カップルで不幸に! “共依存”の特徴と克服方法

【相談者:30代女性】
こんにちは。私は友達に彼氏の話をすると、「それって共依存じゃない?」と言われることが多いのですが、共依存ってなんですか?

a 自分を見失ってしまうマイナスな共依存関係。

ご質問ありがとうございます。ビューティーメンタル専門家の水沢真です。

『共依存』とは、心理学的にとてもやっかいな依存症の1つです。

その詳細をお伝えしていきます。

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依存とは?

人はいろんな依存に無意識に陥ることがあります。

『WHO(世界保健機関)』の専門部会が提唱した概念において、

『物の摂取や快感、高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める抑えがたい欲求が生じ、その刺激を追い求める行動が止められない状態や、その刺激がないと不快な気持ちを感じたり、何らかの精神的・身体的症状を生じる状態』

のことを『依存』と伝えています。

一般的には「嗜癖(しへき)」「中毒」と呼ばれることも多いのですが、代表的な依存として、

(1)物質依存 → アルコール依存症や薬物依存
(2)プロセス依存 → ギャンブル依存症、ネット依存症、買い物依存症
(3)関係依存 → 共依存、恋愛依存症

この3つのタイプに分かれるのですが、共依存は人間関係に依存している状態のことを指します。

また、依存症と認められるチェック項目として、

(a)四六時中、その対象物が頭から離れない
(b)身体的または精神的に何らかの症状が出ている
(c)社会生活に何らかの影響が出ている
(d)禁断症状が出ている(対象物から離れようとすると苦痛になるなど)

この4つのチェック項目全てに当てはまる人は、依存症として要注意となります。

「私がいなければダメ……」は共依存のはじまり

人間関係に依存している状態が『共依存』ですが、詳しく説明すると、一方は相手を頼って依存し、もう一方は相手に頼られ依存されることで、自分自身の存在意義を見出す状態をいいます。

たとえば、アルコール依存症の男性からひどい目に遭っている女性が、「この人は私がいなければダメなんだ」と思い込み、耐えながらもかいがいしく世話をしているのが、共依存の関係です。

これはDVにも見受けられる依存症の1つとなっています。

この関係は、一見男性に対する愛情深い行為のように思えますが、実は女性が逃げ出さないことで、相手はいつまでたっても甘えてしまい、男性の自立を妨げる大きな要因になっているのです。

この場合、被害者である女性は、自分を犠牲にするという行為によって自己満足を得て、破綻している相手に献身的に尽くすことで、自分自身の存在意義を確認しようとしているのです。

共依存に陥りやすいタイプとは?

共依存に陥る人は、自己評価が著しく低く、自分に自信がないため、苦痛を伴いながら誰かに奉仕することで自尊心を支えています。


共依存から抜け出すには、お互いが“自立”している状態をつくらなければいけません。

もし、「これって共依存かも……」と悩んでいるならば、専門家のカウンセリングを受けてみたり、依存相手と距離をとって一人で冷静に考えたり、これまでの行動に変化をつけたりして、共依存の関係を断ち切り、自分らしさを取り戻せるようにしていきましょう。

【参考文献】
・『恋愛心理学 入門』渋谷昌三・著

●ライター/水沢真(ビューティーメンタル専門家)

編集部追記

今回のコラムでは、カップルの共依存について、共依存の特徴や共依存に陥る原因などを紹介しながら、「共依存から抜け出すためにはお互いが“自立”している状態をつくりましょう」という視点でアドバイスをいただきました。

