映画『ローマの休日』に学ぶ、隠し事のあるカップル2人の結末とは

【相談者:20代女性】
すぐウソをつく彼、隠し事をしている私。うまくいくコツってありますか?


みなさん映画は観てますか? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。

さて、嘘つきカップルですか(笑)。これはまた、なかなか難題な……。嘘や隠し事の内容にもよりますけどね、どうなんでしょ。ではね、隠し事をしていたとしても、素敵な関係を築けた2人をご紹介します。

『ローマの休日』発売元/パラマウント ジャパン

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『ローマの休日制作50周年記念 デジタル・ニューマスター版』
DVD発売元:パラマウント ジャパン
発売日:2004年02月06日レンタル開始(レンタル中)
Copyright(C)1953 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM,(R)& Copyright(C)2003 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

ストーリー

ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女は、公務に縛られた毎日にうんざりして、親善旅行で訪れたローマの宮殿から脱走を図る。そんな彼女にたまたま出会ったアメリカ人の新聞記者ジョーは、突如転がり込んだ大スクープのチャンスに俄然興奮。王女と知らないふりをしてローマのガイド役を買って出た彼は、市外観光にはしゃぐアンの姿を同僚のカメラマン、アービングにこっそりと撮影させる。束の間の自由とスリルを満喫するうちに、アンとジョーの間に強い恋心が芽生えるが……。


さて、いよいよご紹介する日がきてしまいました。この名作中の名作!

監督は、ハリウッドの一時代を築いたウィリアム・ワイラー。『ベンハー』『おしゃれ泥棒』の監督ですね。そして、主演はご存じ『オードリー・ヘプバーン』、共演に『グレゴリー・ペック』。20世紀を代表するラブストーリーですね。僕も何回観たかわからないなぁー。

もう50年以上前の映画なんですね。この時代のハリウッド映画は、様々な諸事情が絡み(政治色)、今とはだいぶ状況が違ったようです。そのため、脚本家が偽名を使ったり、監督を引き受ける条件として、キャスティングやスタジオ撮影を拒否したり、全編ローマ収録をあえて公にうたったり、今の僕らにはわからない苦労があったようです。

そんな状況の中で生まれた名作は、1953年度のアカデミー賞において、最優秀主演女優賞、最優秀原案賞、最優秀衣裳デザイン賞をそれぞれ受賞しました。

ついでに言えば、当時の様々な理由で偽名を使わざるをえなかった脚本家ドルトン・トランボは、1993年に改めて、アカデミー賞から最優秀原案賞を贈呈されています。

さて、お話は、なぜか観ていない人も知っているストーリで、王女ということを隠して城から抜け出した『アン』、新聞記者ということを隠して、観光案内をする『ジョー』の束の間のラブストーリーです。

お互い隠し事をしながらも、素敵な関係を築けた2人、是非参考にしてみてくださいな。ま、こんなに美しく画になる2人ではないでしょうけど(笑)。

ローマの休日名言(1)~アン王女~

アン王女:「世界に必要なのは、青春時代の希望を取り戻すこと」

ローマの休日名言(2)~アン王女/ジョー~

アン王女:「料理をさせて」
ジョー:「台所がない、外食しかしないからさ」
アン王女:「今の生活嫌じゃないの?」
ジョー:「ままならないのが人生さ(笑)」

ローマの休日名言(3)~アン王女~

記者:「国家間の友好関係について今後の見通しはどうですか?」
アン王女:「守られると信じます。人と人の関係が守られると同様に」

ローマの休日名言(4)~アン王女/ジョー~

ジョー:「王女のご信念が裏切られぬことを信じています」
アン王女:「それを聞いて安心しました」

※2人にしかわからない会話なんですね。


いかがでしたでしょうか、お互い隠し事をしながらその瞬間を過ごし、過ごした瞬間があまりに素敵過ぎて永遠の想い出になったわけです。結末にもありましたように、どんな重大な隠し事も、誠意を見せたことにより(最後の写真などのシーンですね)、素敵な関係を保つことができたのです。

同じ人間ですからね、隠し事の1つや2つはあるにせよ、相手への敬意や誠意をしっかり伝えることにより……ま、正直に話すことが一番いいのですが(笑)、より良い関係にすることも可能なのかもしれません。「ピンチはチャンス♪」ですよ。

しかし、オードリー・ヘプバーン、本当に綺麗ですね、まさに妖精(笑)。この作品まではほぼ無名、あまりにも素晴らしい存在感でしたね。まさに名画。ちなみに、僕のベスト3に入る作品なんですよ、関係ないけど。

さて、今回の名シーンですが、やはり誰もが知っているあの名シーン、『真実の口』でしょうか。教会の外壁にある、口を半開きにして、ボーっとした顔のあの石像。偽りのある人がその口に手を入れると、噛み切られたり抜けなくなったり……。

このシーン、実は脚本にない完全アドリブだったらしいです。監督のウィリアム・ワイラーとグレゴリー・ペックがオードリーには内緒で、急遽入れたシーンのようです。何も知らないオードリー・ヘップバーンは本気で大慌てしてしまったのです。そんな、オードリーの一面を観ることができる、珍しいシーンですね。

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

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