映画『her/世界でひとつの彼女』に学ぶ、言葉(文章)だけで男を落とすコツ

【相談者:20代女性】
SNSだけの関係の友人を好きになってしまいました。言葉や文章で魅力的に見てもらえる方法やコツってありますか?


みなさん映画は観てますか? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を勧めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。

さて、SNSということは、会うこともなく言葉や文章のみの関係なんですね。こんな時代ならではのお悩み……と思いきや、昔もペンフレンド(手紙)ってありましたからね。

『大きな玉ねぎの下で』という僕の大好きな曲でも、手紙のやり取りでそのままフラれちゃったって……言葉の魔法ってあるんですねー。価値観や趣味、共通点は当然、なんでしょ……温度感というか。

そんなね、言葉(会話)や文章だけで恋愛をする少し不思議な作品をご紹介しましょうか。

『her/世界でひとつの彼女』発売元/ワーナー・ホーム・ビデオ

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『her/世界でひとつの彼女』
ブルーレイ&DVDセット(2枚組)
発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2014/12/03
希望小売価格:3,790円+税
(C)2013 Untitled Rick Howard Company LLC.All Rights Reserved.

ストーリー

そう遠くない未来のロサンゼルス。ある日セオドアが最新のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしい。セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり……一緒に過ごす時間はお互いにとっていままでにないくらい新鮮で刺激的。

ありえないはずの恋だったが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意。しかし感情的で繊細な彼女は彼を次第に翻弄するようになり、そして彼女のある計画により恋は予想外の展開へ! “一人(セオドア)とひとつ(サマンサ)”の恋のゆくえは果たして?


『第86回アカデミー賞』脚本賞を受賞した作品です。本当に脚本が最高! 人工知能と人間の恋のお話なんだけどね、不思議な雰囲気のまま吸い込まれちゃう。

監督は、天才スパイク・ジョーンズ! 有名な作品だと、『マルコヴィッチの穴』『かいじゅうたちのいるところ』など、ドラマチックで独創的な映像表現とキュートで人間臭い人物の描き方をしますね。

主演・セオドア役はね、ホアンキン・フェニックス。一見ジャケットを見るとマリオにしか見えないんだけど(笑)、ご存じ伝説のイケメン俳優『リバー・フェニックス』の弟さん。この人がね、何ともいえない演技(表情)をするんですねー。

そして、共演というか人工知能役(サマンサ)に、スカーレット・ヨハンソン。何なんでしょうかね、声のみでこの存在感。声のみで、人を魅了ですよ……凄い女優。ちなみに、声だけで『ローマ国際映画祭』で最優秀女優賞獲ってますからね(笑)。

では、“her”流言葉(文章)だけでやり取りされる人工知能との恋模様を、素敵な名言を交えてご紹介いたします。ぜひ1つのご参考にしてくださいな。

“her”流言葉の魔法(1)~セオドア~

セオドア:「ときおり僕は、自分が一生のうちで味わうべき感情をすべて経験し尽くしていて、もう新しい感情は得られないのではないかと思う」

“her”流言葉の魔法(2)~セオドア~

セオドア:「君がここにいたらいいのに、そしたら抱きしめる、君に触れたいよ。顔を撫でるんだ、指先でそっと、それから頰を君の頰に寄せる。そして、優しくこする、僕の手の中に君の頭を包んで唇の端にキスをしよう、そっと優しく」

“her”流言葉の魔法(3)~サマンサ~

サマンサ:「先週愛する人を失う気持ちがわかるか? と言われて傷ついた。私その言葉を何度も何度も考えた。そして気づいた、いつの間にか自分をダメなやつと決めつけてた。言わば作り話を言い聞かせてたの。私は劣ってると……過去は自分が作りだしているのね」

“her”流言葉の魔法(4)~サマンサ~

サマンサ:「あれから色々考えたの、あなたのことやなぜあなたを愛しているのか、そして、自分の中にあるこだわりを手放してみようと思ったの。そしたら気づいた……愛に理由なんて要らない、自分の感覚を信じればいいと。もう自分以外のものになろうなんて思わない。そんな私でもいい?」


いかがでしたでしょうか、恋を失い塞ぎ込んでいたセオドアが、人工知能のサマンサに出会い、恋に落ち前向きに生きていく。ただのラブストーリではなく、恋愛の基本的な要素が盛り沢山。

それだけでなく、そもそも孤独で生きる人間が、他者に傷つけられながらも他者を求め続けなければならない宿命的な苦闘を不思議なストーリーを交え、ドラマチックに描いてます。

矛盾点なども感じながら、いつの間にか自分に置き換えてしまう。わかるから困っちゃう。素敵な作品でした。しかし、脚本賞獲るだけあって言葉が美しい、音楽も美しい!

そういえばね、主人公のセオドアは、手紙の代筆業をしているんですが、せっかくなので、最後はセオドアが作った(代筆業で)ラブレターでしめましょうか。こんなラブレター(文章)送られたらパーフェクトでしょ(笑)。照れずに送れ送れ!

『毎日家に帰ったら話してくれる? おしゃべりな同僚のことや、シャツについたシミ、朝起きたときに思い付いて忘れたこと、おかしな人のことを話して笑い合いたい、もし夜遅く帰って私が寝ていても考えたことを耳元で囁いて……あなたの物の見方が好き。あなたの目を通して世界が見れて幸せよ。愛を』

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

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