映画『ビフォア・ミッドナイト』に学ぶ、倦怠期を迎えた2人があの頃の想いを取り戻すコツ

【相談者:30代女性】
付き合って7年以上経つ彼がいますが、最近は喧嘩ばかり。好きか嫌いかもわからなくなってきました。アドバイスになりそうな映画を紹介してください。


みなさん映画は観てますか? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。

さて、長い間一緒にいるとね、「灯台下暗し」じゃないけど、大事なことを見落としがち。対応の仕方が雑になったり、伝えなかったり、まぁ問題は起こりますよね。嫌いなら別れたらいいさ(笑)。

それが分からないうちはね、是非出会った頃を思い出して欲しいよね。それも、同タイミングにね。始まりも、再始まりも、タイミングが大事ね。

では、そこに必要なものはなんでしょうか、そんなあなたに素敵な映画を1本ご紹介しますね。


『ビフォア・ミッドナイト』発売元/ワーナーエンターテイメントジャパン株式会社ワーナー・ホームビデオ

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『ビフォア・ミッドナイト』
発売日:2014年07月02日DVDレンタル中
発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ

ストーリー

恋愛映画の金字塔シリーズ、待望の最終章。列車の中で出会ったアメリカ人のジェシーと、フランス人のセリーヌ。ウィーンの街を歩きながら“夜明け”までの時間を過ごし、再会を約束して別れた『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(95)。それから9年後、ジェシーはウィーンでの一夜を小説に綴り、作家として訪れたパリの書店でセリーヌと再会する。ふたりが過ごした“夕暮れ”までのわずかな時間を描く『ビフォア・サンセット』(04)。そして、さらに9年後。『ビフォア・ミッドナイト』では、美しいギリシャの海辺の街を舞台に、“真夜中”まで飾らぬ思いを語り合う。

それぞれにパートナーがいながらも、お互いへの感情に気づいてしまったふたりは、あの後、どんな人生を歩いているのか? 余韻を残す前作のラストを観た誰もが気になっていた彼らの今を描き出すために、リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーが再び顔を揃えた。


95年『ビフォア・サンライズ』、04年『ビフォア・サンセット』、そして、13年『ビフォア・ミッドナイト』。実時間18年にも及ぶラブストーリーのいよいよ完結版ですね。

主演は変わらず、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー。18年前、ウィーンの夜明けで初めて恋に落ち、9年前パリの夕暮れで再会してまた結ばれ、そしてギリシャの真夜中、2人は本当の愛を見つけましたとさ(笑)。

本当に結ばれるってことはどういうことか、それは一夜を過ごすことだけではなく、好きだ嫌いだと恋に焦がれることだけでもなく、また、ただ長い間一緒にいるということではない、もっともっと深い意味と、想いが必要なわけですね。

そんな男と女のそれぞれの考え、想いの違い、表現の違いを露骨に映像化したものが、まさにコレでしょ。

なんせ、とにかくしゃべるわけですよ(笑)。ま、1でも2でもひたすらしゃべってましたからね。今回もしゃべるしゃべる。しかも、もめるわ、喧嘩するわ(笑)。

出会って18年でしょ、状況も変わりました。見た目も環境も変わりました。でもね、全く変わってないものがあるわけです……。それが本当に素敵に表現されてます。

最後なんか、僕にはね、18年前の『サンライズ』の延長をそのまま観てる気分だったからね。そんな素敵な2人を是非見届けてくださいな♪ こんなラブストーリー、他にはないですよ。

“真夜中の純愛:名言(1)”~ジェシー~

どうして女は男(の女好きについて)を変えたがる? カエルになぜ緑色だ? と怒るのと同じだぞ!!

“真夜中の純愛:名言(2)”~女友達1~

愛に色々と期待し過ぎるから傷つくのよ。パートナーは、自分の不完全な部分を満たし安心させてくれる人、こうあるべき。妥協はお互いに……。

“真夜中の純愛:名言(3)”~老婦人~

※亡くなった夫を想い浮かべる女性

毎朝のように彼を想い出し、時には彼が見えることがあったのよ。日の光が弱い朝なんかにね。彼は現れては消えていく、まるで日の出や日の入りのようにね。私達の人生もそう。この世に姿を現し、そして消えていく……。いくら最愛の人に想われていても、過ぎ去っていくものなのよ。

“真夜中の純愛:名言(4)”~ジェシー/セリーヌ~

※大喧嘩の後のジェシーの一芝居の仲直りの仕方。今回は未来のセリーヌに頼まれ手紙を持ってきた……と仮定し、自分の想いを伝えます。

ジェシー:「僕はメッセンジャーだ、82歳の君から頼まれ手紙を持ってきた。読んでいいかい?」
セリーヌ:「どうぞ」
ジェシー:「愛するセリーヌ、彼(ジェシーのこと)があなたを守ります。彼は沢山の問題を抱え苦しんできました、そして、いまだに愛する者を苦しめていることを悔いています。そんな彼のことを救えるのは、セリーヌあなただけ。セリーヌ、これからがあなたの人生の黄金期です、これからのあなた達は大丈夫よ。追伸、私の人生で最高の一夜を過ごしたのは南ペロポネソスだったわ、逃さないで!」
ジェシー:「偶然にも僕らは南ペロポネソスにいるけど……もしや……」
セリーヌ:「そうね、最高の夜になりそうね(笑)」


いかがでしたでしょうか、恋人という形としては、一応結ばれた2人。環境や状況、年をとり見た目も少々変わった時にもう一度、1人の男と1人の女が向き合うわけです。

まぁ、主張も凄い、気も強い、お互いを知っている中で、どう相手に想いを伝えるか、そして、どう妥協し相手を受け入れるか……そんな大人になったからこそできる、相手を知っているからこそできる愛の表現方法がここにあるわけですねー。本当お洒落で素敵な映画だったなぁー。

さて、今回の名シーンですが、この作品はね、色々あるんですよねー。

海辺沿いのお洒落なカフェテラスで、夕陽が沈む瞬間を2人で眺めてます。このシリーズではね、日が沈むこと、日が昇ることを一つのキーワードとしています。

その夕陽が沈む瞬間を、「まだ消えない……まだ消えない……消えた……」と眺めるわけですよ。なんともいえない空気感、一見何でもないシーンのように見え、それが最高のシーンになったりならなかったり(笑)。

夫を亡くした女性も言っていた、愛する人を想うこと、その瞬間が過ぎ去ること、それがサンセット、サンライズ、人生も同じ……。まさに、シリーズを物語る大事なシーンな気がしますね。しかも、ここから物語も急展開(笑)。

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

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