破談はハイリスク? 彼とのケンカで投げ捨てた婚約指輪は弁償すべきか

【相談者:20代女性】
先日、付き合っていた彼からプロポーズされ、婚約指輪を受け取りました。しかし後日、些細なことから大ゲンカをし、怒りにまかせて、「あんたなんかと結婚しない!」と叫び、指輪を彼の前で屋外へ投げ捨ててしまいました。

彼は血相を変えて探しに行きましたが見つからず、「いくらしたと思っているんだ! こっちこそお前との結婚なんて願い下げだ!」と激怒し、弁償しろと言い出す始末。確かに指輪を投げたのは私ですが、もらったのは数日前で、既に私の所有物になっていたはずです。

私は指輪の代金を弁償しなくてはならないのでしょうか?

a 結婚するかしないかで結果は変わってきます。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

怒りにまかせて思わず、という気持ちは分からなくはないですが、彼も頑張って購入してくれたのですから、婚約指輪を投げ捨てる……というのはちょっとやり過ぎだったかもしれませんね。

141107shinoda

結婚するかしないかが重要なポイント

結論としては、「あなた側の責任で婚約が破談になった場合には、原則として弁償せねばならない」ですが、「そのままゴールイン! となった場合は弁償する必要がない」ことになります。

まず、“婚約指輪をあげる”という行為は法律上、『贈与契約』となり、あなたが婚約指輪をもらった時点でその指輪はあなたの所有物となります。そして、そのまま結婚する流れとなれば、依然として自分の物である以上、それを捨てようが何をしようが、彼から弁償しろと言われる筋合いはなさそうです。

「婚約指輪がないと嫌だ」ということであれば、法的な購入義務はないですが、お互いの話し合いによって半分ずつお金を出し合い、購入するというのがよいのではないでしょうか。

婚約が破談になってしまった場合

結婚とならず、婚約が破談に至った場合は話が変わってきます。まず、あなたの責任で婚約が破談となった場合は、婚約破棄について、あなたに『賠償責任』が生じます。

“慰謝料”のほか、“結婚するまでの準備として必須の出費”につき、賠償が必要なので、購入した家財道具や婚約指輪の代金、結婚式場のキャンセル代などの経済的損害についても、あなたが賠償せねばならない可能性が高いです。

婚約指輪は返さなければならない?

婚約指輪の贈与は、あくまでその後の“結婚”を視野に入れた贈与ですから、仮に“結婚しない”のであれば、原則として返還せねばなりません。

ただし、『返還義務』を負うかどうかは、お互いにどれだけ非があったかによりますので、仮に彼の非の方が大きいという場合には、返還義務を負わないというのが裁判所の考え方です。

今後の対応策として

彼と今後ともうまくやっていきたいのであれば、素直に謝罪をして、二人で婚約指輪を買い直すのがよさそうです。仮に婚約が破棄になる場合であれば、破棄の原因につき彼に非があることをしっかりと主張する必要がありますね。

【関連コラム】
一方的に婚約破棄された場合に損害賠償請求するノウハウ
浮気された時に慰謝料請求できる3つのケース

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (0)
  • うーん (1)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

恋愛jpをフォローする