映画『ラスト5イヤーズ』に学ぶ、男女の「すれ違いの思い」の特徴5選

【相談者:20代男性】
なんで恋人と別れたのかわかりません。男女のすれ違いって何なんでしょうか……。そんな特徴が描かれている映画を紹介してください。


みなさん映画は観てますか? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を勧めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。

さて、“なんで別れたのかわかりません”ということですか、なるほど。理由はあるでしょ、たぶん。お互いに思いを伝えきれぬまま……確かにそんなことってあるわけです。恋愛に正解なんてないからねー、だから難しいしやめられない……。そんなあなたに、とっておきの最高の映画をご紹介しますね。

『ラスト5イヤーズ』配給/ブロードメディア・スタジオ

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『ラスト5イヤーズ』
4月25日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開中。
(c)THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC
配給:ブロードメディア・スタジオ

ストーリー

舞台はニューヨーク、女優を目指すキャシーと小説家を志すジェイミー。出会ってすぐ恋に落ち、一緒にいるだけで笑顔がこぼれ、ともに夢を追いかけた日々。しかし、あっという間に成功の階段を駆け上る夫と、いつしかその夫の陰を歩くようになってしまった妻の気持ちの歯車は、どんどんズレていく。その逆行する2人の時間が交差するのは、たった一瞬、同じ愛を分かち合った結婚式だけ……。


オフ・ブロードウェイ(マンハッタンでも比較的小さな劇場)で大ヒットしたミュージカル『ラスト・ファイブ・イヤーズ』を、『P.S.アイラヴユー』のリチャード・ラグラヴェネーズ監督が映画化しました。

元々ミュージカルなだけに、まぁ、うた、うた、うたぁぁぁ~なんですわ。主演は『マイレージマイライフ』のアナ・ケンドリック(キャシー)と、『ジョイフル♪ ノイズ』のジェレミー・ジョーダン(ジェイミー)。この2人がね、歌唱力抜群で上手いんですよ(笑)。出だしからガンガン歌ってます!

ストーリーはね、出会ってから別れるまでの男女の思いを描きます。しかもね、片方は“別れから出会いまで”、もう片方は“出会いから別れまで”。そしてね、思いが重なる瞬間が一瞬あるんです。絶妙!

この、人間臭い表現が本当にリチャード・ラグラヴェネーズ監督はうまいですよねー。恋の始まりを描くノリノリの曲から、別れを描いた切ない曲と、音楽好き・ミュージカル好きにはとても興奮する映画ですね。僕もミュージカルは大好き。

そんな最高の恋がどうして終わっちゃったんだろう……という、男女の思いの違いや胸の内が描かれている特徴を選びましたので、ご覧くださいな。切ないね~。

“男女のすれ違う思いとは”5選

(1)ジェイミー/キャシー

ジェイミー:「週末は一緒に過ごせない、仕事がある。今晩発つつもりだ」
キャシー:「頭に来るわ、あなたと一緒に夜を分かち合えると思ったのに、あなたは(仕事で)誰かと会う。あなたって人は自分のことしか頭にないの、自分自分っていつも自分だけ。寝ても覚めても自分だけ。でも私は……とてもじゃないけど理解できない」

(2)キャシー

キャシー:「側にいる私は彼の一部なの。私には何の疑問も不安もない、だって彼のために頑張ると決めたんだもん。私がそうしていると、彼が優しく微笑む。それだけで何もいらない。側にいる私は彼の一部なの」

(3)ジェイミー

ジェイミー:「僕が欲しいのはほんの小さな居場所だ。心の奥に自分の部屋が欲しかった。自分の居場所をもしみつけたと彼女(キャシー)に伝えたら、大軍を送り込んで粉々に吹き飛ばされただろう。僕に何ができる? もうたくさんだ」

(4)キャシー

キャシー:「私は家庭に入るなんてごめんよ、子どもと犬を育て庭仕事なんてイヤ。履きやすい靴なんてイヤ。私はごめんよ、陰の女なんて。天才にくっついて歩きまわりたくない。男に食べさせてもらうなんて」

(5)ジェイミー

ジェイミー:「傷ついているのは僕だけじゃない、僕がやれることは何もない。どれほど深い亀裂か君は見ようとしなかった。君を助け出すロープも使い果たした。僕にできたことは、君を一途に愛して、自由にしてあげること」


いかがでしたでしょうか。こんな思いだったのかい、言ってくれよ! ってなるわけですよ。どれほど、伝えるということが大事か……だってこの2人、肝心なことは相手に向かって歌ってないからね(笑)。

よくね、男は言葉では言わない、態度で気づいてくれ……などと言いますが、男性諸君、言葉で直接伝えなさいな、他人に言葉以外で伝わるわけないでしょ。でなきゃね、こうなっちゃうよ。歌でも良いと思うけど(笑)。

さて、暗く切ない“すれ違いの思い”の文章ばかりになってしまったので、2人が最高にハッピーだった一瞬をご紹介して締めましょ。そもそもね、恋とは愛とはこういうもんです。

『ラスト5イヤーズ』重なる一瞬の思い~ジェイミー/キャシー~

ジェイミー「君の人生を分けてくれる? 10分でいいから。僕たちは何でもできる。波を見ることも、空を仰ぐことも、ただじっと座って時の流れを待つのもいい。そして10分経ったらもう一度僕は頼む。人生の全てを君と分かち合いたい。僕は不完全なままだ、君がいなかったら」

キャシー:「私は時間を守るのが苦手、別にわざとじゃないの、時間を守るってこと以外は何でもできる。どうやって生きていったらいいかわからない……あなたなしでは。いつか人生を終えるときは幸せだったと、あなたの腕の中で言いたい。それなら私にもできる」


あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

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