交通事故にあったら、助手席の彼女にも責任アリ?

【相談者:30代女性】
先日、彼氏とドライブ中にあった出来事です。彼が、運転をしながらタバコの火を消そうとよそ見をした瞬間、交通事故にあってしまいました。しかも私の彼は、「助手席に座っていたのだから、安全運転ができるようにお前がきちんと助手をしていれば、こんなことにならなかった」と言ってきました

彼がよそ見をした原因は、“私がきちんと吸殻などを注意していなかったこと”だとしたら、その事故でかかる相手方の治療費、車両の修理費も全て私が負担しなければいけないのでしょうか?

同乗者の義務として、どこまでの範囲対応するべきなのでしょうか? 全て自分のせいにされたようでとても納得がいかないのですが、教えてください。


ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所の弁護士・篠田恵里香です。

交通事故の責任は誰が負うべきか、という問題ですね。法律上、交通事故によって相手の車を壊してしまった、怪我をさせてしまった、という場合、「不法行為(民法709条)」として、その損害賠償責任を負わねばなりません。

損害賠償の内容としては、車の修理費や代車代等の物損(ぶっそん)のほか、治療費・通院交通費・会社を休んだ場合の休業損害・慰謝料などの人損(じんそん)も、その対象となります。通院2~3か月の怪我でも賠償額が100万円を超えることもあるので、交通事故の賠償責任はかなり重いものとなります。

今回の事故であなたにも落ち度があったとなると、「彼とあなたが共同して交通事故を起こしてしまった」という評価になり、被害者に対して連帯して損害賠償責任を負うことになります。連帯して……ということですから、被害者との関係では損害の全額を支払うことになるんです。これを、「共同不法行為(民法719条)」といいます。

130827sinoda2

ただ、彼とあなたとの関係においては、最終的にあなたが全額負担するのは不公平ですから、その過失割合に応じて、「あなたにも落ち度があったのだから、その分は負担してよ」と請求することはできます。これを、「求償」といいます。

例えば、賠償額が合計で100万円だった場合、あなたと彼の過失割合が2:8とすると、被害者から100万円請求されたら、あなたは100万円を支払わねばなりません。ただし、後で彼に対して、「負担部分の80万円は払ってよ」と言えるわけです。ただ、助手席に座った方の過失については、「ふざけて運転手にちょっかいを出した」「暴走を煽った」というケースであればともかく、今回のように、「吸い殻に注意を払っていなかった」だけであれば、あなたに過失があったと判断される可能性は低いでしょう。

さて、交通事故の賠償責任についてお話をしてきましたが、忘れてはいけないのは、「保険」の利用ですね。

例えば、通常は強制加入である自賠責保険に加入していますので、この保険から、「人損」部分につき一定の保険がおります。また、多くの方が「任意保険」にも加入していますので、通常は、この任意保険によって損害賠償額が賄われることになるでしょう。なので、実際にあなたが責任を負うケースはあまり想定しがたいといえそうです。

最後に、事故を起こしたことを彼女のせいにするような彼とは、即別れたほうがいいかもしれませんね。

【参考サイト】
交通事故被害者救済サイト

●ライター/篠田恵里香(アディーレ法律事務所:東京弁護士会所属)

data-ad-region="1"> data-ad-region="2">

注目の記事

このコラム読んでどう思う?

  • いいね (0)
  • うーん (1)
data-ad-region="2"> data-ad-region="2">

恋愛jpをフォローする