エゴグラム診断で判明! 他人に合わせて疲れてしまう人の特徴と対処法

【相談者:30代女性】
漠然とモヤモヤして自分が何をしたいのか分かりません。婚活をしているのですがうまくいきません。彼氏が欲しいのに、「恋愛に興味がないんだと思っていた」「本当に彼氏を作る気があるの?」と言われます。

初対面の人に会えば相手に合わせすぎてしまい、気疲れして全く楽しめません。

菊乃さんのコラムを見てハッとしたのですが、気が付いたらここ何年も人との摩擦を避けてスピリチュアルなどばかりで、肝心の人と会うことを全くやっていませんでした。どうすればいいのでしょうか?

a ゆるいリスペクトで薄い人間関係を続ける経験を増やそう。

こんにちは。遅咲き姫専門家の菊乃です。

人に合わせて疲れてしまって、人との摩擦を避けてしまいがちなのですね。今の自分の心の特徴を知るために、エゴグラム診断を受けてみましょう。

エゴグラム診断』とは、1957年にエリック・バーンという精神科医が提唱した性格診断法です。

CP(厳しい親の心)、NP(優しい親の心)、A(理論的な大人の心)、FC(自由な子どもの心)、AC(従順な子どもの心)の5つの指標で分析する方法です。

ネットで“エゴグラム診断”で検索するといくつも出てきます。10分程度で終わり、50問の質問に答えると結果が出ます。

人に合わせる協調性という能力はいいところだと思うのですが、合わせすぎて疲れるという方は“AC“が高くないでしょうか?

私が取材したスピリチュアル中毒の方々は“CP”と“AC”が高く、“A”が低いV字型でした(※結果は環境によっても変わるので、目安程度にしておきましょう)。

今回は、精神科医で『ロスジェネ心理学』『「若作りうつ」社会』などの著書で知られる熊代亨さんに、人に合わせすぎて疲れてしまう“AC”の高い方と対処方法について教えていただきましました。

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“AC”の高い人の特徴と対処法

“AC”が高い方は、人に認められることを義務のように感じてしまいがちです。本来、他人から褒められたり認められたりすれば心が弾みそうなものですが、義務になってしまっては苦痛にしかなりません。

そういう人は、義務感を伴わないコミュニケーションの場でリハビリしたほうが近道かもしれません。

実は、人間の心は他人(や対象)を素晴らしいと認める場合も、自分が認められるのと同じぐらいに満たされます。

アイドルの追っかけや政治活動など、誰かをリスペクトしてついていっている最中などはその典型といえるでしょう。

自己啓発やスピリチュアルにリスペクトを感じているときにも同じことがいえます。

リスペクトに慣れている人は、「あの人は服のセンスが良い」「課長はいつも決断が早い」といった具合に、他人の良いところを見逃さず、なおかつ緩やかにリスペクトします。

ちょっとぐらい短所のある人でも長所は認めるし、トータルとしては相手に失望することもありません。

一方、“AC”が高い方のなかには、リスペクトするならとことんしなければ気が済まない、相手に百点満点を望んでしまうケースが珍しくありません。

現実には、百点満点の人間や万能な人間なんていませんから、そういう方は、「あいつには失望した」「裏切られた」と感じやすくなります。

リスペクトの対象が自己啓発やスピリチュアルになった場合も、百点満点や万能を期待して入れ込むあまり、後で失望したり、金銭的なトラブルを起こしたりする人がいます。

たとえば、挫折や失恋の後、それらを一時的に利用するぶんにはまずまず健全な利用法だと思いますが、万病に効く薬のように期待し、力いっぱいにすがりつくのは危険です。

日めくりカレンダーの名言を眺めるように、ゆるく付き合えればいいのですが。

エゴグラムがV字型の人は、自分が他人に評価されるのも、自分が他人をリスペクトするのも、どちらも慣れていません。それがために、つい自他に対してハイレベルなものを求めてしまうのではないでしょうか。

他人に完璧に合わせる必要なんてありませんし、他人に万能を求める必要もありません。「この人(対象)なら全部救ってくれる」なんて気持ちは、熱しやすい反面、失望もしやすいものです。

それよりも、いろんな人との薄くて長い人間関係を続けたほうが練習になると思いますよ。匿名のTwitterなどを使ってこっそり練習するのも良いかもしれません。

ギャンブル依存などに比べれば、スピリチュアル依存・自己啓発依存のほうがマシかもしれませんが、ほどほどの距離感で、上手にお付き合いしていただきたいと思います。


熊代亨先生ありがとうございました。これまで私も、受け身な女性が「愛されたい」という思いが強すぎ、自分を粗末に扱ってきた方に多くお会いしました。

たとえば、嫌われるのが怖くて暴力的な彼氏に我慢していた女性、自己啓発セミナーに何百万とつぎ込んで生活が苦しくなっていった女性、華美な服装で職場に行けないと思い込み地味を通り越して毛玉だらけのボロボロの服を着ている女性、親に反対されたからと家から遠い会社の内定を断った女性など。

何かに“依存”しているのです。そういえば、「自立しよう」と思って、何でも一人で抱え込み“孤立”した方もおりました。

自立するとは、いろんな人をちょっとだけリスペクトできて、ちょっとだけ期待して相談できる人がたくさんいる状態になるってことですね。

人と会うと疲れる場合は、人に会いながら他人に合わせすぎず、部分的に尊敬する練習をしましょう。

【取材協力/熊代亨】
1975年生まれ。信州大学医学部卒業、精神科医。地域精神医療に従事する傍ら、ブログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャーの領域について発信している。著書に『ロスジェネ心理学』『「若作りうつ」社会』『融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論』などがある。
ブログ『シロクマの屑籠』

●ライター/菊乃(遅咲き姫専門家)

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