デートより仕事優先な恋人への怒りを整理する方法2つ

【相談者:20代女性】
彼がいつも2人の時間より仕事を優先するので、悲しくなります。私も働いていますので、「仕事と私とどっちが大切なの」なんていうことは絶対に言いませんが、いつも急な残業でデートをドタキャンされるので、そんな気にもなります。

仕事でしょうがないのはわかるので、ドタキャンされても落ち込んだり怒ったりしないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

a いつもと異なる視点で出来事を見つめ直してみましょう。

心理分析士の咲坂好宥です。

楽しみにしていたデートがドタキャンとなれば、がっかりしますよね。落ち込んだり怒ったりするのも無理はないと思います。とはいえ、彼の仕事を減らすことは難しいでしょうから、上手に気持ちをコントロールすることが大切かもしれませんね。

そこで、あなたのココロを軽やかにするための2つの視点をお話ししたいと思います。

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視点1:例外を探しましょう

あなたのご相談を拝見して、「おや?」と感じたことがあります。彼がいつも仕事を優先する、いつもドタキャンする……と、「いつも」という言葉を重ねて使われていることです。「いつも」というのは、100%を意味するのですが、彼は本当に100%仕事を優先して100%ドタキャンしていますか?

「咲坂さん、何を子どものケンカみたいなこと言ってるんだよ」というあなたの呆れた声が聞こえた気がします(笑)ので、言い訳をしますね。

人間の記憶には、『エピソード記憶』というものがあります。これは、カナダの心理学者エンデル・タルヴィングが提唱した概念で、簡単に言うと、“起きた出来事とそのときの感情がパッケージになった記憶”のことです。

彼にドタキャンされたとき、「いつもそうなんだから!」というようなことを落ち込んだりムカついたりしながら口に出したり頭の中で考えたりすると、“いつも+ドタキャン+悲しい”というようにパッケージで記憶されてしまうのです。

このあたりのことを、作業療法士の菅原洋平さんは著書『脳のトリセツ』の中で、次のように説明されています。

『たとえば、あなたが早起きをして、朝活をはじめたいと思ったとします。翌朝から4時に起床しよう! と張り切ってみたものの、4時に目覚ましを止めたはずなのに、結局起きられたのはいつも通りの朝7時。そんなときにがっかりして、「いつも朝起きられずに二度寝をしてしまう」と口にしたとします。

起きられなかったことへの挫折の感情記憶があるうえに、「いつも朝起きられずに二度寝をしてしまう」と口に出すと、挫折の感情が強まり、「自分は意志が弱い」などと考えるようになります。このように、言葉で負の感情を強めていると、「今度こそはガラッと変えたい!」という欲求が高まり、悪循環にはまってしまいます』

この例とは状況こそ違いますが、“いつも+ドタキャン+悲しい”というパッケージにしてしまうことで、事実以上にあなたの記憶がネガティブに強化されてしまう怖れがあると、おわかりいただけると思います。そこで、少し記憶をニュートラルに戻してみませんか?

方法はカンタン。“例外”を探すのです。彼が仕事よりもあなたとの時間を優先させた出来事、つまり、ドタキャンせずにちゃんとデートできた出来事はありませんでしたか? そんな出来事を探してみてください。

……意外とあるんじゃないでしょうか。もしあるのなら、これから先、「いつも仕事優先」「いつもドタキャン」というような表現は使わないようにしましょう。記憶が事実以上に強化されてしまいますから。

そして、「2人の時間を大切にしてくれることもある」というように口に出してみましょう。ぼくらは自分の言葉によって解釈や判断を歪めてしまいやすいので、気づいたときに歪みを直しましょうね。

視点2:彼のガッカリ度合いを想像してみましょう

では、もう1つの視点です。ドタキャンで会えなかった失望感や落ち込み、怒りなどの、あなたが感じた気持ちはあなたが一番よくわかっていますよね。でも、彼の気持ちはどうでしょう? 怒りや失望に満たされていると、彼の気持ちを想像することはなかなかできませんよね。

そこで、今すぐここで、ドタキャンしてしまった彼の気持ちをイメージしてみましょう。とはいえ、「相手の気持ちを思いやろう」とか、何も道徳的な話(苦笑)をしているのではありません。

ここでのポイントは、あなたとは違う視点で、“ドタキャン”という同じ出来事を見てみる、ってコトです。まるで彼を演じる役者のように、あるいは彼の心情を描く脚本家のように、あなたとのデートをドタキャンしてしまった彼の気持ちをイメージするのです。

「このあいだ、ドタキャンで彼女を怒らせちゃったから、今日こそはって思っていたのに、上司からじわじわ詰められて帰るに帰れないよ。脇の下に変な汗が出てきた、ヤバイなぁ。正確に時を刻み続ける壁時計の音がやけに耳につく。なんだか上司の顔が意地悪に見えてきたよ、ちくしょー。彼女のこと、悲しませたくなんかないのに……。こうなったのも会社のせいだ! でも、ホントはオレのせいだってわかってるよ、あー自己嫌悪だムカつく。でもそれを認めたらみじめすぎるしなぁ……」

こんな風にやってみると、おそらくですが、がっかりする気持ちはあなたと同じでしょう。でも、それにもうひとつ、別の感情が入ってはいませんでしたか? そう、ドタキャンしてしまった罪悪感です。これ、キツイですよね。

ぼくらはこの罪悪感を真正面から味わうのはつらすぎるので、「会社のせいだ」とか「しょうがなかった」などと言い訳をするのです。そして、その言い訳の分だけ、さらに自己嫌悪したりもします。

この罪悪感からくる気まずさや自己嫌悪が、彼のココロにある。そこに目を向けてみましょう。そして、それは本当に彼のせいなのか、考えてみてください。

さてさて、あなたのご相談である、「ドタキャンされても落ち込んだり怒ったりしないようにするにはどうしたらいいか」ということについて、最後にお答えします。悲しくてつらいのに落ち込んだり怒ったりしないなんておかしいのではないでしょうか。

どうぞ悲しんで、落ち込んで、怒ってください。それがあなたの感情を大切にしてあげるということです。でも、今回ご紹介したこれら2つの視点で見てみることで、その後の気持ちの整理がスピードアップするのではないでしょうか。

穏やかになれたら、仕事に邪魔されないデートなど、いい方法について2人でアイデアを出し合ってみてはいかがでしょうか。

彼との時間がハッピーでありますように!

【参考文献】
・『脳のトリセツ』菅原洋平・著

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●ライター/咲坂好宥(心理分析士)

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