人の不幸を喜んでしまう自分を変える方法

【相談者:20代女性】
超セレブ婚退社していったはずの同僚が、先日離婚して会社に戻ってきました。わたしは彼女のことを内心嫌っていたので、その状況に胸がスッとしました。他の同僚女性や先輩も同じ気持ちだったようで、社内は彼女のうわさ話で持ちきりに。彼女の退社後、先輩と悪口をいって盛り上がっていたら、同僚の男性社員に聞かれていて、「悪口は良くないよ」とたしなめられました。その男性社員は、わたしの片思いのひとだったんです。もう絶望です。

いまさら彼に好かれようとは思いませんが、せめて自分の性格の悪さを治したいです。人の不幸をバカにしたり、批判したりすることを楽しいと思うのをやめる方法はありますか?

qa_a誰にでも「妬んだり憎んだり」ってあるもの。ただ、つきあい方ひとつでダークサイドに落ちるかどうかが決定します。

こんにちは。カルチャー専門家・みわあやのです。

今日も、芸能人のゴシップや著名人の失言などをおもしろおかしく取り上げた情報が、メディアをにぎわせています。これをみる限り、「ひとの不幸」を楽しんでいるひとがどんなに多いかと考えさせられます。

と、まじめに入ってみましたが、嫌いなひとが評価されているとイヤな気持ちに。逆に不幸な目にあっていたら、しめしめと思う。大なり小なり、人間はそういう部分をもっていると思いますよ。

「悪口はひとを傷つけます」「うわさ話は良くないことですよ」と正論をいわれても、そんなのわかっているんですよね。

わかっているのに、なんで「ひとの不幸」ってこんなにも人間のこころをひきつけるのでしょうか?

今回は、「妬み」のメカニズムと「つきあい方」を、脳科学と心理学の側面からみていきましょう。

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脳科学で明らかになった他人の不幸を喜んでしまうメカニズム

日本での脳科学研究では、「妬み」の感情と「他人の不幸を喜ぶ」感情に関する脳内のメカニズムが明らかになっているようです。

大脳皮質の一部である「前部帯状回」という、精神的な「悩み」や身体的な「痛み」を処理する部分。研究によると、その部分が、「妬み」の感情に大きく関連しているということ。

脳内の心地良いと感じたり、意思決定をおこなったりする部分が「綿状帯」です。「妬みの対象になる人物」に不幸な出来事が起こったときは、この部分が活発に働いていることがわかったそうです。

ひとの不幸を喜ぶメカニズムが、脳科学的にも明らかになってしまいました。「妬み」というつらい感情の反動で、対象者の不幸に快楽を感じる気持ちがうまれているのかもしれませんね。こわいこわい。

「妬みや嫉妬」とうまくつきあっていくには?

心理学では、知らず知らずに相手と自分を比べて「負け」を認めた状態が、嫉妬という感情のもとになっていると考えられているようです。「負けて」しまった自分に、無価値感を抱いて怖くなってしまう。だから、相手の不幸をみたとき、負けを挽回したような気持ちになり、喜びを感じるのかもしれませんね。

あるひとが、新調した高級ブランドのバッグを見せてきたとします。ブランドに興味のないAさんは、「へーいいねー」と軽く反応するだけで、特に何も感じませんでした。でも、ブランドに興味はあるけれど、買えるだけの経済力がなく、欲しいのに我慢をしている状態のBさんとCさんは、とってもくやしい気持ちに。

Bさんは、ブランドのバッグを手に入れるために、貯金をはじめました。その一方で、Cさんは、「ブランドのバッグなんて、くだらない。見せびらかすなんてイヤらしい」と悪口をいい始めました。

最初から勝負の土俵に立っていないAさんは、心穏やかに過ごしていることでしょう。バッグを手に入れ「負け」を挽回したのは、具体的な行動を起こしたBさん。

Cさんは、バッグも手に入らないばかりか、自らバッグから遠のく行動をとってしまったといるのではないでしょうか。

客観的にみると、どの行動が合理的かということに気が付きますが、これが自分の感情のこととなると、なかなか難しいものですよね。

特に、周りが悪口に同調するような環境だと、「悪口をいう自分」が正当化されます。自分がそれで良ければ構わないのですが、変えたいと思うのであれば、環境を変えて、新しい価値観をつくっていく必要がありますよね。反面、「うらやましい」という気持ちは、自分をステップアップさせるエネルギーになることも。

嫉妬が「悪いこと」だと決めつけて自己嫌悪に陥るよりも、解釈を変えて、エネルギーにしたり、違う部分を伸ばしたりしていく。そこに気持ちを向ける工夫をすることで、自分にとって利益のあるものに変えていくこともできます。


最後にひとつ。

『恐れはダークサイドにつながる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へつながる』(映画「スターウォーズ」より・ヨーダの格言)

どちらにしても、恐れることなく、自分の中の「嫉妬」の内容を細かく探る。そして、どう行動していくのかを決めることで「ひとの不幸が楽しい」という気持ちも薄れていくのかもしれませんね。

相談者さん、フォースとともにあらんことを!!

【関連コラム】
愚痴を言う人の心理と対処法

【参考サイト】
妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかに | 独立行政法人 放射線医学総合研究所

【参考文献】
・『幸せになる嫉妬 不幸になる嫉妬―嫉妬の心理学』 和田 秀樹・著 / 主婦の友社

●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

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