「共依存」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

さらに詳しく! 共依存の言動の特徴6つ

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(1)相手ありきの自分になる

自己評価が低く、自分自身の存在意義を確認できないため、恋人など他者の存在によって自分の存在を確認しようとします。

他者ありきの自分になってしまうため、自分と他者の区別がつけられなくなってしまうことも多いようです。

(2)自分を犠牲にしてでも相手の面倒を見ようとする

共依存の人は、相手にとって自分が必要不可欠な存在であると確認したいそうです。

そのため、だらしない人や何事もうまくいっていない人、性格や金銭面、仕事面などで問題がある人など、救いがいのある人の面倒をひたすらに見ようとします。

相手に望まれなくても、たとえ自分を犠牲にしようとも、相手の世話をあれこれ焼こうとするのが大きな特徴です。

「あの人には私がいないとダメだから……」といった発言も共依存に陥っている人によく見られます。

(3)相手を思い通りにできないと精神的に不安定になる

何でも相手を自分の思い通りにコントロールしないと気が済まない、という人も共依存の証拠。

相手が自分の思い通りに動かなかったり、物事が自分の思い通りにいかなかったりすると、精神的に不安定になり、怒ったりひどく悲しんだりします。

ただし、逆に自分が相手に支配されていると思い込み、被害者意識を強く持っているケースもあります。

(4)自分のことではなく他人のことばかり話す

自分の欲しいものや自分に必要なことを要求することができず、自分が物事に関してどう思っているのかを周りに伝えることができません。

そのため、話す内容はいつも他人の愚痴や他人の問題など、自分以外の人の話ばかり。

自分を主にした会話ができず、コミュニケーション能力が欠如しています。

(5)問題を直視しようとしない

問題や現実を直視することを恐れます。

何か問題があっても気付かないふりをしたり、トラブルが起きても解決しようとせず、放置してしまったりすることもあるようです。

そうして問題から目をそらし続けることによって、事態が悪化することもあります。

(6)押しに弱く「No」と言えない

「あれ買って! これ買って!」などと頼まれると断ることができず、従ってしまいます。

さらに詳しく! 共依存になりやすい性格・タイプ4つ

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(1)必要以上に人の世話を焼くのが好き

必要以上にあれこれと人の世話を焼くのが好きな人は、共依存になりやすいです。

人の役に立ちたいという気持ちは立派ですが、度が過ぎるとそれは“甘やかし”になってしまい、相手のためにもなりません。

甘やかされた相手は自立できなくなり、自分はその相手の世話を焼き続け、苦労することで自分の存在価値を見いだそうとしてしまいます。

これは典型的な共依存カップルに見られる関係性です。

(2)自立できていない

精神的にも社会的にも自立できておらず、他人に頼らないと生きて行けないような人も共依存になりやすいです。

恋人を失うことを極端に恐れ、恋人との関係性をなんとしてでもつなぎとめようとし、DVや虐待を受けたとしても我慢してしまう人もいるとのこと。

(3)自己評価が低い

自分に対する評価が低く、自分自身を認めることができない人も共依存に陥りやすいです。

自分の価値を他人の面倒を見ることで確認しようとすることが、共依存の始まりになります。

(4)視野が狭い

考え方や視野が狭く、特定の他人のことだけで頭がいっぱいになってしまうような人は、共依存になりやすいでしょう。

特定の相手の問題しか考えることができず、周りの人たちに何を言われても聞く耳を持たなかったり、自分が置かれている状況を客観的に見つめることができなかったりする人は危険です。

共依存の克服方法5つ

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(1)共依存であることを自覚する

まずは自分が共依存であることに気がつかなくては何も変えられません。

自分とパートナーの関係や状況を客観的に見つめることが大切です。

自分だけでは客観的に見ることができない、客観的な判断ができないという場合には、あなたの状況を知っていて、客観的に物事を見ることができる人に相談し、判断してもらいましょう。

(2)依存者と距離を置く

共依存から抜け出すためには、依存者と離れることが一番です。

「あの人には自分がいないとダメ」「自分が離れるとあの人はダメになる」という考えは捨てましょう。

ただし、今の依存者と別れても、また別の相手と共依存に陥ってしまう可能性もあります。

そうならないためにも、自分が共依存である自覚を持ち、常に客観視しながら再発しないよう注意しましょう。

(3)共依存の原因である性格を直していく

性格を変えることは簡単ではありませんが、直していこうと意識することが大切です。

たとえば、社会的に自立していないのなら、腰を据えて働ける場所を探し自立を目指しましょう。

自分と他者の境界が曖昧なのであれば、自分とじっくり向き合い、自分が欲しいものは何なのか、必要なものは何なのか、何がしたいのかなどを客観的に見つめる努力をしましょう。

自分に自信がないのであれば、さまざまなことに挑戦してみて、得意だと思えるものを見つけてみたり、友達に自分の良いところはどこか聞いてみたりして、少しずつ自信をつけていくといいでしょう。

「変わろう」という意識を持ち、行動することがとにかく大事です。

(4)感情に流されない

「この人を救ってあげたい」「この人と一緒にいないとダメになる」などの気持ちが芽生えたとき、冷静になることが必要です。

それらの感情に流されてしまえば、また同じ過ちを繰り返すだけ。

一時的な感情で流されてしまわないよう、その感情に流された先にはどんなことが待っているのか、冷静に考えてみることで、同じ失敗をしないようにすることができるはずです。

(5)未来を悲観しない

今後の可能性や未来について悲観しても意味はありません。

大切なのは、明るい未来につながる行動を今とること。

寂しさや空虚さなどを感じても、人間関係に依存して埋めようとしないこと。それが大切です。

生きがいが欲しいのであれば、趣味やスポーツに挑戦してみるのもいいでしょう。

他人ではなく、自分自身の可能性に目を向けてみてください。

まとめ

「共依存の言動の特徴」や「共依存になりやすい性格・タイプ」「共依存の克服方法」についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「もしかしたら自分も共依存かも?」と思ったら、ご紹介した特徴や性格に当てはまるものがないか、チェックしてみてくださいね。

共依存であることがわかったら、1日も早くその状況から抜け出しましょう。共依存を続けていれば、あなたも相手もダメになってしまいますよ。

(恋愛jp編集部/渡邉)

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