子育て絵本『タンタンタンゴはパパふたり』から見る家族愛の形

【相談者:20代女性】
こんにちは。私は20代の学生で、最近動物の同性愛について興味を持ちました。そこで、動物の同性愛について調べたいのですが、なにかオススメな本はあるでしょうか。教えてください。よろしくお願いします。

qa_a本当にあったペンギンのゲイカップルの子育て絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は、もう読みましたか?

初めまして、ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございます。

質問者さんは、現在20代の学生さんで、最近動物の同性愛について興味を持ち始めた。そこで動物の同性愛について知れる、なにかオススメの本はないか、というご相談ですね。

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絵本でもよろしければ、本当にあったペンギンのゲイカップルの子育て絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は、もうお読みになりましたか? この絵本は、ニューヨークのセントラル・パーク動物園で実際にあった話を物語にしたものです。

物語のあらすじは、ロイとシロというオスペンギン2匹が、いつからかお互いを意識するようになり、のちにカップルなって一緒に巣作りをするようになります。しかし、ほかのカップルはただ一緒にいるわけではなく、どうやら巣のなかでなにかを温めている様子。つまり、卵をかえしているわけですね。

その様子を真似て、ロイとシロも近くにあった卵の形をした石を拾ってきては、さっそく毎日毎日交代で温め始めるのですが、なかなか石の卵はかえらない……。

そのことに気がついた飼育員が、ふと思いつきます。「ほかのペンギンカップルが育てられなかった卵を、そっとふたりの巣に置いていけば……」すると、ふたりに温められた卵はかえり、タンゴという女の子ペンギンが生まれます。

まさに、絵本のタイトルにもある『タンタンタンゴはパパふたり』という意味は、この部分に由来があることが分かりますね。

ちなみに、英訳で発売された当初、この絵本は米国図書館協会のNotable Children’s Bookに選定。数々の賞を受賞しながらも、児童図書として賛否両論を呼んだ話題作だったとのこと。

たしかに、同姓間の子育ては社会的には一般的ではないため、子どもに見せるのはふさわしくない、という意見があるのは仕方ないことかもしれません。ただ、この絵本は同姓間の子育てに限定しているわけではなく、片親で子どもを育てているシングルマザーや、シングルファーザー。はたまた子どもがいなかったり、再婚同士で子どもを育てるカップルたちに向けても、“家族の形”について考えさせる内容になっているのではないでしょうか。


質問者さんはもちろん、まだ読んだことのない方は、ぜひこの機会に読んでみてくださいね。

ほかにも、なにか質問したいことがありましたら、遠慮なくご相談ください。お待ちしております。

【参考文献】
・『タンタンタンゴはパパふたり』文:ジャスティン・リチャードソン&ピーター・パーネル / 絵:ヘンリー・コール / 訳:尾辻かな子、前田和男 / ポット出版

●ライター/雪見かおる(セクシャリティ専門家)

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