デカルトに学ぶ、“理屈っぽい女”の上手な生き方

【相談者:20代女性】
彼氏にいつも、「素直じゃない」「理屈っぽい」と怒られてしまいます。彼の指摘には心当たりがあり、わたしはどちらかというと、疑り深かったり、難しく考えたりするタイプです。なるべく考えすぎないように、自己主張しないように、と気をつけていますが、気が緩むとすぐ考えを口に出してしまいます。そのあとで険悪なムードになって後悔。

やっぱり、男性は理屈っぽい女がキライですよね。

qa_a電車の中で音楽を聴くのは個人の自由ですが、その手段が「ラジカセを肩に担いで、爆音でノリノリ」だったら嫌がられますよね。

こんにちは。カルチャー専門家・みわあやのです。

「批判的な考え方」っていうのは、悪いことではありませんよね。「本当に? なんで?」と疑い、自分自身で考えて判断できれば、物事をより深く知ることができますし、問題を解決する力も身につきます。

ただ、その手段や時と場合を選ばないと、他者に不快感を与えてしまったり、反感を買ってしまったり。ときに自分にとって不利益になることも。

すべての男性が、「理屈っぽい女」を嫌っているとは思いません。でも、「今じゃない」ときに理屈を並べられたら、疲れてしまうひとは多いかもしれませんね。

わたしたち理屈系女子の味方、「我思う、ゆえに我あり」という言葉で有名な、哲学者“ルネ・デカルト”。今回は、彼の著書『方法序説』から、意外な「日常生活についての知恵」をご紹介したいと思います。

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あのデカルトがいっています!「日常ではあんまり考えこむなよ」と

デカルトは、世の中の常識とされることにも疑いの目を向け、検証していくことで、本質を探ることを信条とした哲学者です。

なんでもかんでも疑うなんて、気難しいひとだなーという印象ですが、この考え方が、「解析幾何学」の基礎になっているのです。

そんなデカルトですが、「日常生活」で「懐疑」することについては、否定的。

実生活で、決断を求められる場面は少なくありませんが、そんなときに、いちいち疑って、分析していては、いつまでたっても結論がでませんよね。

デカルトが教える「日常生活での考え方」をざっくりまとめると……?

・深い森で迷子になったときに、いろいろ考えて方向を変えて歩いたり、同じ場所にいたりするくらいなら、「こっちだ」と一度決めた方向を信じて歩き続けるのが得策。

・その道を選んだのが単なる偶然だったとしても、方向転換はしないほうがいい。目的地に着けなかったとしても、どこかには出られるし、森の中をさまよい続けるよりはまし。

・答えが見つけられないときには、その道のプロの意見や、多数派など、確実性が高いほうに従うのが得策。

・どちらの意見が確実かわからない場合も、選ばなければいけないのが人生。それなら、決めた道を疑わずに信じるほうがいい。

疑うことで、真実を追究してきたデカルトも、日常生活ではこのような考え方をしていたんですね。

日常というものは、どっちがうまくいくかわからないような決断を迫られる場面がたくさん。あれこれ考えて判断がおくれるくらいなら、パッと決めて、選んだほうを「確実」と思って突き進むほうがうまくいくということ。

「そうすることで、僕は、後悔したり思い残したりすることから脱却できたよ」とデカルトは教えてくれています。


いかがでしたでしょうか?

深く考えることは、おもしろいもの。考える習慣があると、不意に意見を求められても、さっと自分の見解がいえるし、議論もたのしい。

でも、あなたの意見を求めてもいない相手に、自分の主張を押し付ける。すぐに決めなければいけない場面で悩み続けたりする。これでは、かえって非合理的なんですね。

じっくり考える時間は、「楽しみ」としてとっておく。そして日常生活では、ちょっとだけスイッチを切り替えるのが、「上手に生きていくための知恵」なのかもしれませんね。

【参考文献】
・『哲学的思考のすすめ、竹内流ものの見方』竹内 均・著 / PHP文庫
・『デカルト「方法序説」を読む』谷川多佳子・著 / 岩波書店

●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

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