスの一面を見つけ出して、それについて思いを馳せてみてください。

怒りはいつの間にか消え去っているはずです。あなたのココロが、一日も早く軽やかになりますように!

【参考文献】
・『その科学が成功を決める』リチャード・ワイズマン(著)

●ライター/咲坂好宥(心理分析士)

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