本当の愛じゃなかった!? 障害を乗り越えた末の恋愛が長続きしないワケ

【相談者:30代男性】
ずっと好きだった彼女と付き合いだして3か月。私の中で徐々に彼女に対する愛が冷めてきているのを感じています。

実は私はバツありで、彼女の両親からは猛反対を受けていました。そうした反対を押し切ってようやく手にした恋だというのに、なぜ彼女を心から好きになれないのかと自暴自棄に陥っています。

こういうことってよくある現象なのでしょうか?

a 状況に酔っていただけで本当は彼女を好きではなかったのかも。

こんにちは、ライターの田坂洋介です。ご質問ありがとうございます。

あなたの気持ち、すごくよくわかります。

僕も昔、すごく好きだった女性とようやく付き合えるようになり、ルンルン気分でデートを重ねていたのですが、徐々に相手の嫌なところばかりが目につき、結局1年もしないうちに別れてしまいました。

冷静に考えてみると、彼女には何ひとつ悪い部分はありませんでした。顔もかわいかったし、性格もものすごく良かった。何なら趣味も合って、そのまま付き合い続ければ結婚にまでこぎつけていたかもしれません。

しかしそうならなかったのは、ひとえに僕の理想が膨らみ過ぎたことが原因だったんだと今では思っています。

特に僕の場合、アプローチの期間が長かったので、膨らみ過ぎた理想が彼女をさながらシンデレラのように仕立て上げてしまっていました。

もちろんそんな状態で付き合っても、相手に多くを求めるぶんうまくいくわけはありませんね。まさに理想と現実の狭間に落ちてしまったことが恋の敗因でした。

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ロミオとジュリエット現象にご注意

両親からの猛反対があれば、それを押し切ってまで彼女と付き合いたいと思うのは男として当然の成り行きかなと感じます。それが男の闘争本能をくすぐってくれる特別なシチュエーションでもありますしね。

実はこの“男の闘争本能をくすぐるシチュエーション”ですが、恋愛心理学の分野では『ロミオとジュリエット効果』が最大限引き出される特別な状況であるとされています。

その効果とは、シェークスピアの戯曲が示すように、男女の間に恋の成就を阻む何かしらの障害があればあるほど二人の愛は深まっていくというもの。

戯曲は、ロミオとジュリエットが両家の障害を乗り越えていく中で恋を発展させていくお話でした。あなたのケースもそれと同じでしょう。

つまりお互い好きだけど、親の反対があるためにそれを乗り越えるべく二人の恋愛感情を高めていった。結果として今の関係性があるのでしょう。

しかしそこに真の愛はあったのでしょうか? くしくもあなたが述べている「彼女を心から好きになれない」というのは、元々二人の間に愛など生まれていなかった証ではないでしょうか?

二人で一致団結して障害を乗り越えようとした事実は事実として、それがすぐさま純愛に直結するわけではありません。

ともすれば、立ちはだかる障害が蜃気楼のように、仮初めの恋物語をお互いの脳裏に映していただけとも考えられます。それはもちろん純愛などではありませんね。

いうなれば飢えた心が引き寄せたナルシスティックな自己欺瞞に他なりません。

ロミオを演じるのはやめましょう

恋愛に必須の要素は、大恋愛の末に結ばれた男女が、その後1年、2年と経過していく中で変わらずお互いを大切な存在として認識できるかどうか。

熱に浮かされた状態でどれだけ相手のことを好きだと思えても、それは燃えるドーパミンが見せた一時の幻想でしかありません。

僕には、「彼女のことを好きになれない」というあなたの言葉がそれを雄弁に物語っているように思えてなりません。あなたは彼女のことを心からは愛していなかったのでしょう。

代わりにロミオを演じる自身の状況を愛してしまっていた。その愛を彼女へ向けた純愛と錯覚してしまった、というのが今回の恋の顛末ではないですか?

もはやロミオを演じる必要などありません。自暴自棄の仮面もはぎとってください。

今のあなたに必要なことは、素の自分となって一刻も早く理想と現実の狭間から脱することだと思いますよ。

【参考文献】
・『マンガでわかる恋愛心理学 人はなぜ恋をするのか? ひとめぼれは本当の恋愛感情か?』ポーポー・ポロダクション(著)

●ライター/田坂洋介(ライター)

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