なぜ性別には男性と女性の2つしかないの?

【相談者:20代女性】
こんにちは。私は自分が性同一性障害ではないか、と日頃から悩んでいるのですが、それ以前にどうしてこの世の中には男女のふたつしか性別がないんだろう、と疑問に思っています。世の中の男らしさ、女らしさという意識が少しでも薄まれば、まだ自分が生きやすくなるのではないか。そう思って悩むことも多いのですが、こういった考え方はおかしいのでしょうか。教えてください。

性別はグラデーションであり、それは自分らしさも同じではないでしょうか。

こんにちは。ご質問ありがとうございます。

ご自身が性同一性障害ではないか、と悩んでいるだけに、世の中の男女というふたつしかない性別に疑問を感じている、というご相談ですが、私も性同一性障害で悩んでいる時にそう何度か疑問に思ったことがあります。

いわゆる世間一般の認識では、男性と女性というふたつの性別があって、いわばそのふたつの形に分けられることが日常生活のなかでも多くあるということですよね。

例によって、トイレや公共の温泉。履歴書や身分証の性別欄。こういった場所や書類に限らず、服装や髪型でも性別の見分けがなされることは多くあると思います。その上に、ジェンダーの意識として男性ならば男らしさ、女性ならば女らしさを求められる。

もちろん、一般の男性と女性においてもこれらの意識は息苦しいと悩む方も多くいらっしゃると思いますが、性同一性障害(GID)の方にとってみても、それは顕著に表れるということでしょう。

しかし、今一度考えてみてください。性別というのは、本当に男性と女性のふたつにしか分けられないのでしょうか。

それこそ、性同一性障害(GID)というのは体(生物学的性別)と心(性自認)が異なる状態を指すわけですが、性同一性障害でなくとも、男性であれば女の子っぽい男の子もいれば、男らしい男性もいる。女性であれば、男の子っぽい女の子もいれば、女らしい女性もいらっしゃるわけで、性のあり方というのは必ずしもこうあるべき、というわけではないんです。

それは男性ならば女性を好きになる、女性であれば男性を好きになる。いわば、人を好きになること(性指向)においても同様で、人によっては女性の方で7割男性が好き、3割女性が好きというパーセンテージで、いわゆる異性愛の形を取っているだけかも分かりません。

すなわち、生物学的においても、性自認においても、性指向においても、性のあり方というのはグラデーションで、大多数の方がその男性と女性という色の両端に集中しているだけに過ぎないのです。

ですので、あまり男性と女性を二極化で考えず、自分らしい色使いを大切になさってくださいね。

また、何かご質問したいことがありましたら、遠慮なくご相談くださいね。お待ちしております。

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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