脅して禁止はNG! ゲーム三昧の彼氏に2人の時間を作ってもらう方法

【相談者:20代女性】
彼と同棲して2か月になります。同棲する前はいろいろ不安もあったんですが、意外と大丈夫だったので安心しています。ただひとつ、イラッとすることがあって、それは彼がゲームばかりしていることです。別に毎日一緒にデートに行きたいとか、そんなことは望んでいません。一緒にいるんだから二人で楽しめる時間も作ってほしいだけなんです。DVDを借りて見るとか、そんなことでいいのに。

ゲームをしているのを見ているとだんだんムカついてきて、「ご飯作らない」とか「家出する」とか言って脅かすとその場は収まるんですけど、私の目を盗んでやっているのでキレそうになります(苦笑)。ゲームをせずに二人の時間を作ってもらういい方法はないでしょうか。

a 彼のゲームでどんな気持ちになるのか、自分の本心を確かめましょう。

日常の迷宮脱出ガイド、心理分析士の咲坂好宥です。

せっかく同棲したのにゲーム三昧って、たしかにムカつきますねぇ。お気持ちお察しします。とはいえ、ゲームを粉々に破壊することもできないでしょうから(苦笑)、お二人の心理にフォーカスしながら平和な落としどころを探っていきましょう。

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脅して禁止することの効力

彼がゲームをしているところを目撃すると、あなたは“ご飯作らないとか家出するとか言って脅かす”のですね。これが効果的なのかどうかについて検証したいのですが、これに関連する興味深い実験をスタンフォード大学のジョナサン・フリードマンが行っています。

7~9歳の男の子を部屋に1人にします。そこにはいくつかのおもちゃがあるのですが、フリードマンが、「ロボットで遊んだら怒るぞ」と脅かしたところ、22人中20人はロボットに触れませんでした。その6週間後、同じ部屋に彼とは別の若くて優しそうな女性を1人ずつ連れて行き、「どのおもちゃで遊んでもいい」と伝えたところ、おもちゃで遊んだ子の77%が以前に禁止されたロボットで遊んだそうです。

さて、フリードマンは別の男の子たちにも同じような実験を行ったのですが、今度は脅かすのではなく、「ロボットで遊ぶのは悪いことだから」という理由を説明してロボットで遊ぶのを禁止しました。このときも22人中21人はロボットに触れませんでした。ここまでは脅かしたときとほとんど変わりませんね。

興味深いのはここからです。こちらのグループも6週間後にまた同じ部屋に連れて行かれたのですが、「好きなおもちゃで遊んでもいい」と言われてロボットで遊んだ子は33%に過ぎませんでした。

この実験からわかるのは、罰で脅すのは一時的に効果があっても、脅しが通じなくなると無視されるということです。一方、理由を説明されて“自分の意思で”触らなかった子は、自分で決めたそのルールを一貫して守ったのです。この心理は『一貫性の原理』と呼ばれています。

あなたは彼のゲームをやめさせるために脅しを使ったわけですが、どうやらあなたの目を盗んでゲームをしてしまう彼の心理は、この男の子たちと変わらなそうですね(笑)。

『Iメッセージ』で伝えてみる

ジョナサン・フリードマンの実験からわかることは、“自分の意思で”ゲームを控えるよう彼を納得させるのが一番ってことです。あなたはなぜ彼がゲームばかりしているのが嫌なのか、彼が納得できるように伝えましたか? もしまだなら、彼がゲームばかりしているとどんな気持ちになるのか、『Iメッセージ』で伝えてみましょう。

Iメッセージというのは、“I(=私)”を主語にしたメッセージのことです。「なんであなたはゲームばかりしているのよ!」なんて言うとケンカ腰ですよね。これは『YOUメッセージ』です。これをたとえば、「あなたがゲームばかりしていると、私は大切にされていない気がしてすごくさみしくなるんだ」というように、メッセージの主体が“私”となるように伝えるのです。

そうすることで、責めているような印象を弱めることができますし、あなたの気持ちが伝わることで彼も納得するかもしれません。

今までと違う行動パターンをとり、違う世界を味わってみる

ところで、Iメッセージで気持ちを伝える以上、あなたはご自分が本当はどう感じているのかちゃんと理解しておく必要がありますよね。そこで、ご自身に次の質問をして、答えを感じてみてください。

・彼がゲームばかりしているとどんな気持ちになるのか?
・なぜそう感じるのか?

たとえば、「さみしい、もっと大切に扱ってほしい」それは、「自分の存在を無視されているような気がするから」……というように。さて、答えが出たところでちょっと考えてみてください。「それ、ホントですか?」。

たとえば今の例で言うなら、本当に彼はあなたの存在を無視しているんでしょうか、ということです。ゲームというのは依存性が強いと言われています。おそらく、彼は単にゲームに依存しているだけではないでしょうか。いや、それはそれで問題なんですが(苦笑)。

彼がゲームに依存しすぎて視野が狭くなっているのだとしても、少なくともあなたの存在自体を無視しているわけではないですよね。だとしたら、「自分の存在を無視されているような気がするからさみしい、もっと大切に扱ってほしい」という気持ちは、ちょっとピントがずれている可能性がありませんか?

あなたが求めていることは“二人で一緒の時間を楽しむこと”ですよね。でも、彼はゲームに依存気味で視野が狭くなっている……。それなら、いっそのこと彼と一緒にゲームを楽しんでみるというのもひとつの手ではありませんか?

今までの行動パターンを変えるというのはなかなか腰が重いですよね。でも、違う行動パターンにトライしてみれば、思い込みが変わったり少し違う世界が見えたりするものです。今すぐ彼が変わらないのなら、あなたが見方を変える、というほうが実は簡単なのかもしれません。

でも、それは決して彼のために彼に合わせましょう、ということではありません。そのほうがあなたのココロが軽やかになるならご自分のためにちょっと変えてみましょうよ、ってことです。あれはOK、これはダメ……という今までの思い込みを外して、あなたとはちょっと違う彼の世界に踏み込んでみるのも、意外な驚きがあるかもしれませんよ。あなたがゲームに依存しない程度に、ですが……(笑)。

お二人がもっと仲良くなりますように!

【参考文献】
・『影響力の武器』ロバート・チャルディーニ(著)

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●ライター/咲坂好宥(心理分析士)

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