彼氏が“ギャンブル依存症”だったら別れるべき?

【相談者:20代女性】
私が現在付き合っている彼氏は、趣味でパチンコをやっているのですが、給料日後一週間でいつも無一文になってします。私がいつも彼を金銭的に援助してしまうために、もしかしたらそれに甘えてしまっているのかもしれませんが。ちなみに彼の給料は1か月で23万円です

彼とは結婚を考えているために、何とかしてパチンコ屋通いを辞めさせたいのですが、何か良い方法はあるでしょうか?

a 結婚なんかありえない。そもそもギャンブル依存症とは付き合うな!

ご相談ありがとうございます。エンタメ専門家の小野義道です。

まず結論から言えば、結婚という話は論外ですし、絶対に別れるべきですね。あなたに甘えられるという状況があるので、彼はパチンコでいくら負けてもこりないのでしょう。

現在のパチンコは、3分で1000円札が消えていきます。いくらお金があっても足りない遊びだと思って下さい。もちろん、たまたま勝っちゃうこともありますけど。

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さて、お互いの存在がお互いの成長を邪魔している状況ですので、このまま付き合っていても何一つ良いことはありませんよ。

そもそもギャンブル依存というのは、恋人が改善させようとしても無理です。はっきり言って、依存度としては薬物依存症と同レベルだと思って下さい。

よく、「ギャンブル以外の趣味を見つければ依存症から抜け出せる」なんて言う人もいますが、そもそも他の趣味がないからギャンブルにハマってしまったわけなので、今さら新しい趣味を見つけられるほど甘いものではないでしょう。

しかも、パチンコ屋というのは日本中の至るところにありますし、1年365日営業していますので、一回ハマってしまうと抜けられないような状況になってしまいます。

まさに地獄の苦しみなのですが、本人が苦しむ分には自業自得としても、本人以外の知り合いに損害が出てしまうのが、ギャンブル依存の恐ろしいところです。

たとえば、もしあなたがこのまま彼と付き合い続けた場合には、あなた自身が彼のパチンコ代金を肩代わりせざるおえない状況にもなるでしょうし、ギャンブル依存が感染して、あなたも依存症になってしまう可能性も考えられます。

実際に彼氏の影響でパチンコ屋に入り、たまたま大当たりをしたことをきっかけに依存症になってしまう人はいますからね。

あなたは、すでにもう彼がギャンブルで溶かしてしまった生活費を毎月工面しているわけですから、ある意味で依存から抜け出せない要因を作っているのがあなたとも言えるわけですよね。

元も子もない話ですが、ギャンブル依存から立ち直らせることは絶対に不可能だと私には思います。たとえ立ち直ったとしても、再犯の恐れは大いにあります。

友達関係や恋人関係で金銭の貸し借りの話が発生した時点で、問答無用で縁を切ったほうが良いと私は思っていますので、残念ながら彼と縁を切る以外に方法がありません。

彼のことが好きなのはわかりますが、絶対にロクなことにはならないので、徐々にフェードアウトをして自然消滅させて下さい。それがあなたのためだと思いますよ!

●ライター/小野義道(エンタメ専門家)

編集部追記

今回のコラムでは、彼のギャンブル依存症をなおしたいという相談に対して、「金銭の貸し借りの話が発生した時点で彼との縁は切りましょう」というアドバイスをいただきました。

「ギャンブル依存症(ギャンブル障害、病的賭博、病的ギャンブリング)」について、一般的にはどう言われているのか、編集部でまとめてみました。

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「ギャンブル依存症」とは?

