元カノとの思い出に嫉妬! デジカメの写真データを勝手に消した彼女の行為は犯罪か

【相談者:20代男性】
このあいだ、デジカメで撮った写真を見返していたら、昔付き合っていた彼女との写真が消えていました。彼女が僕のデジカメを勝手に見たときに、元カノとの写真を見て消したらしいです。「元カノとの写真なんて残しておかないで!」と言われましたが、僕としては勝手に写真データを消されたのでムカついています。彼女のした行為が許せないです。

a デジカメのデータを勝手に削除する行為は、犯罪として処罰はされません。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

“デジカメに元カノの写真があるのは嫌”という彼女の気持ちも分かりますし、“思い出をとっておきたい”というあなたの気持ちもわかるので、難しい問題ですね。

ちょっとしたやきもち程度であれば可愛いですが、写真を勝手に消すとなると、法律上も“アウト”となる可能性が出てきます。

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結論としては罪にはなりません

まず、デジカメのデータを勝手に削除する行為が犯罪になるか……というと、結論としては『無罪』です。

例えば、カメラを壊したり、プリントアウトした写真を破ったりすると、『器物損壊罪』として罪に問われますが、データを壊すことは器物損壊にあたらないと考えられ、犯罪として処罰はされません。

ロックを解除して覗き見た場合

類似事例として、「携帯やスマホ・PCのロックを勝手に解除して、写真を見る・電子メールを覗き見る行為は犯罪ではないの?」というご質問がよく寄せられます。

基本的には、これらの行為は罪には問われませんが、『不正アクセス禁止法』にひっかかるおそれがあるので注意が必要です。同法では、“他人の、アクセス制御機能が付されたネットワークサービスに、その制限を解除してアクセスする行為”が禁じられています。

ID・パスワードを使って他人のコンピューターにログインし、ネットワークに接続のうえ、メール・写真データを取得する行為は、『不正アクセス禁止法違反』として犯罪となります。

一方、ID・パスワードを利用してログインし、既存のメールや保存されている写真データを覗き見ても、これはネットワークにアクセスしていませんので犯罪にはなりません。

慰謝料請求が認められる可能性も

このように、写真データを削除することも、他人のメール・写真などを盗み見することも、基本的には犯罪とはなりませんが、民事上の賠償責任を免れるかどうかはまた別の話です。

他人のメール・写真などを盗み見することについては、『プライバシー侵害』を理由として、慰謝料を請求される可能性が出てきます。

また、写真データを勝手に削除した行為についても、裁判所の考え方は、「写真などのデータ情報は、それ自体法的保護に値する利益であるから、これを故意に消去するなどして侵害した場合には不法行為が成立する余地がある」というものなので、大切なデータであれば、これを勝手に消去する行為は『不法行為(民法709条)』となり、慰謝料請求が認められる可能性が出てきます。

彼女の気持ちのケアを

女性として彼女の気持ちは分からなくはないですが、今後、やきもちがエスカレートする可能性もあるので、今のうちに、「君のやったことは間違っているんだよ」と伝えましょう。

デジカメを見てしまって、彼女も傷ついているかもしれません。勢いで消してしまった可能性もありますしね。今後も彼女とのお付き合いを考えているのであれば、ちゃんと話し合いをして、仲良くしていってくださいね。

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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