お財布からこっそり抜かれてた! 彼氏に盗まれたお金を返してもらう方法

【相談者:20代女性】
婚約はしていないのですが、お付き合いしている彼がいます。彼は金銭管理がとても甘いので、彼のためを思って毎月強制的に彼のお給料から私の口座に貯金をさせていました。しかし、彼はそのことが気に食わなかったのか、私の知らないところで私の財布からお金を抜きとっていました。気付かなかった私もバカですが、とてもショックでした。

お金を返してもらいたいのですが、いつからどのくらいの金額をとられていたのかわからないしどうしていいかわかりません。弁護士さんにお願いしたら何ができますか? 教えてください。


ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所の弁護士、篠田恵里香です。

ご相談者さんの彼はお金にだらしないようで、困りものですね……。結論からいうと、彼が抜き取ったお金については、彼が任意に返してくれないのであれば、強制的に貯金させていたその貯金から差し引いてしまうのが一番です。そして、残りの分だけ彼に返しましょう。

法律上は、たとえ口座名義があなたのものであっても、彼の給与から貯金として貯めていたお金については、やはり彼のものということになります。一方で、あなたは自分の財布から彼にお金を抜かれていたので、これは「盗まれたお金」ということになります。そして、当然これは彼があなたに返還する義務がありますよね。

例えば、彼が盗んだお金が合計10万円、彼の貯金が30万円というケースで考えてみましょう。あなたは彼に対し、「10万円返せ」という請求権を持っていますね。一方、彼はあなたに対して、「俺の貯金だから30万円返せ」という請求権を持っています。

このように、お互いに「○○円返せ」という請求権を持っている場合、「じゃあ、10万円分の範囲ではチャラにしよう」と、一方的にその請求権を打ち消すことができるんですね。これを、『相殺(そうさい)』といいます。

その結果、このケースで言えば、あなたが「預かっている預金と盗まれたお金とを相殺します」と言いさえすれば、10万円の範囲でお互いの請求権がチャラになるので、彼はあなたに対して20万円の範囲でしか「返せ」と言えなくなるわけです。

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ここで、今回は、「いつ、いくら盗まれたのか分からない」という点が問題ですよね。そこは弁護士の腕の見せ所。当然、「いくら盗んだのか白状しなさい」という交渉をし、具体的な金額を自白させるのが一番です。当然真偽も詰めます。

それでも白状しないのであれば、ちょっと面倒ではありますが、相談者さんの通帳の動き、お財布の中のお金、月々の買い物(支出)の明細などを詳細に出してもらい、一方、相手方の通帳やカード明細なども提出させ、あらゆる資料・証拠と記憶をもって、およそいくらなのか、というのは概算できます。これにより、「盗んだお金は合計○○万円ですね」ということで合意に持っていくわけです。

今後、夫婦になるというのであればともかく、このようなお金にだらしない彼には、気持ちを入れ替えてもらう必要がありそうですし、即時別れるという選択肢もありかもしれません。

ただ、彼があなたの財布に手を出すまでの行為に及んだのは、それ相応の理由があるかもしれませんので、強制的な預金についても、あまり追い詰めないようにしたほうがいいのかもしれませんね。金銭管理は、お互いの責任の範囲内でやっていける関係を築けるとよいですね。

【関連コラム】
親の財布からお金を盗むのは“犯罪”になる?(パピマミ)

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

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