教員の調査データが物語る! 学校でLGBTを教える必要性について

【相談者:20代女性】
セクシャル・マイノリティにこだわって生きているわけではないんですが、周囲にカミングアウトすると、「男も女もどっちも好きになれるなんて便利だね。節操ないね」といわれることがあります。こういう偏見って、そもそも学校でちゃんと教えないと、いつまで経ってもなくならないと思うんですけど……。

学校でセクシャル・マイノリティを教えることってあるんでしょうか。教えてください。

qa_aLGBTと教育現場について、こんな興味深い調査データが発表されていました。

ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。

セクシャル・マイノリティ(性的少数者)について学校ではどう教えているのか、というご相談ですね。みなさんの学校ではどうでしたか? 私の小中学校では、同性を好きになることや、性別の違和感について触れられる授業は特になかったような気がします。

ですが、思春期のころに自分のセクシャリティについて悩む当事者は少なくないので、学校できちんと教えられることは、当事者以外の理解が深まるばかりでなく、偏見がなくなる意味でもとても大切なことですよね。

131115yukimi

教える必要があると思う教員は約7割、取り上げた教員は約1割の実態

関連する話題で、2013年10月26日に発表された“朝日新聞”のニュースに、こんな興味深い記事が掲載されていました。

なんでも、自治体の協力のもと、2011〜2013年に幼稚園、小中学校、高校の教員、約6000人を対象に「LGBT(ゲイやレズビアン、トランスジェンダーの頭文字をとった性的少数者の総称)に関する教員の意識調査」を行ったところ、教育現場でのセクシャル・マイノリティについての考え方が大々的に明るみになったのだとか。

詳しい調査データの結果を覗いてみると、性同一性障害について「教育現場で教える必要がある」と回答した方は73%。同性愛についても63%と、セクシャル・マイノリティについて意識している学校の先生は多いことがわかりますね。

その一方で、実際にLGBTを授業で取り上げた教員は14%と数が少なく、その理由として「機会がなかった」と答えた方が42%。続けて、「よく知らない」は26%、「教科書がない」「教えにくい」と答えた方も19%と、どうやらその現状はまだまだ複雑な内情が見え隠れしているようです。

ほかにも、「同性愛か異性愛かは本人が選択できる」と答えた方が39%、「同性愛は理解できない」と回答した方は26%と、教える側の偏見と、本音も露になりました。

偏見を払拭するには、ひとりひとりの意識改革が必要?

「学校で教える必要がある」と思う学校の先生は“7割”という高いデータが出ていながら、それを実現できないのは、まだまだセクシャル・マイノリティに対してのイメージがひとりひとりに確立していないからかもしれません。

「そういう人いるよね」から、「それってどういうことだろう?」と意識を変えていくことで、結果的に各々のセクシャリティ(性的指向、性自認)にかかわらず、お互いの関係がより充実したものになっていくのではないでしょうか。

【参考リンク】
“LGBT”取り上げた教員1割、「必要」は7割 | 朝日新聞デジタル

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (7)
  • うーん (0)

注目の記事

恋愛jpをフォローする