“感謝しない人”と上手に付き合っていくための心得

【相談者:30代男性】
結婚3年目、感謝のない妻に嫌気が差してきました。結婚当初は、家事も一生懸命がんばってくれた妻ですが、徐々に手抜きが気になるように。彼女もフルタイムで働いているので、からだも大変だろうと、できるだけ手伝っているのですが、感謝の言葉すらありません。それどころか文句ばかり。

もともと気の強い女性ですが、最近はあまりにも批判的な態度が多く、言い合いになることもよくあります。最近では、家にかえるのも憂鬱です。でも、私としては離婚は考えていません。

彼女とうまくやっていくためには、私が我慢するしかないのでしょうか。

qa_a 人に感謝できないのは、「心の弱さ」のせい。あなたは落ち込まなくて大丈夫です。

こんにちは。カルチャー担当、みわあやのです。

人は、誰かから言われた「ありがとう」ひとつで、むちゃくちゃ頑張れたりするのに。そんな栄養ドリンクみたいな言葉を出し惜しみするなんて、もったいないですよね。

でも、他人を褒めること、誰かの良い部分を認めて感謝することに抵抗感を持ってしまう人って、少なくないようです。

たとえば、「誰それの奥さんは、いつも凝ったお弁当を作っているんだ」と旦那さんが言ったとします。ある奥さんは、「すごいねー。教えてもらいたいなぁ」と感心しました。

一方、「ふん、専業主婦だから当たり前よ」なんて、カリカリする奥さんもいます。

自分とは一切関係のない、誰それの奥さんのお弁当問題で、どうしてこうも機嫌が悪くなってしまうのでしょうね。

そんなことでいちいち険悪なムードが漂っていたら、お互いに居心地が悪いのはわかっているはずなのに、つい気に障ってイライラ。これは一体なんなんでしょう。

131107miwa

あの人がいつもピリピリしている理由

自分に自信がない人は、“誰かに認められたい願望”を抱えています。周りから評価されてはじめて、自信をつけられる。でも、簡単に認めてもらえるほど世の中って甘くないし、いつも自分をみていてくれる人ってそんなにいませんよね。みんな、自分のことで精いっぱいだからです。

そんな状況を受け入れられなくて、つらい思いをしているので、些細なことで傷ついてしまう。たとえば、他の誰かが認められているのをみて、「それにひきかえ自分は……」と傷つく。自分はもっと褒められるべき、大切に扱われるべき、という心理があるから、そうでない現状に不安を抱えてしまうんですね。

そういった、満たされない自意識を抱えているのは、とてもつらいものです。ですから、なんとか自分の心を守ろうと、批判的な態度をとり、他者を認めない。そのようにして、心のバランスを保っているのかもしれません。うっかり、「あの人はすごいね」なんて認めてしまったら、「でも自分は……」って自意識が崩れてしまいますからね。

その反面、とても自分に厳しく、完璧主義なところがある人も。

自分の価値を高めるため、より大きな理想、高い目標を掲げたりもします。でも、めざす「完璧」が高すぎるため、結果的にそこに追いつくことができず、ますます自信をなくすことに。

批判的で、感謝の言葉がない人、他人の言動を素直に受けとめられない人。そういう人たちは、本当は小心で、生真面目で、完璧主義者なのかもしれません。だから、他人の評価ばかり気にして、常に周囲にも自分にも「理想」を抱いてしまう。結果、非常に「厳しい目」で物事を捉えてしまいがちなのでしょう。

心理学では『投影』といいますが、「人間は自分の心のフィルターを通して、物事をみるクセがある」といわれています。

いつでもカリカリしやすい「心の地雷原」が多い人は、自分の弱さを社会に投影しているので、戦闘態勢になりやすい、というところですかね。

あなたにも、似たような部分はありませんか?

はじめて心をおこすとき、すなわち正覚を成ず

『初発心時 便成正覚(しょほっしんじ、べんじょうしょうがく)』

これは、仏教経典のひとつ『華厳経』の中にある一節。「初発心時」というのは、はじめて「やるぞー!」という覚悟を決めたときのこと。「正覚」は、仏教でいう悟りの境地にいたる、という意味。

スタートラインに立ったときのモチベーション、それがあればゴールにたどり着いたも同然。超かんたんに説明すると、そんなニュアンスの言葉ですね。

『健やかなるときも、病めるときも~』

結婚式で誓ったことがあるかもしれません。なかったとしても、「この人を幸せにする」「ふたりで幸せになる」と覚悟を決めたことと思います。同じような毎日を繰り返し、相手がそばにいることが当たり前になると、「初発心時」なんかすぐに薄れてしまいますよね。そして、相手の悪い部分にばかり目が行くことも。

でも、「この人とやっていく」覚悟を決めたそのときの気持ちが、結婚生活の「答え」なのでしょう。

奥さまのピリピリムードを感じたら、あなたもムッとするんじゃなくて、こう考えて欲しいです。あなたのためにも。奥さまはいつでも、「あなたのこと」を怒っているわけではないし、「あなたの存在」を否定しているのではない。だから、あなたが絶望しなくても大丈夫。

人間は、他人に認められることで、心のバランスを保てます。まず、奥さまの存在をまるごと、ありのまま受け入れて、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょう。バカにされても、笑われても、何度も何度もです。

あなたを大切に思っているという気持ちが伝わることで、奥さまの態度も軟化していくかもしれません。

ふたりで一緒に、お互いの心のわだかまりを解いていけるといいですね。

●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (19)
  • うーん (18)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

恋愛jpをフォローする