同棲中の彼氏が家事をしない理由と対処法

【相談者:20代女性】
3か月ほど前から結婚を前提に同棲を始めました。しかし、毎日喧嘩ばかりです。食べたものや使ったものの片づけ方、洗濯の方法や回数、いちいち違うことばかりが気になって本当に疲れてしまいました。しかも、彼はずっと実家にいたので、家事がほとんどできません。というか、全くする気がないようです。

a 家事とは“生きているということ”。

こんにちは。マリッジノート専門家の湯原玲奈です。

初めて実家を出た人が一番に感じるのは、いままで家事をやってくれていた人への感謝と驚き。家事はやることが沢山、そして自分がやらなければ溜まっていく……今までやってくれていたお母さんは、毎日こんなに大変だったんだ……ご相談者さんも、きっとそんな気持ちなのでしょう。

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家事って一言で言っても本当に多種多様

具体的に言えば、掃除洗濯、食事の用意、その他諸々のことなのですが、これって全て“自分が生きていくために必要なこと”なんですよね。にもかかわらず、相変わらず“家のことは女性がやる”という意識が根強い。これは、専業有業に関わらずの傾向です。

結婚した夫婦の統計になりますが、共働き世帯の夫婦でも、平日の夫の家事時間はたったの11分。日曜日でもたったの51分しかないのに対し、妻は平日3時間58分、日曜日には4時間46分と家事時間が増えるのです(総務省統計局「社会生活基本調査トピックス―女性(妻)の仕事・家事関連時間について」1996年)。

私自身、たとえば夜に外出予定がある場合には、必ずと言っていいほど夕食の支度をしてから出かけますが、これは「女性だから当たり前」と思われる。世間的にも普通のこととして捉えられます。一方で、もしそれを男性がやったら? きっと、「旦那さん、凄いですね~!」って褒められるのでしょうね(私も思わず褒めてしまいます)。

朝、洗濯物を干して仕事に向かいますが、男性が出勤前にそれをやったら? 日曜日に男性が一週間分の食材の買い出しをしてきたら? こうした事例を挙げたらきりがありませんが、男性が家事をやることは増えているとはいえ、共働き家庭であっても男性はあくまで“サポート”という立場が圧倒的。平日11分という家事時間からもそれが見て取れます。

家事を経験しないのはもったいない!

「妻(母)がなんでもやってあげてしまうのは、その人の成長の機会を奪っているのに等しい」先日、友人がこんなことを言っていました。家のことは、人が生きていくための基本的な活動です。それを、経験させずにいるのは本当にもったいないと思うのです。

ちなみに、親権を得た側に離婚後の悩みを聞いた統計で、男性の“家事のこと”という悩みは半数近くあるそうです(厚生労働省「人口動態社会経済面調査―離婚家庭の子ども―」1997年)。

家庭は、夫婦(男女)がつくる共同体です。そこで暮らす男女が日々生きていくためには、必要なことを協力して行うことが大事です。そうでなければ何のために一緒にいるのかわからないでしょう。

その協力の方法は、夫婦が100人いたら100通りあっていい。大切なのは、基本的に“自分のことは自分で”行い、やってもらったことにはきちんと“感謝”をする、ということなのです。

どちらかが仕事をしてお金を稼いでいないのであれば、仕事をしている相手に対して、「ありがとう」。そしてどちらかがそのために家のことができないので相手がしてくれているのであれば、それに対しても、「ありがとう」。それを忘れるから、相手との関係に亀裂が入るのですね。

男性はどうしたらいいかわからないだけ

ご相談者さんの彼は、まだ家事をほとんどやったことがなくてわからないだけ。まずはできそうなこと1つでいいので、彼の担当を作って一切を任せてみましょう。人は責任を持たせたものはなんとかやってみよう、と思うもの。家のことに主体的に関わるきっかけを、ぜひ与えてあげてください。

多くの男性が、「どうしていいかわからない」から“手を出さなく”なって、“相手がやってくれる”のだから“自分は関わらなくてもいいんだ”と、家事から遠ざかって行くのです。共同生活が始まったばかりの最初が肝心ですよ。

お互いが感謝の気持ちを忘れずに、相手のことをちゃんと見ていれば、これからもきっといい関係は作れるはずです。そうやって大好きな人と楽しい毎日を過ごしてくださいね。

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●ライター/湯原玲奈(マリッジノート専門家)

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