不倫の時効と慰謝料請求を成功させる離婚の進め方

【相談者:40代女性】
子どもなしのアラフォー主婦です。夫の不倫が発覚し、慰謝料を請求する裁判を起こす意向を伝えたら、「やり直したい」と言われ、今は一緒に生活しています。しかし、私の勘ですが、夫は不倫相手とは関係が切れていないような気がします。夫はパソコンで、不倫の時効についても調べていました。

私への愛情がないなら離婚したほうがいいとも考えていますが、写真などの決定的な証拠は残せていません。二人が待ち合わせし、女の運転する車に乗って出掛ける様子などは何度も目で確認しましたが、写真が撮れませんでした。また、部屋に入って出て行くという証拠も撮れていません。

そこで質問なのですが、不倫が法的に時効になるのは何年なのでしょうか。また、うまく証拠を集めて慰謝料をもらい、円滑に離婚する方法を教えてください。

a 慰謝料請求の時効は、不倫の事実及び相手を知ったときから3年。証拠は必要ない場合も。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。

「夫が不倫相手と関係を続けていた」とは、複雑な心境ですよね。実際、同様のお話はよく聞きますが、これにより夫婦関係が修復不可能ということであれば、“離婚”という選択は避けられないかもしれません。

ただ、仮に離婚するとしても、今回のようなケースは非常に悔しいですから、しっかり法的知識を備え、納得のいく有利な離婚を勝ち取りたいものですね。

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不倫の時効

まず、不倫の時効です。法律上、不倫は、『配偶者以外の異性と肉体関係を持つこと』と定義され、民法709条の『不法行為』として慰謝料請求が可能となります。

そして、慰謝料請求の時効は、『不倫の事実及び相手を知った時から3年』とされており、同期間を過ぎると請求できなくなってしまいます。

ただし、不倫が原因で離婚に至った場合の慰謝料は、離婚時から3年の時効にかかります。そのため、ご相談者さんの夫が今でも不倫相手と関係を続けていて、これが原因で離婚に至るということであれば、離婚成立時より3年間、夫及び浮気相手に対して、慰謝料を請求できます。

不倫の証拠

次に、証拠の点ですが、相談者さんのように、「不倫は証拠がないと慰謝料請求できない」と考えている方も多いようです。しかし、そうとも限りません。

たしかに、裁判に至り、相手方が、「不倫はしていない」と否認し続けた場合、“肉体関係を表す証拠”が必要になります。“ホテルに入っていく写真”までは必要ないですが、相手のマンションに宿泊した写真や、深い関係を示すラブラブメール、写メ・動画といった証拠を積み重ね、裁判官に“肉体関係の存在”を心証づけねばなりません。

これら証拠を収集するには、やはり、夫の携帯や探偵・尾行という手段に頼らざるを得ないでしょう。

不倫を認めれば証拠がなくても大丈夫

一方、たとえ裁判であっても、法律上、相手方が不倫の事実を認めれば、証拠は必要ないとされています。

また、実際の事件では、不倫をしている側からすれば、「裁判は起こされたくない」わけですから、あえて否認せずにお金で解決する意向を示すことも多く、裁判まで至らないケースも多いのです。

そのため、裁判で勝てる証拠がなくとも、弁護士を通じて、「不倫の事実を認めてください。しっかり責任を取ってください」と交渉した場合、意外に、不倫の事実を認め、慰謝料請求に応じてもらえる場合は少なくないといえます。

円滑な離婚のため、まずは法的知識を

夫の浮気によって、離婚を選択せざるを得ない場合には、一方的に相手方に非があるわけですから、証拠がないからと言って泣き寝入りするのは悔しいですね。夫にも、浮気相手にも、しっかり責任を取ってもらいましょう。

また、離婚の際の財産分与や年金分割といった諸条件についても、法律を知る・知らないでは、大きく異なってきますので、可能であれば弁護士に相談し、法的な知識を備えてくださいね。

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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