別れが怖くて新しい恋ができないあなたへ贈る“文豪の名言”

【相談者:20代女性】
失恋が怖くて恋愛ができません。初めて付き合った人に、「好きなひとができた」と言われて、振られてしまった経験があり、男性と付き合うのに躊躇しています。もう、私を振った彼に未練はないのですが、どんなに自分を好きだといってくれても、また心変わりして振られるのではないかと思うと、前向きになれません。好きなひとが自分から離れていってしまうのが怖いんです。

qa_a別れるのが嫌だから恋をしたくないっていうのは、どうせ、ウ◯コになるんだからご飯食べないっていうのと同じです。

こんにちは! カルチャー専門家・みわあやのです。

恋愛にかぎらず、「ひととの別れ」ほどつらいことはありません。受け入れようが、受け入れなかろうが、それは誰でも同じこと。ひとが生きているかぎり、こればっかりは避けられないのです。

究極をいえば、どんなに愛しあって添い遂げた夫婦でも、不死身の人間でないかぎり、いつかは必ずお別れのときがやってきます。

まだ若いのだから、先のことなど気にせずに恋愛を楽しめばいいと思いますよ。ひととの出会いは、「心の栄養」です。いろんな感情が生まれることで人間は成長していくんです。

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『花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ』

「勧君金屈巵 満酌不須辞 花發多風雨 人生足別離」

これは、中国・唐の詩人、于武陵(うぶりょう)の「勧酒」という漢詩です。漢字だけを見ても、なんとなく意味は理解できるのではないでしょうか。

『この杯を受けてくれ、どうぞなみなみ注がしておくれ、花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ』

小説家の“井伏鱒二”は、このように和訳しました。

風や雨で花が散ってしまうように、人生に別れはつきものだけど、君に黄金の杯でお酌をして、なみなみとお酒を注ぐよ。というような意味ですね。

さよならは、どうしてもやってくるけれど、せっかくあなたに出会えたのだから、今このときを精いっぱい大切にしようよ。

そんな気持ちの感じられる名訳です。

さよならが悲しいものなのは、一緒に過ごした日々が楽しかったから。一緒に、たくさんの思い出をつくることができたからこそ、別れをつらく感じるんですよね。

その、「たくさんの思い出をつくった」ことこそ、素晴らしいこと。その思い出を胸に、しっかりと刻みこんで豊かな人生を歩んでいけばいい。

今そばにいるのがあたりまえに思える相手でも、必ずいつかはお別れの日がやってきます。自分の近くにいてくれる人たちを、黄金の杯でお酒を進めるように、大切に扱う。そして、やがて来る「さよならの悲しみ」をしっかりと受け入れて、生きていきたいものです。

悲しみを恐れてひとを避ける人生よりも、思い出しては、ほほ笑んでしまうような、あたたかい思い出をたくさんつくり、そのときそのときを大切にできる人生を選んで欲しいと思います。

【参考文献】
・『厄除け詩集』井伏鱒二・著 / 講談社文芸文庫

●ライター/みわあやの(カルチャー専門家)

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