ギャンブル依存症」とは、ギャンブルをやりたいという衝動を抑えられず、借金などにより社会生活に支障をきたしているにも関わらずやめられない状態を指します。

パチンコや競馬など、ギャンブルは本人が楽しんでやっているように見えますが、ギャンブル依存症の場合、精神的にも身体的にも苦痛を感じることがあります。

以前は本人の意志や人格の問題であるとされていましたが、現在は精神疾患の一つとされています。世界保健機関(WHO)でも病気として認められており、世界的な問題であると言えるでしょう。

ギャンブル依存症の症状

ギャンブルを渇望し、やらずにはいられない状態になります。ギャンブルをしないと集中力の低下やイライラ、不眠、発刊、手の震えなど、離脱症状(禁断症状)が起こります。

そのストレスを解消するためにさらにギャンブルをするようになり、それがまたストレスを生むという負のループに陥ってしまいます。

体内に物質を取り入れるわけではありませんが、薬物のように脳の機能に変化をきたすとも言われています。そのため、一度断つことができても再発の可能性は十分あり得ます。

また、ギャンブル依存症になったことで、うつ病や統合失調症、アルコール依存症など、他の依存症や病気が併せて起こってしまう場合もあります。

診断の基準

診断方法は複数ありますが、アメリカ精神医学会による『精神疾患の診断と統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)』に記された基準を用いることが多いそうです。

10項目のうち5項目以上あてはまる場合、ギャンブル依存症である可能性が高いと診断されます。

(1)いつも頭のなかでギャンブルのことばかり考えている。
(2)興奮を求めてギャンブルに使う金額が次第に増えている。
(3)ギャンブルをやめようとしてもやめられない。
(4)ギャンブルをやめているとイライラして落ちつかない。
(5)いやな感情や問題から逃げようとしてギャンブルをする。
(6)ギャンブルで負けたあと、負けを取り返そうとしてギャンブルをする。
(7)ギャンブルの問題を隠そうとして、家族や治療者やその他の人々に嘘をつく。
(8)ギャンブルの元手を得るために、文書偽造、詐欺、盗み、横領、着服などの不正行為にをする。
(9)ギャンブルのために、人間関係や仕事、学業などがそこなわれている。
(10)ギャンブルでつくった借金を他人に肩代わりしてもらっている。
— 帚木2010、92-93頁より。

出典:ギャンブル依存症 – Wikipedia

常にギャンブルのことばかり考えている、やめるとイライラするといった精神面から、周囲に嘘をつく、不正行為をするなどといった社会的な問題行為についての項目もあります。

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ギャンブル依存症に陥る原因

(1)嫌な感情を紛らわせるため

ギャンブル依存症に陥る原因は、主に3つあります。1つ目は心理的なもので、欲求不満などの嫌な感情を紛らわせるためにギャンブルに熱中し始めます。

しかし、嫌な気持ちを忘れられるのはギャンブルをしている間だけなので、常にギャンブルを欲するようになっていきます。

(2)たまに勝つとその快感に執着してしまう

毎回報酬がもらえるよりも、たまに報酬がもらえる方が快感が大きくなるという心理が関係しています。この心理を『部分強化(間欠強化)』と言います。

ギャンブルは負けて損をすることの方が多いのですが、運良く勝つとその経験に執着し、のめり込んでいってしまいます。

(3)遺伝や環境によって引き起こされることも

ギャンブル依存症の親族にはギャンブル好きが多いことから、ギャンブル依存症は遺伝すると言われています。

また、ギャンブル好きの親に幼いころからギャンブルの場に連れて行かれたため抵抗がない、といった環境的な問題も考えられます。

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ギャンブル依存症の予防方法

お酒を飲む人の全てがアルコール依存症でないのと同様に、ギャンブルをやっている人が全員依存症だなどということはありません。他の依存症と同じく、必要以上にやり過ぎないことが大切です。

そのためには、まず、根本の原因である欲求不満やストレスを解消するという方法が考えられます。ストレス解消法を複数持ち、ギャンブルに頼らなくてもいい環境を整えましょう。

また、ギャンブルをやる際のルールを決めて、その範囲内でやることも大切です。負けても取り戻そうとしない、借金をしない(小遣いの範囲でやる)など、ハマってしまわないための予防線を張っておきましょう。

