同性を好きになって悩んだら……『ボクの彼氏はどこにいる?』を読もう!

【相談者:10代男性】
こんにちは。僕は最近、同じクラスで気になっている男友達がいます。もしかして、自分はゲイなんじゃないかと悩んでいるのですが……。なにか、こんな自分にオススメできる本はありませんか? 本好きなので、あればぜひ教えてください。よろしくお願いします。

qa_a爽やかな青春記『ボクの彼氏はどこにいる?』は、もうお読みになりましたか?

こんにちは。ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。

質問者さんは、今気になっている男友達がいて、もしかして自分はゲイなんじゃないかと悩んでいる、というご相談ですね。そこで、そんな悩みについて書かれたオススメ本があったら教えてほしい、とのことですが、同性を好きになることを綴った青春記『ボクの彼氏はどこにいる?』(石川大我・著)はもうお読みになりましたか?

本書は、著者である石川大我さんがゲイであることを悩み、そしてあるがままを認め、それを周囲にカミングアウトしていく体験記です。おそらく、小さい頃から自分のセクシュアリティに悩んでいる方なら、誰しもひとつやふたつ、共感するエピソードが出てくるのではないでしょうか。

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たとえば、ゲイの男の子であれば、本音は男性アイドルが好きなのに、わざと女性アイドルが好きなフリをしたり……。修学旅行の夜、気になる男の子の名前を呼んだらどうしよう、とビクビクして眠れなかったり……。誰しも通過する10代の甘酸っぱい青春と、同性を好きになることに悩む10代〜20代の心の葛藤が、実に爽やかに描かれた内容になっています。

しかし、だからといって、この本のターゲットは若いゲイの男の子だけに向けたものではありません。というのも本書のあとがきに、“作家・石田衣良”さんがこんなメッセージを添えています。

「性的マイノリティにとって生きやすい世界は、きっと“普通”の人間にも自由に生きやすい世界になるに違いない。少数派が生きやすい世界になれば、いまは絶対に見える日本社会固有の異常な同調圧力さえ、ゆるめることができるかもしれない」

一見、LGBTの問題は当事者のみの問題と思われがちですが、なにも生きづらさに違和感を感じているのは性的マイノリティの方だけではありませんよね。どんな人でさえ、なにかしらの悩みと不安を抱えていて、誰もが肩身を狭くして生きています。

だから、すべての人がもっと自由に生きやすい社会になるためにも、そこには少数派も多数派もないんだ、と……。そんなことを訴えかけてきてくれる内容にもなっているので、異性愛(ノンケ)の方にもオススメできる一冊になっていると思います。まだ読んだことのない方は、ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。


ほかにも、なにか質問したいことがありましたら、遠慮なくご相談くださいね。お待ちしております。

【参考文献】
・『ボクの彼氏はどこにいる?』石川大我・著 / 講談社

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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