恋愛を長続きさせるために必要な「類似性」と「相反性」の関係性

【相談者:20代女性】
1か月ちょっと前、もうすぐ付き合って1年になる1つ年下の彼に、別れを告げられるという大きな危機を迎えました。仕事の傍ら、芸術をしていて本来自由な彼にとって、私のしてきたことがどんどん重荷になっていったようです。「好きやけど最初ほど興味は薄れている、追いかけられると困る」など、今まで我慢していたことを見事なくらいハッキリ言われました。

結局ヨリを戻してくれることになり、それ以来連絡は必要以上しないようにしています。仕事も最近忙しく、疲れていたりするとキツい態度で、「言わへんくてもわかれ」という感じです。

元は私が気を配らずに甘えていたことが爆発の原因なので、すごく反省もしています。 こんなに厳しくあたるのは、私が嫌いとかどーでもいい存在となりつつあるとも考えられますが、こいつならあたってもいいかと真の姿をさらけ出しているようにも感じます。

危機を向かえてから2回ほど会っていますが、興味がない様子はそこまでなく、楽しそうな表情も見せてくれています。しかしながら、今、自分の存在に自信がなくなってきているのも事実です。25歳にして人と1年付き合うのは初めてなので、正直どうしていいかわかりません。

「私の意地で付き合っているのではないか」「本当にもう前のようには戻れないのではないか」など、マイナスのことばかり考えてズーンとしたり、「ただの倦怠期?」と良いように考えてちょっと元気になったり(笑)。コロコロ忙しい心が、ここ1か月続いている状態です。

a 混乱するのは、あなたが成長するための転機を迎えているからかも。

こんにちは。カルチャー担当、みわあやのです。

好きな相手とはたくさん二人の時間を過ごしたいし、忙しくてもメールや電話でコミュニケーションをとって、深くわかり合いたい。そう思う人もいれば、相手を好きでも、「自分は自分、相手は相手」というスタンスを崩したくなくて、必要以上に介入されるのを嫌う人もいます。

前者タイプなら、「本当に好きな人には会いたいはず、あの人はそれほど私のこと好きじゃないんだ」って思うかもしれません。そして、「もっとあなたに合う人がいるはずだから、さっさと別れて次にいったほうがいいよ」ってアドバイスするでしょうね。

たしかに、それも一理あるんです。でもね……、個人的な話で恐縮ですが、私は後者タイプの人間です。なので、代表して発言させていただくと、「好きだけど、あんまりズカズカと入り込んでこないでね」という、彼の態度も理解できる気がするんですよ。私を含め、「あなたの考え方はわかるよ、でも自分はこうだよ」っていう考え方の人は、他人の価値観を押し付けられるのがものすごくつらいんです。愛情もどっかにすっ飛んでっちゃうくらい、しんどい。

なぜなら、自分の存在意義を全否定されたような気分になるからです。こうなると、不覚にもイラッとして、相手につらくあたってしまうことも。これについては、ひとえに本人の未熟さゆえですので、後者を代表しておわび申し上げます。この場合も「相手のとった言動」に対して拒否反応をしめしただけで、相手そのものを拒否しているわけではありません。そこは理解して欲しいところです。それもこれも、後者の人生のプライオリティーは、恋人や配偶者じゃなくて、「自分」にあるからなのです。

もちろん、彼が後者だとも限りませんし、前者と後者、決してどちらかが正しいわけでもありません。ただ、そういう考えの人もいるってこと、ぜひお見知りおきを。

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「類似性」と「相反性」

相談者さんは、彼のどんな部分に惹かれて交際をはじめたんでしょうか。自由なところ? ちょっとクールなところ? 芸術的な感性? 最初に「いいな」と感じた部分が、あとあと恋愛の悩みになるのは、珍しいことではありません。

自分とはなんだか違うなって感じる相手に惹かれてしまうこと、よくありますよね。これは、心理学で『相反性による親近効果』と呼ばれています。逆に、相手のなかに自分と似ている部分を見つけて、親しみを感じることもありますね。これは、『類似性による親近効果』です。

恋愛が長続きするためには、類似性と相反性、両方の要素を兼ね備えているのが理想的とされています。自分に似ているばかりでは、徐々に飽きが来ますし、全く価値観が違うだけの相手では疲れ果ててしまう。これが、心理的な「倦怠期」の正体なのかも。

とくに、相談者さんと彼の恋愛観には、ズレが生まれています。そのキーポイント『相反性』は、自分と違う相手を好きになる心理。自分の弱点を乗り越えて成長しないと上手に付き合えないような、「価値観の違う」相手を無意識に選んでいた。そういうことかもしれません。

関係がうまくいかなくなったときは、成長のチャンスかも

上記を踏まえると、相手とうまくいかなくなったときは、自分が成長するチャンスだという考え方にも変換できますよね。彼と別れ、新しい恋愛に向かう。彼とこのまま付き合い続ける。どちらにしろ、ここであなたが成長できなかったら、どちらを選んでもまた同じような悩みにぶつかる可能性は大きいと思います。成長というのは、我慢するとか、完全に相手の要求を引き受けるのではなく、「納得して、折り合いをつける」と意味。

折れる部分と、譲れない部分のバランスがうまくとれていないと、人間関係が深くなるたびに、しんどい思いをしなければならない状態に。そうならないためには、しっかりと自分の意見を持ち、判断基準が確立している必要があります。

彼のどんなところを好きになりましたか? 彼のどの部分がイヤですか? どうして別れたくないの? どういう関係が理想なの? 頭のなかで、ぼんやり考えても上手にまとまらないかもしれません。なので、ぐるぐると頭に浮かびはじめたら、ノートに書きだしてみるといいですよ。改善できる問題なのか、仕方のないことなのか、それは彼や自分のポリシーに反するだろうか、些細なことだろうか。

ぼんやり悩んで不安になるよりも、じっくり、自分と向き合って考える時間をつくって欲しいと思います。そうすれば、自分が何を思い、どうしたいのかが、見えてくるんじゃないでしょうか。


相談者さんが、自信を持って、自分の決めた道を歩めるように祈っています。あなたは相手の気持ちを想像できる、優しい女性なのだから、絶対しあわせになって欲しいです。

●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

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