「忘れなきゃ」は逆効果!? 失恋後のNG行為と早く立ち直る心理テク

【相談者:20代女性】
3か月前に2年間付き合った彼氏と別れてしまいました。別れてから彼を忘れようといろいろなことを試みましたが、どうしても彼のことを忘れることができません。

新しい出会いもあるのですが、どうしてもその人に一歩、歩み寄ることができません。

私は彼のことを忘れ、次の恋愛に進むことができるのでしょうか? もしできるのであれば、どのような方法だと彼を忘れることができるのでしょうか?

a 無理に忘れようとしなくても大丈夫です。思い出を味方につけることが次の恋の糧になります。

ご質問ありがとうございます。恋愛研究家のらくと申します。

相談者さんのお気持ち、痛いほどわかります。私もつらい失恋経験をした一人です。もちろん、元恋人を忘れようとして忘れられずに苦悩したこともあります。

しかし、はたして、忘れようとすることは本当に必要なのでしょうか?

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忘れるためにしがちな行為

私自身、失恋をしたときに女性の友達数人に相談したことがありました。「失恋をしたときに元恋人を忘れるために何をしたか」という質問を投げかけると、以下の回答が返ってきました。

『旅行に行く』(20代/広告営業)
『音楽を聴く』(30代/主婦)
『新しい出会いの場に行く』(20代/Web制作)

「ふむふむ、なるほど」といった回答でした。しかし、私の「それで忘れられたの?」という質問に対しては、皆が口をそろえて「ノー」と言いました。結局時間が解決した、と。

今考えると、至極当たり前のことだと思います。それぞれの行為の根底には“恋人を忘れる”という目的があるのですから、そのことを忘れることができるわけがありません。

実際、旅行に行っても音楽を聴いていても出会いの場に行っても、元彼のことが頭に浮かんできたと彼女たちは言っていました。

人の脳は忘れようとすればするほど忘れられない

実は、忘れようとすればするほど忘れられないというのは実験でも証明されていることです。これは心理学でとても有名な実験です。

アメリカにダニエル・ウェグナーという心理学者がいました。その心理学者が行った実験です。実験の内容はこうです。

シロクマの1日の様子を映した1時間弱の映像をA、B、Cに分けたグループの人たちに見せます。そして、

Aグループの人たちには「シロクマのことを覚えておいてください」
Bグループの人たちには「シロクマのことを覚えていなくても、覚えていてもいいです」
Cグループの人たちには「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」

と伝え、その日は解散しました。

その1年後に再度A、B、Cグループの人たちを集めシロクマの映像に関する質問をしたところ、シロクマの1日の様子をはっきりと覚えていたのは、なんと「シロクマのことだけは絶対に考えるな」と言われたCグループの人たちでした。

人間の脳のメカニズムは皮肉なものです。忘れようとすればするほど忘れられない構造になっているのです。

失恋の話をたくさんしましょう!

相談者さんは新しい出会いがあるものの一歩を踏み出せないとおっしゃっていました。わかります。当然のことです。

失恋は事故みたいなものです。自分が悪い場合もあれば、相手に過失がある場合もあります。また、お互いが正面衝突し、どちらも悪い場合も。そしていつ訪れるかもわかりません。

たとえば、自転車に乗っていて四つ辻で事故に遭ったことのある人は、それ以後、四つ辻に差し掛かる前に減速して一旦停止し、左右を何度も何度も確認してからゆっくりと慎重に進むようになるでしょう。

何度も言いますが、当然のことです。失恋した後、すぐに新しい恋の相手に歩み寄れないのは当然のことです。ゆっくりでいいと思います。

ここでいう自転車に乗るというのは、人と出会うことです。四つ辻は恋をすることです。初めは四つ辻が怖くて避けるかもしれません。でも、自転車の乗り方を忘れることはないのでいつか必ず克服できます。

では、実際にどのようなことをすれば次の恋に進めるか。それは、自分の失恋体験を言いふらすことで解決されます。声高らかに。じゃなくてもいいです、もちろん。

思い出を毛嫌いして遠ざけようとするのではなく、味方につけるのです。いろんな人にいろんな場面で自分の失恋の話をしましょう。そして、今もつらいと本当の気持ちを吐き出しましょう。男女問わず。

自分の悩みや苦痛などを人に話すとそのマイナス要素は解消されます。これを『カタルシス効果』と言います。

人を心から愛して傷ついた話を聞いて、ばかにする人などいません(もしいたとしたら、そいつは体内に氷点下の血が流れる冷血人間です。直ちにその場から離れましょう)。

むしろ、あなたのことを「そこまで人を愛せる愛情深い人なんだ」と魅力的に感じる人の方が多いはずです。そんなあなたに惹かれる元彼以上の男性が現れるかもしれません。

そして、脳はいろいろなことに“慣れて飽きる”という仕組みを持っています。ですので、自分の失恋の話を繰り返すうちに脳が慣れて、やがて飽き、自然と失恋の傷が薄れていくのです。

失恋はあなたの恋愛の節目に過ぎません。節目というのはとても必要なものです。真っ直ぐ高く伸びる竹が風に揺られて大きくしなっても、なぜ折れないかご存じでしょうか?

そうです。節目があるからまっすぐ力強く立っていられるのです。私はそんな竹に魅力を感じます。

【参考文献】
・『シロクマのことだけは考えるな!―人生が急にオモシロくなる心理術』植木理恵・著

●ライター/らく(失恋マスター)

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