再婚した親の連れ子同士の結婚は法律的にアリ?

【相談者:20代女性】
私は今、弟と付き合っています。弟とはいっても、母の再婚相手の子どもなので血は繋がっていませんが、一応家族なので、隠しながら付き合っています。私と弟は結婚できますか?

a 連れ子同士の結婚についてご説明します。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の島田さくらです。

親の連れ子同士がひとつ屋根の下で暮らし始めて、最初は、「何よ、あんなやつ!」というのが、段々とその無邪気な笑顔に惹かれて……という展開も、少女漫画では王道ですよね。

今回は、実際に弟さんと付き合っていらっしゃるようですが、はたしてふたりは結婚できるのでしょうか?

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近親者間は結婚できる?

民法734条1項は、『直系血族又は3親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない』と定めています。

“直系血族”というのは、自分の父・母、祖父・祖母、子、孫などのことです。“傍系血族”というのは、自分の兄弟やその子、親の兄弟やその子などのことです。

たとえば、あなたが叔父さんと結婚しようとしても、叔父さんはあなたの3親等の傍系血族なので、結婚できません。叔父さんの子(いとこ)は4親等の傍系血族なので、結婚できるということになります。

連れ子同士は結婚できる?

では、親が再婚した場合、連れ子同士は結婚できないのでしょうか?

まず、お互い連れ子がいるカップルが結婚したとしても、それだけでは子ども同士が傍系血族になるわけではありません。この場合、連れ子同士は結婚できます。

再婚相手と連れ子が養子縁組をした場合に、初めて子どもたちは傍系血族ということになります。そうなると、弟さんは2親等の傍系血族なので、結婚できないようにも思えますよね。

しかし、民法734条1項は但書で、『ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない』という例外規定を設けています。つまり、養子縁組をして2親等の傍系血族にあたるとしても、結婚はできるんです。

背景には婿養子制度?

日本には、かつて『婿養子』という制度がありました。これは、子どもが皆女の子で家督を継ぐ者がいない場合に、まずは妻となる女性の両親と、夫となる男性が養子縁組をして、男性に相続権を与えた上で、娘と結婚させることで家督を譲りやすくする制度です。

日本では、この制度がよく使われていたため、現在でも、義理の兄弟姉妹でも結婚できるという例外を定めています。


このように、親が再婚したとしても、子ども同士は結婚できます。ご両親はびっくりするかもしれませんが、真剣なお付き合いなら、いつか話さなければならない日も来るでしょう。

法律的にはなんの問題もありません。弟さんとの幸せな未来を歩んでください。

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●ライター/島田さくら(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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