別れる気配ナシ! “離婚するする詐欺”の既婚彼氏に慰謝料請求できるケースとは

【相談者:30代女性】
私にはお付き合いしている彼氏がいます。同棲もしています。相手は既婚です。でも奥さんとは、「離婚する、離婚する」と言い、ずっとこの関係を続けています。私もすでに30代半ば……。彼の言葉を信じて待っていますが、一向に離婚する気配はなく、ずるずると関係が続いています。この彼、離婚するする詐欺なんじゃないかと思います。もし、このまま離婚してくれなければ彼から慰謝料を取りたいです。彼との将来を信じて使ってきたお金、私も30代と、女性として年齢的にリスクを負ってます。

世の中の男性は女性の年齢を軽く見すぎです。制裁を加えたいです。

a 制裁を加えることよりも、彼との関係をハッキリさせる。

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の島田さくらです。

「妻とはうまくいってないんだ」「妻と離婚して君と結婚する」等々、既婚男性の甘言にまどわされて貴重な時間を費やしてきたのに、結局、彼は離婚する気なんて全くなかったなんてことになると、本当に悔しい気持ちでいっぱいですよね。

こんな場合、詐欺罪にあたらないのか? 慰謝料請求はできるのか? ということについてご説明します。

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詐欺罪

結婚の約束を裏切られた場合、「結婚詐欺よ!」なんて言葉を耳にしますよね。

でも、単に約束を破ったというだけでは詐欺にはあたらないんです。刑法246条に定められた詐欺罪が成立するには、財産の交付が必要なので、結婚をちらつかせて金品等をだまし取ったりすることが必要になります。「借金があって君とは結婚できないんだ」「結婚したらどうせ財布は一緒になるんだからいいだろ?」と、そんなことを言って、お金をだまし取ったのであれば詐欺になります。

今回の場合、彼が離婚して君と結婚するというのをちらつかせながら、あなたからお金をだまし取り、返さないというのであれば詐欺になりそうですが、あなたが好意で彼にちょっと高価なプレゼントをしたり、デート代の一部を負担した程度であれば詐欺にはあたりません。

慰謝料

では、彼に対して慰謝料請求をすることはできるのでしょうか?

実際の裁判例では、夫が、妻以外の女性(シングルマザー)とお付き合いをしていたが、結局、夫は妻と離婚しなかったという事案について、裁判所は、夫が不貞相手の子どもの三者面談に出席したり、手紙や遺書を書いて不貞相手に見せる等、単に口だけで結婚を誓う以上に積極的に相手を誤信させていたという事実を認定し、不貞相手の結婚に対する期待を害したとして、夫から不貞相手に150万円の慰謝料を支払うよう命じました。

一方、妻から夫の不貞相手に対する不倫の慰謝料請求については、不貞相手にも過失があるとして、裁判所は、不貞相手から妻へ50万円の支払いを命じました(東京地方裁判所平成20年4月22日)。

既婚者が単に、「妻とは別れる」と言っているだけではなく、それ以上に積極的に結婚する気があるんだと相手を誤信させた場合には、慰謝料請求することができそうです。ただ、その場合でも、彼の妻からあなたに対して慰謝料請求がされる可能性はあります。

そろそろ決着をつけましょう

今回ご相談をいただいたということは、何かしら決着をつけたいという気持ちがあるかと思います。

女性には妊娠・出産のリミットもありますし、中途半端な関係のまま彼との付き合いを続けるのはもう止めましょう。思い切って彼に、本当に奥さんと離婚する気があるのか、あるなら具体的に何がひっかかって離婚できないのか聞きましょう。

誠実に答えてくれないようでは、彼はあなたと一生を共にする覚悟もないのでしょうし、これ以上彼に貴重な時間を費やすのは無駄ですので、さっさと別れましょう! ご相談者さんの背中を押すきっかけとなれば幸いです。

●ライター/島田さくら(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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