日本初! 淀川区役所のLGBT支援宣言が画期的なワケ

【相談者:20代女性】
先日、淀川区役所がLGBT支援宣言をしたニュースが、私のTwitterで話題になっていました。ゲイの友達も、「これは画期的!」と盛り上がっていたんですが、具体的にどの辺りが画期的なんでしょうか? 教えてください

qa_a自治体が正式にLGBTを支援すると宣言したのは、国内のなかでも今回が初めてのようですよ。

ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。

淀川区役所のLGBT支援宣言について、詳しく知りたいということですね。すでに各報道機関やSNSでも注目された話題ですが、改めてどんな内容の出来事なのか。今回は、こちらの“淀川区役所のLGBT支援宣言”について、詳しくご紹介したいと思います。

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淀川区役所の“LGBT支援宣言”ってなに?

場所はみなさんもご存じの通り、大阪の淀川区。発表が行われたのは、今年の9月1日の出来事でした。

その内容は、淀川区が「同性愛や性的少数者に配慮した行政を目指す」と宣言したもの。つまり、多様な方々が生き生きと暮らせる街の実現のために、自治体が大々的にLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティの総称)の人権を尊重する、という発表です。

具体的には、

(1)LGBTに関する職員人権研修を行う
(2)LGBTに関する正しい情報を発信する
(3)LGBTの方々の活動に対し、支援を行う
(4)LGBTの方々の声(相談)を聴く

といった取り組みの4本柱。

すでに、9月4日にはLGBT当事者の外部講師を招いて、LGBT職員研修を実施。LGBTの象徴である「レインボーフラッグ(虹色の旗)」を区役所庁舎で掲示するなどして、淀川区がLGBTにとってフレンドリーな街であることをアピールしました。

淀川区役所の“LGBT支援宣言”が画期的な理由

性的マイノリティに関するコンサルティング事業を行っている、NPO法人・ダイバーシティ代表の村木真紀さんによると、「行政が性的少数者に限った声明を出すのは全国的にも例がない。差別に苦しむ当事者にとって心強いメッセージになる」と説明。

各メディアでも、「自治体が性的少数者に特化した宣言を出すのは異例のこと」と伝えていることから、これら淀川区役所の活動がいかに画期的なことなのか。当事者はもちろん、当事者ではない方もお分かりいただけるのではないではしょうか。

ほかにも、同区がこの発表にいたる経緯もなかなか興味深いポイントです。なんでも、同性愛を公表している大阪在の、パトリック・リネハン米国総領事の講演を淀川区で開いたことがきっかけとなって、榊正文区長が、「積極的に行政が関わるべきだ」と宣言を決めたというのです。

今後、市全体にも取り組みを広げる予定とのことで、ますます淀川区の活動に注目が集まりますね。LGBT当事者にとって、行政がこのような取り組みを行ってくれるのはとても心強いことです。ぜひ、淀川区を筆頭に、これらの活動がほかの自治体にも広がっていくといいですね。

【参考リンク】
大阪市淀川区淀川区役所LGBT支援宣言

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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