急なパニックにうんざり! 感情の起伏が激しい彼女と上手に付き合う方法

【相談者:20代男性】
同じ大学の後輩の彼女のことで質問です。根は優しくて情に厚い子なのですが、感情の起伏が激しいのです。

喜んだり笑ったりするのはいいのですが、急にキレたり泣き出したりパニックになるので困ってしまいます。

ぼくはどっちかというと感情の起伏が少ないタイプなので余計感じるのかもしれませんが、彼女がもう少し理性的でいてくれたらすごく楽なのに、と思います。

彼女のように感情が爆発しやすいタイプの人に接するときに何かアドバイスがあれば教えてください。よろしくお願いします。

a 本当に感じるべき気持ちが彼女自身わからないのかもしれません。

日常の迷宮脱出ガイド、心理分析士の咲坂好宥です。

もちろん例外はありますが、一般的には女性のほうが男性に比べて感情的だと言われます。でもそれは、決して理性がないとか野蛮だとか(笑)そういうことではありません。

男女の脳は機能に違いがあるというのはお聞きになったことがあるかと思います。

これはハードウェアとしての違いということで、たとえば同じパソコンでもメーカーによって特徴に違いがあるようなものです。

そこで、感情の爆発について理性的に(笑)確認した上で、そんな女性に対してどのように向き合ったらいいのか考えてみましょう。

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感情の情報処理に大きく関わっていたのは『前交連』

男女の脳機能の違いについて、人間総合科学大学の新井康允名誉教授は著書『脳の性差―男と女の心を探る』(共立出版)で詳しく解説されています。

新井名誉教授によると、『前交連』という、左右の脳を連結する部位が男女の感情の動きの差に関わっているとのこと。

左右の脳を連結する部位はいくつかあるのですが、中でも前交連は、喜怒哀楽の感情に関係する部位を連結しています。この前交連が、女性のほうが男性に比べて大きいというのです。

PCやスマホで動画を見るとき、動きがスムーズなのは昔の機種よりも新しいほうですよね。それはやりとりする通信量が大量でたくさんの情報がやりとりできるからです。

つまり、女性のほうが感情に関係する情報を左右の脳でやりとりする絶対量が多いので、さまざまな感情を一気に感じ取っているということのようです。

一般的に女性が情緒的に細やかなのはこのような理由なんですね。

感情に関する情報量が多いということは、それを処理しなければならないわけです。

それだけ喜怒哀楽が激しくなるということで、処理能力が追いつかなくなれば、パニックに陥ってしまうというわけです。

常に理性より先に感情があると理解すると見えてくること

あなたの彼女が突然キレたり泣き出したりするというのは、このように感情に関連する情報量が多いからかもしれないということ、おわかりいただけたかと思います。

ところで、あなたは「彼女がもう少し理性的でいてくれたら……」とお感じのようですが、あなたは理性のほうが感情より価値が高いようにお考えではないでしょうか。

一般的な社会では理性的でいるほうが感情的でいるよりも推奨されていますよね。

でもそれは、社会秩序を維持する上でそのほうが楽っていう単純な理由だけで、決して理性より感情のほうが劣っているということではありません

実は人間が何かの行動をするとき、それを決める上で影響を及ぼすのは、理性よりも感情のほうが常に先なのです。

たとえばあなたが、スマホを買うとしましょう。あなたは情報サイトなどでスペックや価格、クチコミなどを調べて候補を絞り込み、“理性的に”お目当ての1品を購入したとお感じかもしれません。

でも、実際はそれだけではないのです。それを使っているシーンとか、知り合いからどう思われるかとか、このアプリでこんなことができるなとか……。

とにかくさまざまなことを“妄想”して、感情が動いた結果、合理的な選択理由を理性的に考えて買っているわけなのです。

つまり、「感情が先、理性が後」とは言えるものの、「感情が下、理性が上」とか「理性のほうが感情より優れている」というようなことは決して言えないわけです。

こう考えてみると、あなたが「彼女がもう少し理性的でいてくれたら……」とお感じなのは、単に対応がわかりやすくて付き合いが楽、というコッチの都合でしかありません。

もちろん彼女のコミュニケーションスキルが上がることで接し方がわかりやすくなる可能性はあります。

でもそれは相手ありきの話。まずはあなたが上手な対応を学んでいくのが確実かもしれませんよね。

「わかってほしい」という欲求を満たすただひとつのコツ

では、感情が爆発しがちな彼女と上手に付き合っていくためのコツとはどんなものでしょうか。

それにはまず、なぜ彼女の感情が爆発してしまうのか思い出してください。

彼女の脳内では、前交連が活躍してくれたおかげで感情に関する情報が大量に飛び交っていて、処理しきれない状態なのでしたよね。

彼女がパニックになってキレたり泣き出したりしたとき、本来はいま感じなくてもいいはずの感情まで一緒に溢れ出していることがあるのです。

そうなると、本当はどんな気持ちを感じたらいいのか、実は彼女自身がわからなくなっているのかもしれません。

つまり、本当はあなたに文句を言いたいのか、甘えたいのか、彼女にもわからない可能性があるわけです。

そうだとすると、そんなときの彼女の言葉や態度一つひとつを記録して検証することには何の意味もないことがおわかりかと思います。

いちいち論理的に言い返してもムダ(苦笑)ってことです。

そんなときは、ひたすら聞き役に徹してください。反論したくなる気持ちはわかりますが、そこをグッとこらえて、とにかくじっくり話を聞くのです。

そうしているうちに、彼女の脳内が落ち着いてきます。そもそも女性の前交連は大きいのですから、情報処理能力自体は高いのです。

感情についての情報量が交通整理されたころには、彼女のココロもスッキリして、「私にも悪いところがあったな」なんて勝手に反省し出したりするので男性にとっては意味不明だったりしますが、まあいいじゃないですか。

人間には「わかってほしい」という本能的な欲求があります。あなたがじっくり聞き役に徹するということは、この欲求を叶えてあげているということ。

彼女がパニックになるたび、同じように接してあげてみてください。

きっと、彼女にとってあなたは「わかってほしい」という気持ちを満たしてくれる、なくてはならない存在になるのではないでしょうか。

お二人が、ますます仲良くなりますように。

【参考文献】
・『脳の性差ー男と女の心を探る』新井康允・著

●ライター/咲坂好宥(心理分析士)

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