【相談者:20代男性】
別れてからもう2年になりますが、恨んでも恨んでも恨み切れない女のことが忘れられません。彼女とは結婚の約束もしていたのに、あっさりと元カレとよりを戻して、僕のことを裏切りました。僕は深く傷つき、仕事も手につかなくなり、ミスが続いてクビになりました。げっそりと痩せてしまい、心配した家族の勧めで病院にかかったところ、最終的にうつと診断されました。今は療養生活中です。

僕がこんな姿になっているのに、彼女がのうのうと生きているかと思うと、それだけで気が狂いそうになります。どうしたら僕のこの憎しみの感情は消え去ってくれるのでしょうか。

あなたが「本当に失ったもの」は何ですか?

こんにちは。恋愛からメンタルヘルス、サブカルチャーまで、数多のお悩みにお答えするマルチプル・カウンセラーのyanagiです。

彼女に裏切られた結果、お仕事を辞めることになり、心の病も負ってしまったのですね。大変に苦しい状況かと思います。まずはご自愛くださいませ。

取り戻したいのは彼女のことなのでしょうか

あなたは、彼女があなたの元を離れて他の男性のところに行ってしまってからも彼女のことを求め続け、結果として今の状態になってしまったのだとお見受けします。うつと診断されるほどですから、ショックも大きかったことでしょう。

おそらく、当初のあなたは、「彼女を取り戻したい」と強く願っていたのではないかと思います。その気持ちがあまりに強く出た結果、仕事など他のことが手につかなくなってしまったものと類推されます。

では、現在はどうでしょう。あなたは、彼女に対して、「恨んでも恨み切れない」「憎しみの感情」という言葉を用いています。もう彼女のことを愛してはいないことでしょう。あなたも仰っているように、「自分がこんな姿なのに、相手が苦しんでいないのが許せない」という感情が、彼女に対するあなたの気持ちなのだと思います。

記憶や出来事の呪縛から解き放たれることは決して簡単なことではありませんが

あなたの文章から、あなたが今望んでいることは、「あなた自身を取り戻すこと」なのではないかと感じます。「自分をこんな目に遭わせた彼女が憎い」という気持ちを消し去ることは、相当に難しいことであると思います。彼女のことを愛していたからこそ、裏切られて傷ついてしまったのですから。

楽しかった頃の記憶や、裏切られた出来事から自由になることは、簡単なことではありません。しかし、あなたの心身が回復していくことで、記憶は憎しみの感情とともに薄れ、出来事は過去として捉えることができるようになることでしょう。

人は忘れることによって、生きていけるのです。「そんなことはない!」と今は思うかもしれません。そう思っている「今」のことさえ忘れてしまえるその日まで、焦ることなく過ごして行ってください。

無理して忘れろとは言いません。あなたが、かつてのあなた自身を取り戻した時、あなたはもう忘れてしまっていることに気づくことでしょう。

●ライター/yanagi(心理学専門家)