相手に思わず「うん」と言わせるデートの誘い方

【相談者:20代男性】
僕には気になる女性がいます。いい感じで話すことはできるのですが、デートに誘うなどの核心に迫ろうとすると、なんとなくはぐらかされてしまいます。どうしたらいいでしょうか。

qa_a 同意してもらいたければ、その前に3回「はい」と言わせましょう。

ご質問ありがとうございます。恋愛小説専門家の倉本真帆です。

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今回は、心理学を基にアドバイスを小説風に仕立ててみましたので、ご覧ください。


 
 僕はふてくされていた。理由は単純で、今日もデートの誘いをはぐらかされるように断られてしまったからだ。

 仲が悪いわけではないし、仕事の話だけしかしないわけでもない。でも、ふたりきりでプライベートをすごすことは、まだできていない。

 ――誘い方が悪いのか?

 そんなことを思ったとき、いつも歩いている道に、今まで気づかなかった看板を見つけた。

 『心理学でお悩み相談カフェ・お代はコーヒー1杯で』

 こんなカフェ、あったかな、と思いつつ、僕はカフェのある2階へと続く階段を上り始めていた。

 占いを信じる性質ではなかったので、心理学で悩みを解決してくれるというのが気になったし、なにより「お代はコーヒー1杯で」という気軽さに惹かれた。

 カランカラン、とドアベルが鳴ると、

 「いらっしゃいませ」

 と声がかかった。

 そのカフェはこじんまりとしたつくりで、テーブル席も3つだけだった。全体がウッド調で統一されていて、鉢植えのグリーンもある。ただ、外の光はほとんど入ってこず、間接照明のようなぼんやりとした明かりだけなので、薄暗い印象だった。

 「コーヒーを」

 と、僕はカウンターの中に立っている女性に声をかけた。

 「うちでは、コーヒーしかお出ししていません。お代は500円です」

 すでにお盆にはコーヒーが用意されていて、そっけない声で年齢不詳の女性はそう言うと、僕の座るテーブル席へとやってきた。

 「お悩みを、お聞かせください」

 僕はなんだか空気にのまれたまま、悩みを打ち明けた。

 そうですか、と女性が言い、静かな口調のままアドバイスが始まった。

 「心理学、というものに興味があっていらしたんですよね」

 「はい」

 「その女性をデートに誘うために、心理学での手法を知りたい、と思われたわけですね」

 「はい、そうです」

 「けれども、まだ心理学についてはよくわからない。そうですか?」

 「はい」

 「では、お教えするために、コーヒーをもう一杯いかがですか?」

 「え、あ……はい」

 と、ここで女性はくすくすと笑い始めた。

 失礼、冗談です、と言ってから、女性はこう続けた。

 「今のが、“イエスセット”と呼ばれる話しかたです。最後の質問、本当であれば断りたかった。違いますか?」

 「いいえ、と言いづらくて……」

 「その通りなんです。何度も“はい”と答えていただくうちに、“いいえ”と言いづらい心理的状態を作ってしまうという手法です」

 今のは多少強引でしたけどね、と言って、女性はまたくすりと笑った。

 「相手が“はい”、つまりイエスと言いやすい話題を3回ほど振ってください。そのあとで自分が本当に言いたかったことを言うと、相手は断りづらいはずですよ」


いかがでしたか?

今回ご紹介したのは、「イエスセット」と呼ばれる手法です。相手が「はい」と言いやすい質問、「うんうん、そうそう!」と言ってしまう状況を作ってしまいましょう。

何度も同意していると、相手の心理の中に、「いいえ」とは言いづらいという思いが芽生えるはずですよ。

●ライター/倉本真帆(恋愛小説専門家)

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