映画『ビフォア・サンライズ ~恋人までの距離~』に学ぶ、一晩で恋に落ちる魔法の言葉5選

【相談者:20代女性】
一晩一緒にいただけで恋に落ちることなんてあるのでしょうか? そんな映画があれば参考までに教えてください


みなさん映画は観てますか? 恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を勧めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。

さて、一晩で人は恋に落ちるのか……。そうですね、答えは、“YES”。信じないのなら(笑)、是非とっておきの映画をご紹介します。こちらを観てみてくださいな♪


『ビフォア・サンライズ』発売元/ワーナーエンターテイメントジャパン株式会社ワーナー・ホーム・ビデオ

発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日:2010/4/21 希望小売価格:\1,429+税 発売中/レンタル中

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「ビフォアシリーズ」の第1作目ですね、知らんかい? 全部でね、3部作あって、今3作目が劇場公開されてるんじゃないかな。

主演は“イーサン・ホーク(ジェシー)”と“ジュリー・デルピー(セリーヌ)”2人。監督はよく知らんが、構成が独特で、とにかく会話してるだけの映画なんだよね。

まずね、たまたま列車で知り合い、たまたまウィーンの街で降りることになった2人。翌朝の飛行機まで時間ある、良ければ一緒に暇つぶししないかい……。

ということで、ひたすら歩きながら会話、お茶飲みながら会話、芝生の上で寝転びながら会話、自然に恋に落ちていくまでの一晩の出来事をドキュメンタリーのように描いていくわけです。

最初は互いに自己主張の激しい会話から、相手のことを知りたいという会話へ、徐々に相手が自分に対して何を想っているのか、照れながらも愛情表現へ、そして近づく「別れ」を意識し合いながらも、「好き」という感情と大人の分別の葛藤を、それがまた切ないんだよね(笑)。

人ってこうやって恋に落ち、恋に悩み、恋に決意するんだぁ~……、そんなね、色々と感じる映画ですね。

ストーリー

アメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)と、ソルボンヌ大学に通うセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、ユーロートレインの車内で、出会った瞬間から心が通い合うのを感じる。

ウィーンで途中下車した2人は、それから14時間、街を歩きながら語り合い……。そんな自然な会話の中から、彼らの人生観、価値観、そして心の奥の微妙な揺れ動きが見え隠れする。でも、別れのときはもう迫ってきていた……。

セリーヌは、ソルボンヌ大学で文学を専攻するパリジェンヌ。祖母の見舞いの帰り、ブダペストからパリに向かうユーロトレインの中で、若いアメリカ人の新聞記者ジェシーに出会う。

ドイツ人夫婦の喧嘩を逃れて、列車のレストランに逃げ込んだ2人の間で、自分のこと、仕事のこと、幼い日の思い出のことなど、果てしない会話が続いた。

ジェシーの降りるウィーンの駅に着いても、2人の会話はまだ終わらなかった。別れたくない。もっと話していたい。そんな気持ちを、ジェシーは素直に言う。

「明日の朝まで14時間。一緒にウィーンの街を歩かないか?」同じ気持ちだったセリーヌは、荷物を持ってジェシーと一緒に列車を降りた。石畳の街路、教会、レコード店、公園の大観覧車、水上レストラン、古いバー、不思議な占い師、川辺の詩人……。

街で出会う小さな出来事は、セリーヌとジェシーの心に、ある感情を芽生えさせていた。2人はなお歩きながら、終わったばかりの互いの恋愛について語り、カフェに入って、今どんなに素敵な出会いをしているか、お互いに告白しあった。

だが、14時間の終わりはもうすぐそこに来ている。ホテルに泊まる金のない2人は公園で抱き合って夜明けを迎えた。朝、別れの時間がやってきた。

2人は「さよなら」が言えない。「半年後にここで会おう」2人はついに本心を明かした。14時間を経て、恋人たちの距離はようやく重なった。


一晩で恋に落ちる名言集その1 ~ジェシー/セリーヌ編~

ジェシー:バカみたいだけど、今言わないと後悔しそうで云わせて欲しい……
セリーヌ:ええ……
ジェシー:もっと君と話がしたい、君の私生活は知らないけど、僕達はとても気が合うと思うんだ。
セリーヌ:確かにそれはそうね。
ジェシー:良かった、なら決まりだ。一緒に降りてウィーンを探検しよう♪

