「炭水化物抜きダイエット」の危険な落とし穴3つ

【相談者:20代女性】
お腹や腕、背中の“ぷに肉”が気になってきました。デスクワーク中心、運動不足の生活がボディラインに表れているのだと思います。「簡単に体重を落とすなら炭水化物を控えればいい」と聞いて、私も『糖質制限ダイエット』を始めようかな、と思っているのですが、ご飯などの炭水化物は全く食べなくても大丈夫なのでしょうか?

どのくらいまで減らしたら良いのか分からず、迷っています……。

a 炭水化物“抜き”は超危険! 体重は減っても引き締まらない。

ご相談ありがとうございます。セルフトレーニングコーチのNaoです。

「太りたくない」「痩せたい」と考えると、ついつい嫌厭してしまう“白いご飯”。「炭水化物は太りやすい」と聞きますし、早く痩せたいという気持ちが強いとご飯を食べるのが怖くなってしまう場合も……。

ご飯に豊富に含まれる炭水化物ですが、体内での役割をご存知ですか? もしも体重を減らすだけで良いのなら、炭水化物を抜けば短期間で結果を出せる可能性が高いと思います。

でも、体内の働きや肌、髪はボロボロになるし、引き締まっていない、たるんだ“ゲッソリボディ”になってしまう可能性が高いんです……!

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恐怖! 炭水化物抜きダイエットの悪影響3つ

炭水化物は『ブドウ糖』に分解され、血液によって体中に運ばれます。この『ブドウ糖』はエネルギー源としてさまざまな場面で活躍しますが、臓器の中には『ブドウ糖』しかエネルギー源にできないものもあるんです。それは、脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋など。

特に脳は、基礎代謝量の約20%を占める働き者。たとえば、基礎代謝量を1日1,500kcalとすると、脳のエネルギー消費量は1日300kcalにのぼります。『ブドウ糖』が補給されなければ、大切な脳の働きもストップ。こんなに恐ろしいことが起こってしまいます……。

(1)集中力の低下&疲れやすく代謝の悪い体質に

脳への『ブドウ糖』補給が不足すれば、当然脳の働きが低下。集中力が落ち、日中でもボーッとしてしまうなど、仕事へ悪影響が出てしまいます。また、体内への指令もうまく出なくなるため、内臓機能が衰え、便秘がちになったり疲れやすくなったりします。

美しいボディラインを育てるためには、脂肪を燃やしやすい代謝の良い状態へと調節することが重要ですが、エネルギーが不足することで、むしろ代謝を弱め、エネルギーを使えず太りやすい体を育ててしまうことにもなりかねません。

(2)炭水化物を抜くことで逆にカロリーオーバーになることも

お米を食べないと満足感が得られず、物足りなさから、おかずをたくさん食べることに。おかずには調理や味付けの過程で油や調味料がたくさん使われるため、同じ量のご飯よりもずっとカロリーが高くなる場合もあります。

また、体をつくる材料である『たんぱく質』は重要ですが、「炭水化物の代わりに」と食べ過ぎては、使われない分を体内に溜め込むだけ。ダイエットのつもりが、気づいたら“デブエット”をしていた! なんてことにもなりかねません。

(3)腸内環境悪化! 肌荒れ&老化の原因に!?

炭水化物に含まれるデンブンや食物繊維は、腸内環境を整えてくれる善玉菌のごちそう。腸に入ってくる栄養がたんぱく質や脂肪に偏ってしまうと、腸内に悪玉菌が増え、腸の働きが低下してしまいます。便秘や肌荒れはもちろん、栄養を吸収しにくい代謝の悪い体を育ててしまいます。

「肉ばかりの食生活ではおならが臭くなる」とよく言われるように、腸内環境を整えるためにも炭水化物は重要なんです。

1日100gは必要!? しっかり食べてメリハリボディに

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(1015年版)』によると、『ブドウ糖』の必要量は少なくとも“1日100g”と推定されています。体内でブドウ糖が不足した場合、他の栄養素を使って補給するシステムもあるため、必ずしも絶対に必要な量とは言えないようですが、不足が続けば体内の働きが弱まり、代謝が悪くなるのは確実。

白いご飯1膳(約150g)には50g前後の糖質が含まれています。普段摂り過ぎている分、調節するという意味で炭水化物を減らすことは効果的ですが、全く食べないのは危険。1日の中でご飯2膳分は食べましょう。

食べないことで体重を減らしても、体を引き締めることはできません。最低限の栄養素をしっかり補給して、体内の働きを高めながら運動を取り入れるのが一番効率の良いダイエット法だと思います。

体重は減っても、体内の働きが弱まって、“ちょっと食べただけですぐ太る”体になっては逆効果。くれぐれも“糖質制限しすぎダイエット”にはご注意ください。

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●ライター/Nao Kiyota(セルフトレーニングコーチ)

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