会費1万円を返せ! サクラだらけの婚活パーティーは詐欺罪にあたるか

【相談者:30代男性】
私は現在、婚活中です。先日、「結婚相手を探している人、集合!」とサイトで募集をしていた10人対10人の婚活パーティーに行ったのですが、女性陣の誰とも連絡先を交換できませんでした。

そういうこともあり、とても落ち込んでいたところ、そのパーティーを主催している会社の悪いうわさを聞きました。その会社は、結婚したい男性を集めて会費を支払わせるが、女性は皆サクラだというのです。よく参加している人は、今回来ていた女性のうち8人はサクラだったと言っていました。

今回のパーティー会費は、男性のみ10,000円を支払っています。男性陣は皆、将来の結婚相手を探すという強い目的を持ってパーティーに参加しているのに、女性は全く結婚する気がないサクラを使用するという行為は、完全なる詐欺なのではないかと思います! どうなのでしょうか?

a サクラを利用してパーティーを主催することは、『詐欺罪』にあたります。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

真剣に結婚相手を探しているのに、参加女性がほぼサクラとは、憤慨極まりないですね。主催者側が、“サクラを利用してパーティーを主催した”ということであれば『詐欺罪』にあたりますし、すでに支払った10,000円も返金してもらえます。

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立派な詐欺罪にあたります

法律上、『人を欺いて財物を交付させた』場合には、『詐欺罪』(刑法246条)が成立します。今回のケースは、“結婚相手を探している女性が多数参加する”とうたって10,000円という会費をだまし取っているので、立派な詐欺罪にあたります。

また、民事上の話でも、パーティーへの“申し込み”が詐欺に基づくものだったので、これを理由に申し込みを取り消し、払ったお金を返せと請求することができます。不法行為に基づく損害賠償という構成で、10,000円の支払いを求めることも可能です。

“サクラ”という言葉は様々な場面で使われますが、たとえば、“店が流行っているように見せかけるために、客を並ばせる”ような行為は、いわば宣伝の一環であり、違法とまでは言えない可能性が高いです。一方、今回は、“サクラではない女性が参加する”ことが当然の前提となるパーティーなので、仮にはじめからサクラだけのパーティーだったということであれば、“提供するサービスの内容を偽って代金を払わせた”こととなり、詐欺にあたります。

証拠の収集が大事

また、“サクラ”として参加した女性も有罪です。これらの女性は、通常は会社から金銭・利益を得ていますし、いわば、男性をだます詐欺罪に加担していますので、詐欺罪の共犯として罪に問われる可能性が高いです。お小遣い稼ぎのつもりで参加する女性もいるかもしれませんが、犯罪に加担する行為であるということを今一度認識する必要がありそうです。

実際に、今回のケースで「詐欺だ。金を返せ」と主張する場合、女性が、「私はあくまで結婚相手を探す目的だった」と言い張ってしまうと、“サクラ”の立証はなかなか難しいと思われます。たとえば、「会社の募集広告などで“サクラ募集”とうたっていた」「女性が既婚者であった」「何回参加しても、誰からも連絡先を教えてもらえない」等、“サクラを基礎づける”証拠の収集も大事になってきます。

事前のチェックをしっかりと

婚活パーティー以外でも、出会い系サイトやパチンコ必勝法など、サクラにまつわる詐欺事件は多発しています。女性とメールのやりとりをしていると思ったら相手が男性だった……なんていう悪質なケースも多いようです。婚活は将来を左右する大事な活動ですから、参加者の評価などをしっかりチェックして選ぶことが大切ですね。

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●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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