※えっと……これはただのナンパですね。

一晩で恋に落ちる名言集その2 ~ジェシー/セリーヌ編~

ジェシー:いいこと知りたい?
セリーヌ:何?
ジェシー:側においで……(Kiss)

※えっと……これもただのナンパですね。

一晩で恋に落ちる名言集その3 ~ジェシー/セリーヌ編~

セリーヌ:人を愛し、愛されることは何よりも大切なこと。人は生きる上で「もっと愛して!」と願っているんじゃないのかな?
ジェシー:そうだね、僕は人を愛する自信はあるよ。ただ本当は心のどこかで何かを成し遂げて死にたいと思ってるんだ。そのことの方が、大切に思える。
セリーヌ:この世に魔法があるなら、それは人が互いを理解し合おうとする力のことかも。相手を想うこと、それが一番大切なこと。

一晩で恋に落ちる名言集その4 ~セリーヌ編~

セリーヌ:朝がきて、私達はカボチャに戻る。でも、せめて今だけは私にガラスの靴を履かせて……。

一晩で恋に落ちる名言集その5 ~ジェシー/セリーヌ編~

ジェシー:ある友人が子供が産まれる瞬間を立ち会ったんだよ。子供が産まれて初めての呼吸をした瞬間、彼はこう思ったんだ。「この子もいつか死ぬんだ」そうなんだ、物事には終わりがある、それが真実だ。だから今この瞬間瞬間が本当に貴重な時なんだと、そう思わないかい。
セリーヌ:今夜の私達もそう。朝がきたら二度と会えないんだもの。


いかがでしたでしょうか、一晩という制限の中、低俗な下心という感情だけではなく、相手を知りたい、相手に知って欲しい、純粋に今を楽しみたい……その中で生まれた時が素敵な真実をつくります。

一回毎の会話とセリフがやたら長いんだけど、お洒落ですねぇ。恋に落ちる理由って色々あると思うんだけどさ、共感や安心や笑いとかね。それが徐々に、ゆっくり展開していき、ドラマチックに、そしてリアルに描かれるわけです。

それはね、きっと、どれだけ時間を過ごしたのかではなく、どれだけの時を過ごせたのか……。人は様々な状況、環境、タイミングの中で生きてます。全てのタイミングが合うとは限らないけど、あなたの中の「真実」だけは自信をもっていいのでは……。

あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。

ハッピーエンド目指して……。

現実は映画よりも映画っぽい。

利根川でした。

●ライター/利根川建一(映画専門家)

編集部追記

今回のコラムでは、映画『ビフォア・サンライズ ~恋人までの距離~』の中から、一晩で恋に落ちる名言という視点でアドバイスをいただきました。

『ビフォア・サンライズ/恋人までの距離(ディスタンス)』について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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主演の2人と監督はこちら!

イーサン・ホーク

映画の中ではジェシー役として出演。1998年に、『ガタカ』で共演したユマ・サーマンと結婚するものの、自身の浮気が原因で離婚しています。

映画以外にも、『かもめ』でブロードウェイデビューしたり、小説『痛いほどきみが好きなのに』を出版し監督として映画化したりするなど、マルチな才能を発揮。

今作の続編となる『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』の脚本も手がけ、共にアカデミー賞脚本賞にノミネートされています。

ジュリー・デルピー

映画の中ではセリーヌ役として出演。幼いころから舞台に立っており、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『ゴダールの探偵』にて映画デビューを果たします。

イーサン・ホークと同様、続編では脚本も手がけ、自身が作曲した曲を演奏するなど幅広い才能を見せました。

ゴダール作品にはその後も『ゴダールのリア王』『ゴダールの映画史』で起用されており、相性の良さが伺えます。

リチャード・リンクレイター監督

本作のメガホンを取ったのは、インディペンデントな作品からハリウッド大作までどちらも作り続ける希有な存在リチャード・リンクレイター。

この作品で、ベルリン国際映画祭の監督賞を受賞したほか、2014年の『6才のボクが、大人になるまで。』では多数の映画祭で監督賞を受賞しています。

また、主演のイーサン・ホークとは同じテキサス出身ということもあり、この作品以外でも多くの仕事を共にしています。

映画の基本情報

公開と興行収入

アメリカで1995年1月27日に、日本では同年9月2日に公開されています。また、アメリカでの興行収入は550万ドルということです。

主題歌

主題歌はKathy McCarty(キャシー・マッカーティ)の『Living Life』(ダニエル・ジョンストンのカバー)です。

タイトルの変遷

原題は『Before Sunrise』で、日本の劇場公開時の邦題は『恋人までの距離(ディスタンス)』でした。

その後、続編である『ビフォア・サンセット』が公開されたことで本作のDVD化が決定し、『ビフォア・サンライズ/恋人までの距離(ディスタンス)』というタイトルで販売されることになりました。

