実は心身共に受けるダメージの大きい妻から夫への“意外なDV”の実態とは?

【相談者:20代男性】
もうすぐ30歳になります。妻とは同い年で、結婚3年目になります。職場結婚で、結婚後も共働きしていて、子供はまだいません。悩んでいるのは夜の夫婦生活のことです。最近僕は昇進し、以前に増して仕事が忙しいことは妻も知っているはずなのに、毎晩毎晩の夫婦生活を求めてきます。僕が「疲れているから」と断ると、「もう愛していないのね」「結婚して変わった」などと責めてきます。

朝家を出るのは妻と一緒で、帰宅は僕の方が常に遅いので、ただでさえ僕には自分の時間がないのに睡眠時間まで削られてしまうと、肉体だけでなく精神的にもつらく感じます。どうしたら妻にわかってもらえるのでしょうか。

妻から夫への「夜のDV」も、実は数多く存在します。

こんにちは。恋愛からメンタルヘルス、サブカルチャーまで、数多のお悩みにお答えするマルチプル・カウンセラーのyanagiです。

以前、「女を取っかえ引っかえにする“チャラ男”の心理状態」というお悩みの際にもお話ししましたが、欲が強いのは決して男性だけではありません。カップルに於いて、男女いずれかの欲のバランスが崩れ、パートナーに対して一方的な要求をしてしまえば、それは問題となります。求めているのが男であろうと女であろうと、一緒です。

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精神的苦痛を感じるほどの夜の要求は、DVに相当する

一般的にDVと言うと、「夫から妻への暴力」をイメージする人が多いと思います。「精神的に苦痛が伴うほどの過剰な要求」も、「夫から妻」とイメージした場合、比較的スムースに想像ができるのではないでしょうか。

では、夫と妻を置き換えてみてください。「妻から夫への暴力」……これも立派なDVです。あなたの場合、奥さんからの夜の誘いを断った際に、奥さんから言葉による追い打ちも受けていますので、相当の精神的ダメージを受けているように感じられます。

睡眠時間を削られることによる疲労の蓄積は、肉体的ダメージとして健康に害を及ぼしている可能性も考えられます。立派なDV被害と言えるでしょう。

「自分の時間がない」ことにも問題が……?

さて、あなたの相談を読み進めるうちに、問題はそれだけではないと気づきました。それは、「自由になる時間」についてです。

あなたと奥さんは同じ職場に勤めていて、あなたのほうが奥さんよりも勤務時間が長く、帰宅するのも遅いとのこと。つまり、仕事中に自由な時間がないのは当然として、帰宅してからも奥さんが先に家に帰っているため、「自分にはひとりの時間がない」と感じられているのではないでしょうか。

奥さんには、「仕事が終わってからあなたが帰るまで」という「奥さんだけの時間」があります。そのことから、「不公平だ」と感じているのかもしれません。そのうえで、夜になれば奥さんから夫婦生活を強要される……という悪循環で、あなたは「自分の時間」についてより強く渇望しているのだと思われます。

奥さん側の言い分や、今後について

奥さんには、仕事を終えてからあなたが帰宅するまでの間に、「奥さんだけの時間」があると書きました。しかしながら、奥さんに言わせれば「買い物や家事の時間なので、自由時間ではない!」と反論するかもしれません。それはそれで正論ですし、「自由ではなくても、ひとりでいられる時間だろう!」とあなたが思うのであれば、それも間違った意見ではありません。

もしもあなたたち夫婦が、将来的に子供が欲しいと思っているのだとしたら、それこそ、あなたも奥さんも今以上に「自由な時間」や「自分の時間」を得ることが難しくなるのは、間違いありません。妊娠発覚から子供が生まれてしばらくの間は、必然的に「子供中心」の生活を余儀なくされることでしょう。

もちろん、小さな子供がいても、夫婦がお互いに自分の時間を確保している家庭はたくさんあります。それは、夫婦間の話し合いや協力によって生み出している時間です。

あなたは、奥さんとの間に話し合いの時間を設けて、お互いの思っていることをぶつけ合い、お互いの気持ちをしっかりと受け止め合うことが必要でしょう。もし「仕事で疲れているのに話し合いなんて……」と思っているのだとしたら、それはあなたの側の怠慢です。

これは夜の営みだけに限らず、意思の確認は、常に必要なのです。

●ライター/yanagi(心理学専門家)

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