血液型占いが当たる気がする心理学的理由3つ

【相談者:10代女性】
こんにちは。自分の血液型のことで悩んでいます。彼氏はA型で、わたしはB型。彼は事あるごとに、「でたーB型だよー」とか、「ホントはB型の女、苦手なんだよねー」などといってきます。言い方は冗談っぽいのですが、言われるたびに悲しくなります

これまでにも、友人やバイト先の先輩などにもB型のことを悪くいわれてきたので、自分の悪いところは治そうと努力してきました。なのに、血液型だけで性格を判断されるのはつらいです。血液型占いって正しいんですか? みわさんは信じていますか?

a 血液型占いは(ざっくり)当たります。でも、なんで「当たる」のかを考えるのがいちばんおもしろいところかも。

こんにちは。カルチャー専門家・みわあやのです。

「血液型占い」好きな人、多いですよね。

個人的には、10人の人間がいれば、性格も10通りでしょうし、それを4つに分けて当てはめるのは、無理があると思っています。信じられる程の根拠に出会ったこともないですから、信じてはいません。でも、おもしろいと感じることはありますよ。

おそらく、相談者さんの彼やお友達なども、はっきりと信じこんであなたの血液型を差別しているわけじゃないのかも。迷信として楽しんでいるだけなのではないでしょうか? 本当に心の底から信じてB型を嫌っているのなら、最初から付き合ったり、友人になったりしないと思います。あなたが感じているほど、血液型について重く受け止めていないから、軽いジョークとして使っているのかも。

対処としては、「こっちも軽く聞き流す」か、どうしてもしんどくなってしまうなら、「血液型の話題はキライだ」って、主張するか。この2つですよね。

今回は、血液型占いを心理学の視点でひも解いていきましょう。血液型ハラスメントに困っている人の反論材料になるかも!?

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「血液型占い」はみんなが信じることで成り立っていた!

A型は几帳面。O型は大ざっぱ。など、血液型と人間の性格を関連づけて分類する、「血液型性格分類」。古くは、大正時代に大日本帝国陸軍の軍医らが、兵隊の適正を判断するための材料として研究されはじめたようです。

昭和に入ってから現代に至るまで、度々、同様の研究がおこなわれました。ですが、どれも科学的な根拠が認められず、統計としても有意なデータが出ていないとのこと。

ではどうして、「血液型性格分類」が一般に受け入れられるようになったのでしょうか。それは、わたしたちの人間心理に秘密がありそうです。

(1)「予言の自己成就」で結果的に当たる!

根拠のない予言でも、多くの人間がその予言を信じて行動すると、予言通りの結果になってしまうという現象。

「あなたはA型だから、几帳面だ」といわれ続けると、「わたしは几帳面」と思い込んで行動するので、ほんとうに几帳面な性格になっていく。それが大勢になればなるほど、結果的に几帳面なA型が増え、真実みを増してくるんですね。

(2)「確証バイアス」で当たった気になる!

個人の先入観を基準に他人を観察していると、結果的に自分にとって都合のいい情報ばかり見つけ出してしまう。それが根拠となって、より先入観が強くなっていく心理のこと。

「あの人はB型だから気分屋に違いない」と思い込んで相手を見ていると、その部分だけが強調されて見えるので、「やっぱりB型は気分屋ね!」となります。誰にでも、気分屋な部分ってあるものなんですけどね。

(3)「バーナム効果」でざっくり当たる!

誰にでも当てはまる一般的な事柄でも、「自分に当てはまる! 正しい!」と思い込んでしまうこと。

「O型のあなたは、大ざっぱな性格ですね」
「たしかに! わたしには大ざっぱなところがある」

真面目で几帳面なひとでも、時と場合によっては大ざっぱになるときがありますよね。

どんな人でも、状況が変われば、気まぐれ、寂しがり、自己中、思いやりがある、など、いろんな側面が出てくるはずなんですけどね。


いかがでしたでしょうか?

この3つの心理を踏まえて考えてみると、「血液型占いは当たる」というのが一般的に受け入れられている理由が見えてくる気がしませんか?

例えば、宗教学や民族学では、神話や民話などに書かれていることが、すべて事実だと信じているわけではないですよね。

民衆によって古くから語り継がれてきたことが真実かどうかということよりも、「人びとがそれを信じていた背景」が、「おもしろいところ」なのかも。

わたしが冒頭でいった「おもしろい」は、その部分です。血液型で差別される人がいることをおもしろがっているわけではないので、怒らないでくださいね。

妄信的になって自分や周囲の生活をかき乱すのも問題ですが、それを真っ向から否定して対立するのも、よほどの覚悟がないと疲れるだけかもしれません。気にし過ぎないで、ざっくりと、「人間っておもしろい生き物だな」って受け流すのがいちばん楽ちんなのではないかと、大ざっぱなO型のわたしは思います(笑)。

【参考文献】
・『血液型と性格―その史的展開と現在の問題点』 詫摩武俊・佐藤達哉・著 / 至文堂

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●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

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