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作品を観た人たちの感想

ここでは、実際に『ビフォア・サンライズ/恋人までの距離』を観た人たちがどんな感想を持ったのか、『Yahoo!映画』に寄せられたコメントを抜粋・引用し、紹介したいと思います。

『まったく芝居っ気がありません。中身は二人の会話だけ。それをそばにいて盗み聞きしている、そんな感じです。(中略)高度な恋愛のセンスだけでなく、人生の考え方の幅まで広げてくれる、なんとも粋な映画なのです』

『派手な演出なしで、2人の会話から伝わってくる温度のようなものでこんなにラストにつれてぐいぐい惹かれてゆく感覚は、2人の感情の動きとリンクして、リアルな恋にも似た感覚を覚えます』

『当時、ジェシーとセリーヌのような出会いに憧れました。初対面の外国人と短時間で親密になっていく様に、単純にいいな~って。カルチャーギャップを感じました。(中略)この作品の魅力は、全編を通して、ふたりの会話で成り立っていること。それがとても自然体で、色んな想像をさせてくれる』

決して派手な作品ではないものの、2人の自然な会話に引き込まれ、さまざまなことを考えさせられる映画という印象を受ける人が多いようです。

点数も4点超え(5点満点)と、非常に高い評価となっています。

『ビフォア』3部作

実はこの作品には続編があり、今作品の2人のその後が描かれています。

『ビフォア・サンセット』

監督と主演2人がそのまま出演する続編で、3人による共同脚本というかたちで製作されました。『ビフォア・サンライズ』の9年後が描かれています。

前作と同じように、主演2人による会話を中心に物語は進みます。映画の時間と実際の時間がほぼ同じように進んでいくのが特徴的で、わずか80分ほどの出来事を綴った映画です。

『ビフォア・ミッドナイト』

こちらも前作と同様、リチャード・リンクレイター監督と主演2人による共同脚本で執筆され製作されました。

前作から9年後、最初の出会いからは18年後が描かれており、この作品でジュリー・デルピーがゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされました。

さらなる続編の可能性

3作目が公開された後に行われたジュリー・デルピーへのインタビューでは、続編への可能性は否定されませんでした

再び9年後に、同じ出演者とスタッフで4作目の『ビフォア』が観られるかもしれませんね。

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作品の裏話

ここでは、作品にまつわる裏話を紹介したいと思います。

監督の実体験に基づいた話

『ビフォア・サンライズ』は、若き日のリンクレイター監督が実際に体験したことがもとになっているのだとか。29歳のころにフィラデルフィアのおもちゃ屋で出会った20歳くらいの女性、Amy Lehrhauptとの出会いがそう。

このとき、映画と同じような運命的な出会いをした彼女に、その日の出来事を映画にするとを約束して別れたのだそうです。

監督は彼女が作品を見に来てくれることを期待していたそうですが、なんと『ビフォア・サンライズ』の撮影前にバイク事故で亡くなっていたことがのちに分かり、再会することはできなくなったとのこと。

3作目の『ビフォア・ミッドナイト』はそんな彼女に捧げられた作品とのことで、エンドクレジットには彼女の名前があります

綿密に練られた会話

3作全てに共通するのは、主演の2人の会話を中心に物語が進んでいくということ。自然で流れるような会話が続きますが、アドリブは一切なく、脚本の段階で計算し尽くされていたものだそうです。

脚本にも携わっているとはいえ、あれだけのセリフをしかも自然に演じた2人は、プロフェッショナルというほかないでしょう。

主演の2人は1作目から脚本に関わっていた!

ジュリーとイーサンの2人が脚本家としてクレジットされているのは2作目と3作目ですが、実は1作目の『ビフォア・サンライズ』から2人は脚本に携わっていたとのこと。

ある理由でクレジットされなかったとのことですが、作品全てに流れる共通した空気感というものは、そこから来ているのかもしれませんね。


「映画の出演者」や「裏話」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

見る人を選ぶ作品かもしれませんが、名作のひとつであることは間違いありません。映画とともに年を重ねる2人も見どころとなる今作品とその続編、ぜひ一度ご鑑賞ください。

(文/恋愛jp編集部)

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