「ホントのじぶん」の見つけ方

【相談者:30代女性】
37歳の主婦です。毎日、夫と子どもにご飯をつくり、掃除・洗濯をして、自転車に乗って買い物に出かけ……ということの繰り返しです。若い頃はまだ世の中全体が景気が良かったので、毎日誰かと楽しく遊んでいました。あの頃が100%いいとは思わないのですが、「ホントの私」はどこにいるんだろう? どうやったら見つかるんだろう? と、ときどき思います。どうやったら「ホントの私」が見つかるんでしょうか?

qa_a 「今」を精一杯生きるから「ホントの自分」と出会える。

こんにちは、ミクノです。

そう言えば、もう15年以上前の話になりますが、「ホントの私」を見つけるための自己啓発系の教材が人気だった時代がありましたね。

具体的な教材名をここで出していいのかどうかわからないので出しませんが、「あなたのなかには眠っている才能がある(だから速読・速聴をマスターしよう!)」とか、「自分を再発見すればホントのじぶんに出会える(自己発見セミナーへようこそ!)」などのセールストークで、この手の教材が売られていたように記憶しています。

教材ブームは、紆余曲折あり、オウム真理教の事件で失速し、その後、自己啓発や宗教を科学的に考える本が出回ります(哲学者や脳科学者が頻繁に論じていた)。そういう本を読んできた著者の私見もまじえて、以下にお答えを述べます。

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「ホントのじぶん」のルーツ

「ホントの自分」を探すことが日本で流行るようになったのは、ほかでもないアメリカの影響です。ベトナム戦争から帰ってきた兵士が、戦争の非常な体験から、欝っぽくなっていて、彼らを救済するために、「ホントのじぶんを探すプログラム」がアメリカで生まれます。心理学などが用いられているわりとしっかりとしたプログラムです。これについては、アメリカで一定の成果があったとする説があります。

その後、バブル景気で浮かれている日本に、「ホントのじぶんを探す」という一見しておいしそうな部分だけが入ってきます(とても日本らしいね)。個人的な偏見を言ってしまえば、この数珠をつけたら大金持ちになります……というようなふれこみとなんら変わらないと思うのですが、世はバブル景気です。

お金はあるから、少なくとも数十万円以上はするであろう高い教材を買って、ホントのじぶんを見つけようと意気込む人もいれば、バブルで働き疲れて藁をもすがる思いで教材を買う人もいました。

ホントのじぶんがいる場所とは?

教材を買ったわりと多くの人がほぼ絶対的に得たであろう「ホントのじぶん」とは、「お金を払って教材を買い込んでも、ホントのじぶんを得ることができなかったじぶん」というものではないかと思います。もちろん、教材で「ホントのじぶん」を得た人もいると思いますが、多くの人は見つけられていないと思います。

つまり、いまそこに生きているあなた(このコラムを読んでいるあなた)が、「ホントのじぶん」だということです。

再び、若い頃のように毎日遊んで楽しく暮らしたい。家事になど追われたくないと思うのであれば、そうなる努力をするよりほかはないということです。

夢のない結論ですが、「いま」を精一杯生きるから「ホントのじぶん」と出会えるということです。

余談ですが、いま20代前半くらいの女性は、なぜか「ホントのじぶん」とは言わないことが多いですよね。これは取材をしていてびっくりさせられることの1つですが、これも20代前半の若者が「悟り世代」と言われている所以なのでしょうか。

●ライター/ミクノトモ(コミュニケーションデザイン専門家)

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