頑張ってもムダ!? 自立することが結婚に結びつかないワケ

【相談者:20代女性】
こんにちは。私は29歳の女性で、周りは結婚ラッシュです。実家から通える距離に職場がありますが、一人暮らしのほうが結婚しやすいと聞いたこともあり、最近実家を出ました。しかし、実家暮らしで甘えている女性が次々と結婚し、私はいまだに彼氏もできないという状況です。

自立した相互依存関係を営むのが理想で、他人に寄りかかって生きている人を見るとつい嫌味を言ってしまうこともあります。気を付けなければと思うのですが、自分の考えが間違っているとも思えません。こんな私に、何かアドバイスをください。よろしくお願いします。

a 自立には他者受容も含まれます。

ご相談ありがとうございます。ライターのPink-Lemonadeです。

まずは、独立おめでとうございます。自分の生活を、私生活も含め自分自身で営んでいくことでさまざまなことをお感じだと思います。自由も謳歌されていることでしょう。この“自由”を表す言葉の一つ“リバティ”に関して、鷲田清一さんは著書『大事なものは見えにくい』の中でこのように述べています。

『「リバティ」には、類語として「リベラリティ」という言葉がある。「リベラリティ」とは、気前の良さ、鷹揚さ、さらには施しや贈り物を意味している。(中略)じぶんが他者から強制を受けたくなければ、じぶんも他者に何かを強制してはならない。(中略)「リベラリティ」それは、じぶんにはなじめないものにも自分を開いておく自由である。これが、規律とは異なる、あるいは規律の前提となる「信頼」というものをひとびとのあいだにはぐくむ』

相談者様の言われる“自立”には、他者受容による信頼も含まれていますか?

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必ずしも自立が結婚に結びつくとは言えない

親から独立することと、“自立”とは、必ずしも一致しません。親から独立できるということは、経済的な自立は果たしているのでしょうが、精神的、生活的にも自立できているでしょうか。必ずしもそうとは限りません。また、この3つの自立を満たす人が、他者と人生全般について分かち合う必要性を強く感じるかどうかも疑問です。

21~39歳の男女を対象に行った厚生労働省の調査「親との同居の有無別にみた状況」を見てみると、総数では男女ともに、親と同居している場合よりも同居していない場合の方が、結婚した割合が高くなっていることがわかります。けれども、男性の21~25歳と女性の31~35歳、36~39歳においては、親と同居している人と同居していない人の結婚割合に大きな差異はみられません。

自立ということが結婚の主要因であるならば、全世代でその傾向が表れるはずです。男性においては親からの独立心の有無ももちろん推測できますが、経済的自立の要素が大きく関わってきます。ただし、生活力としての自立には少々問題があった方が、結婚相手を見つける可能性が高いでしょう。

女性においては他の要因も多数考えられますが、親からは独立したものの、何らかの理由で他者を必要とする人が早い段階で結婚するということが主原因ではないかと推測されます。子どもも1人では作れません。もちろん、相手へ過度で一方的な依存をする人間は、パートナーとして好まれないことは確かです。けれども、自分が全く必要とされないと感じる相手を好ましく思えるかどうかにも疑問があります。

依存心でない部分にも目を向けて

既婚女性の中で甘えがあるように見える人も、男性に選ばれるには理由があります。個人の相性などがあるので一概には言えませんが、男性に、「コイツのためなら頑張れる」と思わせる何かだったり、相手の弱さを補完できるような思いやりだったり、驚愕するほどの忍耐力だったり。一面だけを見て嫌味などを言わないように心掛けてみてください。

相手のよさを尊重することで、自分の考え方も受け入れてもらえる関係づくりを目指しましょう。自分を低く評価する人を、高く評価してくれる人は珍しいでしょう。お互いを評価しあえる関係をつくることが、より良いパートナーシップを運んできてくれるかもしれません。

【参考リンク】
第6回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況 | 厚生労働省

【参考文献】
・『大事なものは見えにくい』鷲田清一・著

●ライター/Pink-Lemonade(恋愛・婚活・結婚生活分析家)

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