ギャンブル依存症の治療方法

現在、ギャンブル依存症を治す薬はありません。そのため、心理学を用いた認知行動療法が取られています。認知行動療法とは、それぞれの患者の問題点を洗い出し認知(考え方)を修正していったり、生活リズムなどの行動を整えたりする治療法のことを言います。

治療は、まず本人が依存症を自覚しないことには始まりません。また、本人は正常な判断ができない状態にあるため、周囲の協力が必要になります。治療は長期間に渡り、数年間はかかるそうです。

治療の一番のポイントは、ギャンブルを完全に断つことです。ギャンブル依存症は再開した途端に再発すると言われています。ですので、頻度を少なくしても治すことはできません。ギャンブル情報も一切遮断しましょう。

治療施設として、病院の他に自助グループや回復施設もあります。通院の場合は精神科になるのですが、ギャンブル依存症を治療できる医師は多くないため、事前に治療経験の有無を確認する必要があります。

ギャンブル依存症が周囲に与える影響

ギャンブル依存症は、家族や恋人、友人など、周囲の人に多大な影響を与えます。借金の肩代わりや暴力などにより、うつ病になってしまう可能性もあります。ギャンブル依存症から抜け出すためには周囲の協力も必要であるため、周囲の人へのケアも大切な治療の一部です。

また、周囲の人が支えてしまうことで共依存に陥る可能性もあります。借金の肩代わりなどの支援によってギャンブルをしていても生活ができるような環境においては、依存症は悪化していきます。

精神的に支えることは必要ですが、くれぐれも借金の肩代わりはしないようにしましょう。

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ギャンブル依存症の克服をバックアップしてくれる機関

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

ギャンブル依存症の当事者同士が、ギャンブルをやめるために体験を話すという活動をしている自助グループです。会費や登録はなく、誰でも参加することができます。全国で定期的にミーティングを行っています。

ギャマノン

『GA』はギャンブル依存症患者のための自助グループでしたが、『ギャマノン』は依存症患者の家族や友人のための自助グループです。こちらも全国でミーティングを行っています。

ギャンブル依存症は昔から存在した

ギャンブル依存症という言葉こそなかったかもしれませんが、ギャンブルに依存する人は昔からいました。

・モーツァルト(作曲家)……ギャンブルにハマり多額の借金をしていたという説があります
・ドストエフスキー(小説家)……自らの経験に基づき、主人公がギャンブル狂になる小説『賭博者』を執筆
・天武天皇……『日本書紀』に天武天皇がギャンブルをしていたという記述があります

天皇のギャンブルの記録が残ってしまったとは驚きですね。当時のギャンブルと言えば双六(すごろく)で、天武天皇の死後には双六禁止令が出されたそうです。

日本にカジノができる?

現在、日本ではカジノの設置は認められていません。2020年の東京オリンピックに合わせてカジノ法案についての議論がありましたが、カジノ解禁法案は先送りされました(2015年8月時点)。

多大な経済効果が期待されていましたが、オリンピックに間に合わない可能性が高いという理由で断念したそうです。

また、日本は海外に比べ人口に対するギャンブル依存症の割合が高いというデータがあるそうです。厚生労働省の研究班によると、日本の成人人口の5.6%がギャンブル依存症のリスクがあるそうです。これは、海外に比べ圧倒的に高い数値です。

カジノの経済効果は数兆円に上るそうですが、ギャンブル依存患者が増えることは国にとっても大きな損失であるはずです。これ以上ギャンブル依存患者を増やさないためには、このままカジノのない国を保っていってほしいですね。


「ギャンブル依存症に陥る原因」や「ギャンブル依存症の治療方法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか? ギャンブル依存症には治療方法がありますが、完全になおすことは難しいとも言われています。

薬物とは違い法律で禁止されているわけではありませんが、自分や大切な人の身を守るためには、手を出さないことが一番です。くれぐれも誘惑に負けないようにしましょう。

(恋愛jp編集部/佐藤)

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