【相談者:30代女性】
社内の40代男性で、結婚していて小学生のお子さんも2人いる男性がいますが、「奥さんはパートナーであって恋愛感情はあるかわからない」とおっしゃっていました。結婚して段々恋愛感情がなくなったというより、元々なかったというニュアンスがあります。恋愛感情がなくても結婚する人っているのですか?

a 結婚は「制度」なので、不思議ではない……?

こんにちは。恋愛からメンタルヘルス、サブカルチャーまで、数多のお悩みにお答えするマルチプル・カウンセラーのyanagiです。

近頃では「お見合い」や「見合い結婚」という単語をほとんど聞かなくなりましたが、昭和時代までの結婚の契機といえば、お見合いはもっともポピュラーなものでした。そのため、結婚に恋愛の要素はむしろ薄かったと言うこともできます。

それぞれのカップルによって、パートナーに望んでいるものは違う

映画や小説、テレビドラマで見かけるような「政略結婚」などの、「親や家の都合で決められた結婚」でなければ、基本的にはお互いが好き合って一緒にいた結果として結婚した、という流れであるとは思います。まったく相手のことを「好き」と思わないで結婚生活を送り続けるというのは、現実的には難しいことでしょう。どんなに夫婦喧嘩の絶えない夫婦でも、そこに何らかの愛情は存在しているものです。なくなってしまったのであれば、喧嘩ではなく離婚すればよいのですから(もっとも、様々な事情が複雑に絡み合って、離婚もままならない夫婦も存在しますが……)。

しかしながら、「好き嫌い」という感情よりも、「一緒にいたほうが何かとラクだと思ったから」「とにかく子供が欲しいと思ったから」というような理由で結婚に至るカップルが存在するのも事実です。それらは別に不思議なことでも間違っていることでもありません。彼らがお互いのパートナーに対して望んでいるものが、感情の結びつき(だけ)ではなかったということです。

恋愛至上主義のコピーに踊らされないように

あなたは心のどこかで、「結婚には恋愛感情が必須」であったり、「いつまでもお互いに恋愛感情を持っていなかったら、夫婦なんてうまくいくわけがない」というような気持ちを抱いてはいませんでしょうか。

テレビや雑誌では毎日のように恋愛関係の出来事が取り上げられ、一部メディアは「恋愛していなければオカシイ」というような風潮を造り出していますが、必ずしもそれが真実であるとは言えません。こと「結婚」となると、むしろ恋愛感情だけではうまくいかないことが多いとさえ言えます。

コピーに踊らされていないか、よくご自身のことを思い返してみましょう。そうすれば、その男性の気持ちも理解できるかもしれません。

●ライター/yanagi(心理学専門家)