お金がかかる遠距離恋愛カップルの公平な付き合い方

【相談者:20代男性】
遠距離恋愛中の彼女がいます。長期休暇はのんびり会えるチャンスなのですが、どちらが会いに行くか、費用の負担をどうするかが気にかかるようになってきました。付き合いたてのころは気にもしなかったのに、こう考えるようになってきたのは、気持ちが冷めてきたからなのでしょうか。どうすれば心地よく付き合えるのでしょうか。

qa_a 「少し自分が得をしている」とお互いに思えるのが、理想です。

ご質問ありがとうございます。恋愛小説専門家の倉本真帆です。

心理学を参考に、アドバイスを小説風に仕立ててみましたので、ご覧ください。

1223kuramoto

 カランカラン、それはこの店のドアベルの音。

 お客様のご来店を告げるその音がなったら、私はコーヒーを準備する。

 『心理学でお悩み相談カフェ・お代はコーヒー一杯で』

 ここはちょっと風変わりな喫茶店。オーナーの私が、一杯のコーヒーと一緒に、相談を受けるお店なのだ。

 今日のお客様はどんな相談だろう。20代くらいの、男性――。

 「コーヒーをお持ちしますので、お席でお待ちください」

 そう声をかけ、お盆を用意する。

 「お待たせしました」

 テーブル席に腰かけた男性のもとへコーヒーを運び、私も腰かける。

 「お悩みを、お聞かせください」

 「実は遠距離恋愛をしている彼女がいるんですが。どちらが会いに行くか、費用をどう負担するか、ということが気にかかるようになってきまして」

 「ええ」

 「最初はそんなことを気にとめたりしなかったんです。こんなことが気になってきたのは、気持ちが冷めてきたというか……そういうことなのかな、と」

 男性は少し弱々しくため息をつく。

 「お付き合いが進んでいくと、関係が不公平なのではないかという疑問も生まれてきますよね」

 「そうですね」

 「お付き合いをしている中で、プラス要素・マイナス要素、どちらもあるのが自然です。どちらもあってよいのですが、おふたりのうちの片方がどちらかの要素を感じすぎると、問題ですね」

 男性は黙っている。

 「どちらかがマイナス要素を感じていても、同程度のマイナス要素をもうひとりも感じていれば、バランスがとれているので別れに発展しづらいんです。“公平理論”と呼ばれているのですが」

 「どちらかがすごくプラスに感じていて、片方がマイナスを我慢しているとき、マイナスを感じている側が納得していればうまくいく……ということはないのですか?」

 「今回の場合、あなたか彼女さんのどちらかが会いに行き、費用も負担する……ということですね。実はどちらか片方が尽くしすぎるのも、いいとは言えません。プラスを感じている側が、関係性に不満を持つこともあるのです」

 「そうなのですか?」

 驚いたように男性が声をあげる。

 「自分だけに得があるようだと感じてしまうと、不公平感がありますよね。ふたりにとってこの関係を続ける意味があるのか、悩んでしまうかもしれません。結果、おふたりの関係に緊迫感が生まれ、居心地の悪さを感じるようになってしまうこともあるでしょうね」

 なるほど、と男性は顎のあたりを触り、考えこむ様子を見せる。

 「こうしたことに目が向くのは、お付き合いの歴史が長くなれば自然なことだと思います。むしろ早めに気がついてバランスを考えるようにしたほうが、長く続く交際をすることができるようになるかもしれませんね」


いかがでしたでしょうか。

お付き合いをしているふたりは、対等な関係です。どちらかが一方的に得をしていたり、負担を我慢したりしているとすれば、長続きさせるのは難しそうですよね。

目指したいのは、「相手が少し得をしていると感じてくれる状態」です。お付き合いで、損得を数値ではかることはできません。たとえば質問者さんが金銭面でやや多めに負担をしたとすると、彼女さんはきっと少しプラスを感じますよね。でも、それで喜ぶ彼女さんを見て幸せだなと感じるならば、質問者さんにもプラスはあるはずです。相手にちょっとした得を感じさせつつ、自分も満足できるポイントを探してみてください。

おふたりで過ごす休暇が素敵なものになりますように。

参考にしていただけると、幸いです。

●ライター/倉本真帆(恋愛小説専門家)

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