“ピーク・エンドの法則”で「また会いたい」と思わせる初デート術

【相談者:20代男性】
初デートの際は、なるべく楽しい時間を過ごしてもらおうと頑張っています。その甲斐あってか、デート中はよく笑ってもらえますし、「これはいい感じなんじゃないか」と思える瞬間も多いです

でも、本当にその後いい関係を作れているかというと、そうでもないのです……。なにか足りないものがあるのでしょうか。

qa_a 相手が覚えていてくれるのは、“一番いい瞬間”と“一番悪い瞬間”だと思っておきましょう。

ご質問ありがとうございます。恋愛小説専門家の倉本真帆です。

心理学を参考に、アドバイスを小説風に仕立ててみましたので、ご覧ください。

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 カランカラン、それはこの店のドアベルの音。

 お客様のご来店を告げるその音がなったら、私はコーヒーを準備する。

 『心理学でお悩み相談カフェ・お代はコーヒー一杯で』

 ここはちょっと風変わりな喫茶店。オーナーの私が、一杯のコーヒーと一緒に、相談を受けるお店なのだ。

 今日のお客様はどんな相談だろう。20代くらいの、男性――。

 「コーヒーをお持ちしますので、お席でお待ちください」

 そう声をかけ、お盆を用意する。

 「お待たせしました」

 テーブル席に腰かけた男性のもとへコーヒーを運び、私も腰かける。

 「お悩みを、お聞かせください」

 コーヒーを一口飲み、男性は話の糸口を探す。

 「デートの際に、特に初めてのデートだったりすると、どうしたら楽しんでもらえるかをすごく考えるんですよ」

 「ええ」

 「実際、楽しそうではあるんです。よく笑ってくれますし。でも――続かない」

 苦笑いをする男性。

 「本格的に付き合うところまで、いかないんです。どうしてうまくいかないんでしょうね。楽しさが足りないのか、そもそもそんなものを求めていないのかと思ったら、もうなにがなんだか……」

 「デートですもの、楽しい時間をと思うのは、大切なことだと思いますよ」

 「そうでしょうか」

 男性は背もたれに深くもたれ、ため息をつく。

 「でも、それと同時に、どれだけ不安や不満を抱かせないか、ということも大切ですけれどね」

 男性は目をあげ、こちらの話を聞いている。

 「“ピーク・エンドの法則”、と呼ばれるものがあるんです。人は相手を判断するときに、その判断材料となるものを記憶にインプットするのですが、すべてを覚えていられるわけではありません。最高と最低、その部分が最も大事なんです」

 「つまり、とりあえず楽しんでもらえれば大丈夫だと思って頑張っても、記憶に残っているのはその最高地点だけで、気を抜いたときの最低な部分がしっかり足を引っ張る……っていうことですか?」

 「一概に、言い切るのは難しいですけれどね。でも、例えば、すごく頑張って楽しい時間を過ごしていても、予定外のなにかに機嫌が悪くなって、そのあと切り替えてまた楽しく過ごし始めたとき――その“機嫌が悪くなった”部分って、なかなか忘れられないんじゃないでしょうか」

 「なるほど」

 身体を起こし、参ったな、と苦笑する。

 「確かに、その点は気をつけないとまずいですね」


いかがでしたでしょうか。

いいところだけを磨くことで、すべてがうまくいくわけではありません。良くない部分をなるべくなくすことで、人の評価が底上げされることもあるのです。“ピーク・エンドの法則”を意識して、良い印象と悪くない印象を心がけるとよいかもしれないですね。

参考になれば、幸いです。

●ライター/倉本真帆(恋愛小説専門家)

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