一般家庭からお寺へ嫁に行く場合の結婚生活とは

【相談者:20代女性】
合コンで知り合った男性とお付き合いを続けるかどうか悩んでいます。彼は塾の講師をしている、真面目な良い人です。数回デートして、フィーリングも合いそうだなと思っていた矢先、びっくりする告白をされました。

彼の実家は大きなお寺で、ゆくゆくは後を継がなくてはならない身分だったのです。私の家は普通のサラリーマン家庭で、家に仏壇もない状態。こんな私がお寺に嫁げるのか、不安で不安で。彼のことを好きになる前に別れるべきなのか、とも思っています。

普通の一般家庭からお寺に嫁ぐなんて、できるのでしょうか?

a 案ずるより産むがやすし、在家女性が寺院に嫁ぐのは珍しくありません。

ご相談ありがとうございます。婚活難民救済カウンセラーの上枝まゆみです。

以前、私のところへ、宗教家のご両親が婚活相談に来られたことがありました。ご両親のお悩みは、「特殊な宗教の家に嫁いでくれる女性はいるだろうか?」というもの。古来からある宗教ではなくて、いわゆる“新興宗教”のご家庭だったので、「同じ宗教を信仰している人の中から探さないと難しいのではないか」というアドバイスをした覚えがあります。

“宗教”は、時に、とてもデリケートな問題として立ちはだかるのです。

とはいえ、古くからあるお寺や寺院の場合、在家のお嫁さんをもらう話はよくあること。アナタのご両親が特別“宗教”にこだわっていなければ、結婚することが難しいということはありません。

しかし、突然お寺に嫁ぐというのは不安も多いと思います。そこで、知り合いの住職の奥様にお話をお伺いしてみました。

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「お寺に嫁ぐ場合、一般家庭に嫁ぐときと違った準備は必要でしょうか?」

『本堂の幕が必要でした。呉服屋さんに作ってもらったのですが、割と高額だったような記憶があります。嫁入り道具一式は一般家庭も同じだと思いますが、着物は数十枚用意しました。

“花嫁支度金”としては、数百万かかっていると思いますが、私の場合は両親が用立ててくれたので、はっきりとした金額を把握していません。今は昔ほど着物を着る機会はありませんから、喪服も含めて4~5枚もあれば十分ではないでしょうか?

また、お寺の規模によってもいろいろあるみたいです。小さいお寺だと嫁に来てくれるだけでも有難いらしく、お寺側がお嫁さんの準備一式を持ってくれるところもあるようですよ』

「お寺の奥様のお仕事というのは大変ですか?」

『ウチの場合は檀家の数が多いので大変です。私は“秘書”の仕事をしているのと同じなんです。息子たちもそれぞれ僧職に就きましたので、ウチには3人の住職がいます。電話はすべて私が応対して、主人と息子たちのスケジュール調整もすべて私がしているんです。その合間に家事もしなくてはならないので大変。土日も祝日も関係ありませんからね。

でも、お寺によっては、お布施だけでは生活が苦しい場合もあるみたいで、“兼業寺院”とでもいいますか、他の仕事をしながらお寺をしているところも少なくありません。遠い親戚の話ですが、普段は高校の先生をしながら、土・日・祝日だけお坊さんをしている方もいらっしゃいます。その方の奥様も、学校の先生ですよ』

「今までに一番大変だったことって何ですか?」

『ウチの主人は、結婚前は別の仕事をしていたのです。結婚を機に寺を継ぐという形になりました。ですから、ちょうど私が妊娠しているときに、京都へ修行に行く形になり、出産の日も戻ってくるなんてことができませんでした。

内緒話ですが、お姑さんがキツい方だったので、主人がいない間は愚痴も吐けず、妊娠の辛さもあり、精神的にかなり参りました。でも、主人が戻ってからは、お姑さんとの間に上手に入ってくれて、ストレスもなくなり快適になりました。

それから、少し恥ずかしい話ですが、嫁いでから3年くらいは、夜の本堂が怖くて仕方なかったんです。今はさすがに怖くはありませんが、それでも冬の本堂の寒さはいまだに堪えますね』

「余談ですが、お肉料理などはあまり食べないのですか?」

『食べますよ。でも、近所の精肉店では買いません。別に買っても構わないけど、古い考えの人に見られて、何か言われるのも面倒だから。そういう理由で、檀家さんがお寺にいらっしゃるときは、肉料理はしません。匂いで何か言われるのも嫌ですから』

「息子さんがお嫁さんをもらうときは、お嫁さんに対して、どういう風にしてあげたいですか?」

『私の仕事も引き継いでもらうので、仕事を覚えるまでは大変だと思います。でも、私が元気な間は家事は私がするつもりだし、子育ても喜んでお手伝いするつもりですよ。

それから、息子が嫁を取ったら、私はゆっくりと旅行に行くのが夢ですね。新婚旅行が最後なんですよ、旅行らしい旅行って。檀家さんからいつ電話が入るかわからないので、寺をあけることはできないんです』


気さくな住職の奥様に、ざっくばらんにいろいろ語っていただいて、私も初耳の話がたくさん出てきました。

在家からお寺に嫁いだ場合、「何も知らないのが当然」ということで、お寺のお仕事は1から10までしっかりと教えていただけるようですね。その辺りは心配いらないようです。素直で積極的な性格さえ持ち合わせていれば、大丈夫だと思いますよ。

支度金にしても、今の時代、法外な金額を要求するお寺もないのではないでしょうか? 高く見積もっても、“一般的な金額+本堂の幕”程度に捉えれば良いのかなと思います。

“お寺”というのも、考えようによっては、何かご商売をされている老舗と同じですね。そんなに特殊なことと考えず、“好きになった人の実家がたまたまお寺だった”と捉えて、最終的にはアナタと彼氏の気持ちがしっかり繋がるか否か、それに尽きると思います。

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●ライター/上枝まゆみ(婚活難民救済カウンセラー)

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