「惚れた弱み」を握った方が立場が上? 最小関心の原理とは

【相談者:20代女性】
付き合っている相手がいますが、相手の気持ちよりも自分の気持ちの方が大きい気がしています。付き合ってはいても、私への関心が少ないように思えて、いつも振り回されてしまいます。このまま付き合っていていいんでしょうか。

彼とあなたの好意のバランスが大事! qa_aこちらの気持ちを引き算することも必要かも。

ご質問ありがとうございます。恋愛小説専門家の倉本真帆です。

130415kuramoto

アドバイスを心理学に基づいて、小説風に仕立ててみましたので、ご覧ください。


 メールは、なし。いつものこと。

 ――私ばっかり、好きな感じ。

 「あーぁ、別れたほうがいいのかな」

 小さくつぶやく。

 でも同時に、そうはしたくない自分の気持ちもわかっていた。

 結局、好きなんだ。すごく。

 そんなときだった。ふと見上げたところにあった看板に書いてあったのは――

 『心理学でお悩み相談カフェ・お代はコーヒー一杯で』

 気になった。

 占いに行こうかな、と思っていたところだったし、なんでもいいから相談してアドバイスが欲しかった。占いと心理学は違うけれど、お代がコーヒー一杯という敷居の低さに、「いいな」と思った。

 2階にあるらしいカフェへと続く階段は、狭くて急で、薄暗かった。

 変なとこ。

 それが私の感想だった。

 扉を開けると、カランカラン、とドアベルが鳴った。

 「いらっしゃいませ」

 カフェのカウンターには女性がひとり。私は壁際のテーブル席についた。

 メニューを探す私に、女性は、

 「うちでは、コーヒーしかお出ししていません。お代は500円です」

 そう言って、お盆にコーヒーカップを用意していた。

 「ミルクとお砂糖は」

 「あ……お願いします」

 コーヒーを運んでくると、女性は斜め隣の椅子に座り、

 「お悩みを、お聞かせください」

 と静かに言った。

 そうだった、私は相談をしにきたんだ。そんなことを一時忘れてしまうような、不思議な居心地のカフェだった。

 私は付き合っている彼がいること。けれども彼はあまり私のことが好きではないように思えること。私のほうばかりが彼の態度に振り回されてしまっていること。

 女性は静かにうなづきながら聞き、私が話し終えると、

 「なるほど、それはあなたにとってはつらい思いをする恋愛になってしまっていますね」

 そしてこう続けた。

 「心理学に、“最小関心の原理”というものがあります。関心の少ないほうが、その関係をリードする立場になるというものなのですが」

 「さ、最小か……えっと?」

 聞きなれない単語に、思わず私は聞き返してしまった。

 「最小関心の原理、です。恋人同士だと、惚れた弱みといいますよね。惚れたほうが、関心が高いほうになります。惚れられているほうはあまり関心がなくても、ふたりの関係において強い立場になるということです」

 「では……どうしたらいいんでしょうか」

 「そうですね。関心の度合いがアンバランスですと、残念ながら長続きしないケースが多いです。あなたが追いかけるばかりの状態では、難しいかもしれません。自分の趣味を持つなど、彼以外に夢中になれるもの、自分の核となるものを見つけてみてはどうでしょうか」

 追いかけられなくなると、彼のほうの関心が高くなってくるかもしれませんよ、と女性は優しく微笑んだ。


いかがでしたでしょうか。

「最小関心の原理」という心理学の説では、恋人同士で考えると、相手を好きだという感情が少ないほうがふたりの関係性をリードする立場、強い立場になるということでした。

自分が弱い立場だな、と感じたら、彼以外をないがしろにしてしまっている状態かもしれません。自分自身をしっかり持つことで、少し彼への気持ちを引き算しましょう。アンバランスだった彼との関係を修復できるかもしれませんよ。

●ライター/倉本真帆(恋愛小説専門家)

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